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ウキウキ大冒険

うきうきあどべんちゃー

ウキウキ大冒険とは、コンピュータゲームの星のカービィシリーズを題材とした、タイジャンホクトの4コマギャグ漫画である
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作品解説

エニックス(後のスクウェア・エニックス)発行の月刊少年ギャグ王の1997年1月号から1999年1月号