もょもと
どうよむんだよこれ
もょもととは、『ドラゴンクエストⅡ』でとある「ふっかつのじゅもん」(後述)を使った場合のローレシアの王子(主人公)の名前である。
下記に詳しいがイージーモード的な感覚で物語をイチから進められることから、この復活の呪文は当時の子供達の間で口コミで全国に広まった。
普通にプレイしていると絶対に有り得ない状態からスタートする。
- ローレシアの王子の名前が「もょもと」でLv48。
- サマルトリアの王子の名前は「すけさん」、ムーンブルクの王女は「アイリン」。
- ローレシア城を旅立った時点。つまりゲーム開始直後の状態。ただしサマルトリア城からスタートで、しかも太陽・水・命の紋章を所持。
- アイテムは何も持っていない。
- 所持金は27671ゴールド。
しかし、この名前はどう発音するのか首をかしげた人多数。
圧倒的なレベルの高さにより、中盤まではとにかくサクサク進められる。ストーリー的なイベントはほとんどクリアしていない状態のため、イージーモード的な感覚で物語をイチから楽しみたい層にはおすすめ。
…とはいえ、それだけでクリア出来るほど甘くないのがファミコン版『ドラゴンクエストⅡ』の怖い所で、サマルトリアの王子・ムーンブルクの王女のレベルは1の状態で加入する事もあり、育成や装備の調達を怠っていると終盤は普通に地獄を見る。
なお「ストーリー的なイベントはほとんどクリアしていない」と書いたが、実際にはルプガナにおけるイベントが勝手に進行してしまっていたりする。
本来であれば、「街の中で魔物に襲われている町娘を助ける→その町娘は船を管理する老人の孫娘で、老人が船を使う許可をくれる」という二段階を経て船を手に入れるはずが、魔物を倒しているのに船は受け取っていないという不思議な状態になっている。
そのため、ムーンペタから長い長い道のりを歩いてやっとルプガナに到着したと思うと、いきなり感謝されて船を貰える事になる(もっとも、時短としてはかえって好都合とも考えられなくもないが)。
また、本作における「紋章」は後発作品のように「だいじなもの」として管理されているわけでなく、該当するフラグとして管理されているため、本来船が無いと入手できない3つの紋章を持っているのも実はフラグがおかしくなっているためである(こちらに関しても特に取得時にイベントなどはないため、同上の考え方ができるかもしれない)。
ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ
もょもとを召喚する「ふっかつのじゅもん」はドラゴンクエストに関係のある人物の名前や愛称で構成されている。「ゆうてい」はシナリオ担当の堀井雄二、「みやおう」は製作スタッフの宮岡寛、「きむこう」はきむらはじめで、週刊少年ジャンプのコーナーで使っていたペンネーム「ゆう帝」、「みや王」、「キム皇」が元。「ほりいゆうじ」はそのまま堀井のこと。「とりやまあきら」はキャラクターデザイン担当の鳥山明である。
ちなみに、「開発者の仕込みではないか」という説も有ったが、実際の所はただの偶然の産物である。
と言うか、仕込みなら最低でも「読める名前」になっているはずである(サマルとムーンの名前は、ローレシアの名前を元に「最初から用意されている候補から選ぶ」方式なので、読める名前しか存在しない)。
更に堀井雄二が二人居たり、最後が意味もなく「ぺ」乱舞なのも、正規パスワードとして成立させるための「調整]」である。
『ドラゴンクエストⅠ』の時点からいわゆる整形句の「ふっかつのじゅもん」を作って遊んだり、仕様を解析するという行為は青年層のゲームマニアの間で流行っていたようだが、本作はゲームバランスが高難易度となってしまった事から、その救済になりうる裏技としてこのふっかつのじゅもんは小学生の子供たちの間でも口コミ経由でかなり広まっていた。
子供たちの中には、学校での話題についていくためにもょもとでクリアした人も多かったようだが、「もょもと」というなんとも言えない奇妙な名前が「ズルをしたプレイヤーへの烙印」のように感じてしまうところもあったようで……。
『ドラゴンクエストⅪ』でも、上記の呪文を入力するとこの名前で始めることができる。
この方法でゲームを始めるとおまけアイテムとして福引券を手にいれることができ、レベルも最初から18の状態から始められる。
『ドラゴンクエストウォーク』ではふっかつのじゅもんイベントでこの呪文を入れると隠しイベントが発生し、「伝説の勇者もょもと」の称号が手に入ったりするなど、公式もこのネタは知っている様子。
改めて書くまでもなく「も よ もと」ではなく「も ょ もと」であるため、通常日本語での発音は不可能なのだが、ネットではそのまま書いていれば問題はないが、口に出して発音する場合は前者の「もよもと」ないし「みょもと」と発言するのが主流である。
同作にも似たような呪文が追加されている。こちらは真エンディングにて呪文が表示される。
とがり あてれ くてしい
れぷい ぱつい ぺぺぺ
最後に「ぺぺぺ」とあることからこの呪文を基にしたとも考えられ、それを除いた文を後ろから読むと「いつぱいぷれいしてくれてありがと」≒「いっぱいプレイしてくれてありがとう」という感謝のメッセージとなる。
この呪文では次のような状態になる。
- ラスボスを倒して真エンディングを迎えたセーブデータがないと使用不可能
- 真エンディングを迎えたデータの主人公と同じ名前で、データに青い☆マークが付いている
- 「時のオーブのかけら」という「だいじなもの」を所持している(ファンサービスの一種であり効果は特にない)
- 味方全員のレベルが90で100万ゴールド所持している
- 主人公とカミュがデルカダール地下水路から脱獄して崖から飛び降りるところから始まる。
もはや完全に強くてニューゲームである。
ちなみに今作では無印に輪を掛けて厳しい公式縛りプレイが追加されているが、「ふっかつのじゅもん」で始めた場合は縛りプレイの設定ができないので、残念ながらこの呪文を使って楽に縛りプレイを達成といったことはできない。
また時のオーブのかけらは2Dと3Dのモードを切り替えてしまうと消えてしまうので、これを残したい場合は3Dモード固定でゲームを遊ぶ必要がある(ヨッチ村のような強制的に2Dモードになる場所では一時的に消えてしまうが、村を出れば所持品に戻ってくる)。
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