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プププヒーロー

ぷぷぷひーろー

『星のカービィ プププヒーロー』とは、あおきけい&みかまるによる『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』に連載していたギャグ漫画である。ここではその続編である『ウルトラスーパープププヒーロー』も含む。
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概要編集

作者はあおきけいみかまる。略称は「ププヒロ」。

元は『デンゲキニンテンドーDS』で2008年1月号から連載していたが、後に『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』に移行し、同誌の休刊と共に2013年5月号にて完結した。

略称は「ププヒロ」。様々な要素がアニメ版から取り入れられており、設定はアニメとゲームを折半しているような印象を受ける。

途中からは原作ゲームに応じたストーリーを展開するようになった。23~26話は『毛糸のカービィ』編、28~30話は『メタナイトの逆襲』編、32~35話は『あつめて!カービィ』編、37~53話は『星のカービィWii』編が連載されている。

作風は極めて単純明快な勧善懲悪モノ。カービィも食いしんぼうのトラブルメーカーではあるが、最後にはきっちり悪を退治して事件を解決する、タイトル通りのヒーロー役をしている。


後に創刊された『デンゲキバズーカ』にて『ウルトラスーパープププヒーロー』(公式略称は「USププヒロ」)のタイトルで復活したが、同誌の休刊と共に『トリプルデラックス』編の第1話で打ち切りになってしまった。

『デンゲキバズーカ』の公式HPで、第一話と最新話(トリプルデラックス編の一話手前)を読むことが出来た。


掲載誌の都合上、『プププヒーロー』は左綴じ横書き、『ウルトラスーパープププヒーロー』は右綴じ縦書きという構造になっている。


単行本化までの経歴編集

今まで正式な単行本は発売されていなかったが、『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』2013年4月号および5月号付録の小冊子として過去の連載分も収録された。

しかし36話のみ何故か未収録になってしまっている。


読める機会が非常に限られていたため(特に『ウルトラスーパープププヒーロー』は付録でさえも単行本になっていなかった)、「復刊ドットコム」にて『プププヒーロー』および『ウルトラスーパープププヒーロー』の復刊リクエストをすることができた。作者であるあおきけい氏、みかまる氏もこの運動を応援している。




…そして、2022年6月2日…




あおき氏のTwitterアカウントにて本作の復刻版が刊行される事が決定したというツイートを表明!!

この発表を受けて多くのププヒロファンを大いに歓喜させた。


そして2022年7月27日、遂に書店にて単行本1巻「ごちめまして!!ボク カービィ編」、2巻「特訓!!ワドルディ!!編」が発売される運びとなった。

この後も残りのエピソードを収録した巻が順次発売され、ちょうど1年間かけて『プププヒーロー』の内容は無事全巻刊行された。

ただし実際の連載順や付録単行本の収録順とは話の順番が若干異なる。未収録だった36話は「プププランド最大の事件!!編」に収録されたほか、ネーム状態で作画されていない回が「さよなら!!ハルカンドラ!!編」の描き下ろしとして掲載された。


さらに、2023年12月には『ウルトラスーパープププヒーロー』の単行本1巻『プププランドのヒーロー現る!!編』が、2024年4月には2巻『ドロッチェ団と幻のスズ!!編』が発売されたことで全話書籍化が達成された。


登場人物編集

レギュラー編集

カービィ

この物語の主人公。一人称は「ボク」。本作では手足が少し尖り気味で、口が縦長に描かれている。

アニメのように語尾に「ポヨ」をつけ、たまに「ごちめまして(ごちそうさま+はじめまして)」、「おはそうさま(おはよう+ごちそうさま)」など、食事に関する言葉と挨拶を合成した妙な略語を使う。

ちょっとおバカで食いしん坊。そして味オンチ。寒い時は布団の中から吸い込みで、暑い時は冷蔵庫の中で食事するなど、少しものぐさな所がある。毛虫が苦手。

空腹になると普段の力が発揮できないが、物を食べて満腹になると、敵を吸い込み飲み込むことでコピー能力を使う事が出来るようになる。

家がないのでチリーの家に泊まっている。というよりもはや同居状態。一緒のベッドに並んで眠り、冷蔵庫の食べ物も共有する仲。

『ウルトラスーパープププヒーロー』でもキャラは変わらないが、語尾に「ポヨ」がつかなくなった。


チリー

カービィの同居人。一人称は「オレ」。雪だるまだがそれに反して口調や性格は熱い。

正義の心を持った作中一番の常識人で、ツッコミ体質。そして苦労人。雪だるまなので暑いのは苦手。

カービィとのコンビネーションは抜群で、空腹になったカービィに食事を与えて回復させたり、敵の攻略法をとっさに閃いたりと、かなりの活躍を見せる。

しかしその同居人であるカービィの大食らいには色々参っているらしく、食費に困ったり節約術の本を読んでいるらしい描写がある。あまりの大食いに耐えかね追い出してしまった事もあるが、最終的には食べ物を持って探しにいくなど、なんだかんだでカービィには甘い。

作者のツイートによると、彼をカービィの相方役に抜擢した理由は「夏でも溶けない雪だるまということは、自己管理がしっかりしててメンタルコントロールの強い奴に違いないと思ったから」らしい。ネーム段階ではリックをこの枠にする予定もあった模様。


デデデ大王

この物語のメイン敵役。一人称は「ワシ」。特に語尾をつける事は無い。本作では眉毛が太く、口が大きめのデザイン。

ワガママでちょっとおバカだが、悪巧みやセコい手を考える事は得意。お化けが苦手。

アニメや毛糸のカービィと同じデザインのデデデ城に住んでおり、ワドルドゥやポピー、メタナイトを手下にするなど、他のメディアの設定も反映されている。

基本的にはカービィのライバルだが、『毛糸のカービィ』編や『星のカービィWii』編ではカービィと共闘する場面も見られる。特に前者のアミーボ・アモーレ戦ではMVP級の大活躍をした。


メタナイト

カービィのライバルで、デデデ大王の部下。一人称は「私」。

ゲームとは違うキャラ崩壊の多い漫画版メタナイトの中では珍しく、基本的にはゲームの性格を汲んでおり、真面目で実直、騎士道精神溢れる冷静沈着な性格。城のワドルドゥやワドルディには「伝説のメタ様」「一頭身の輝ける星」と、デデデ大王以上に慕われ「メタ様」と呼ばれている。『メタナイトの逆襲』編

でプププランドの未来を憂いクーデターを起こした際にもむしろ歓迎されていたほど。

しかしながら同時にアニメの要素も混入しており、常にマントで体を隠す立ち姿から、カービィのボケにマジで返す、真顔で鼻眼鏡をつけたり悪口を言ったりする、グルメレースが何なのかわからないままカービィに勝負を挑む(果たし状は食事用ナイフで木に止めた)、ギャラクシアでスケートするなど、ポーカーフェイスで天然ボケをかます事が多々ある。

強さは折り紙つきで、デデデ大王より強い。


ポピーブロスJr.ワドルドゥワドルディ

主なデデデ大王の家来。ポピーは過去の漫画2作、ワドルドゥ隊長とワドルディ軍団はアニメを思わせる。

基本的にデデデに忠実だが、その分デデデのワガママや、カービィと戦ったときのとばっちりなどの被害を食らうことが多い。


バンダナワドルディ

文字通りバンダナをつけたワドルディ。

見た目は『ウルトラスーパーデラックス』の『大王の逆襲』や『星のカービィWii』に登場したバンダナワドルディと全く同じ。しかしゲーム版ではデデデ大王の部下であるのに対し、こちらはメタナイトの弟子になる為にやってきた。『メタナイトの逆襲』編ではメタナイツ船員ワドルディの役回りを一人で務めており、「メタナイト様」と呼んで慕っている。

巻いているバンダナはメタナイトがマントの切れ端を渡してくれたもの。当初は白い布を巻いていた。


準レギュラー・ゲストキャラクター編集

プププヒーロー初出編集

ナックルジョー

修行をしている格闘家。カービィと共にお化け屋敷に挑戦したり、格闘王への道にペアで参加したりするなど一緒に行動することも多い。


コックカワサキ

プププランドのシェフ。アニメ版と同じく料理が下手だが、味音痴なカービィとデデデ大王だけは問題なく食べられる。


シミラ

デデデの手下の魔法使い。「エリート」を自称しているが、カービィとチリーの策に敗れたり自分の悪口を聞くと怒り出したりなどとてもそうには見えない。メタナイトをライバル視しているが、先述した事情もあって彼には全くと言っていいほど相手にされていない。


ドロッチェ

あつめて!カービィ』編に登場。

ポポポアイランズを訪れた際にネクロディアスによって10人にされてしまったカービィを助ける。

『ウルトラスーパープププヒーロー』でも再登場。ドロッチェ団のメンバーを引き連れ、カービィやデデデと幻のスズ争奪戦を繰り広げる。幻のスズの力を使って嫌いなトマトをこの世から消そうとしていた。


ネクロディアス

『あつめて!カービィ』編ラスボス。

役回りは原作と変わらないが、本作ではドロッチェの幼馴染という設定になっている。幼少期、根暗な性格をドロッチェにからかわれていたことが騒動を起こした原因。


マホロア

星のカービィWii』編に登場。単行本4・5巻の表紙にも描かれた。

カービィとデデデがグルメレースをしている最中に、帆船型の宇宙船ローアと共に墜落してきた旅人。

大まかな流れは原作とほとんど同じだが、ローアで留守番しているチリーに対して異様なまでの執着心を抱いているのが大きな特徴。本性が判明してからも「キミにポップスターをあげるから、2人で一緒に宇宙を支配しよう」と口説くほどであるが、チリー側は最初から彼の邪悪な本性を見抜いている。

同作の最後で死亡したと思われていたが(その際にはチリーも寂しそうに名前を呟いていた)、『ウルトラスーパープププヒーロー』でも再登場。テーマパークの支配人をしているが、周囲からは疑われていた(ちなみにこの設定は後にゲーム版でも逆輸入されることとなる)。その後暴走した設備を止めるなど改心こそしているが、チリー宅のベッドで寝る、グッズを勝手に作るなど根底は全くブレていない。


ウルトラスーパープププヒーロー初出編集

ダークメタナイト

3・4・9話に登場。単行本1巻の表紙にも描かれ、同巻の登場話数こそ2回(3・4話)のみだが実質的なメインヴィラン枠となっている。

鏡の世界から来たメタナイトの心の影。原作では台詞がないが本作では普通に喋り、一人称は「オレ」。メタナイト本人よりも目が少し大きく描かれている。

「プププランドダーク化計画」と称し、住民をダークな気分に陥れてプププランドを征服しようとするのだが、いつもカービィに阻止されてしまう。

なおメタナイト本人は彼のことや詳しい目的を知っているようで、チリーがそのことを疑問に思う心情描写もあるのだが、打ち切りによってその詳細は結局語られずじまいだった。


レッド、ブルー、イエロー

3話に登場。

鏡の大迷宮』同様、ダークメタナイトの攻撃によって出現したカービィの分身。お互いの区別が付くように各自の色名で呼んでいる(ちなみにオリジナルは「ピンク」呼び)。

能力やパワーだけでなく食べ物への執念の凄まじさも本人と変わりなく、登場早々それぞれファイターボムカッターで昼ご飯争奪戦を始めている。

ダークメタナイトはカービィを4人に増やすことでプププランドの食糧難を引き起こそうとしていた。そのため彼を倒すべく一行は捜索に出るも、本人含む全員が途中で食べ物を食べ始め意味をなさなかった。しかしカービィがピンチに陥った際にチリーが「早く来ないと朝ご飯抜き」を宣言したことでパラソルニンジャウィップで助太刀に来る。そしてオリジナルのカービィがダークメタナイトを倒したことで消滅していったが、最期に「朝ご飯食べたかった」と言うなど食に対する執念はブレなかった。


エリーヌ

タッチ!カービィ スーパーレインボー』編に登場。

粘土の世界「セブントピア」から逃げてきた絵筆の妖精の女の子。

グラバーに襲われていた際にカービィとバンダナワドルディ(2人ともグルメレース中にそれぞれ皿とデデデを持っていたため、盾になって色を奪う光に当たらなかった)に救出され、プププランドや住人達の色を取り戻すべく旅に同行する。しかし空腹で毎回ピンチに陥るカービィには振り回されっぱなしだった。


クレイシア

『タッチ!カービィ スーパーレインボー』編に登場。突如おかしくなったエリーヌの相方。

地下の作品貯蔵庫に逃げ込んだカービィ一行を急襲するも、倒れていたエリーヌが抱えていたのはかつて彼女と一緒に作った壺だった。これを見て洗脳が弱まった隙にカービィのスターダッシュを受け正気を取り戻した。

なおカービィは彼女がおかしくなった理由を「サングラスがダサイと皆に言われてグレたから」と推測していた。

洗脳中・素の状態共に、突っ込む際には相手をぶん殴って吹っ飛ばす。


ダーククラフター

『タッチ!カービィ スーパーレインボー』編ラスボス。クレイシアを洗脳していた闇の芸術家。

食べ物型爆弾でカービィの食欲を誘うも、フィギュアを通じて送られてきたプププランドの住人達の思念でパワーアップしたカービィの攻撃によって倒された。

なおクレイシア洗脳中にも言えることだが、やたらダジャレを言っては周囲を混乱させるのがお約束となっている。


シャドーカービィ

9話に登場。

鏡の世界から来たカービィの心の影。食いしん坊なのは本人と一緒。

ダークメタナイトによって刺客としてプププランドに送り込まれ、チリー宅に潜入(その際カービィ本人には「田舎から来た兄弟」と説明していたらしい)。しかし「昼食の横取り」「ベッドの独り占め」「冷蔵庫のコードを抜く」「城に落書き」といったイタズラ程度の悪事しか働かずチリーに返り討ちに遭い、挙句チャンバラごっこと称してカービィと結託していた。

ダークメタナイトとは仲が良いらしく、しびれを切らして様子を見に来た彼を発見した際には駆け寄ってはしゃいでいた。


関連タグ編集

デンゲキニンテンドー デンゲキバズーカ カービィ漫画


関連サイト編集

デンゲキバズーカ公式HP

復刊ドットコム「プププヒーロー」

復刊ドットコム「ウルトラスーパープププヒーロー」

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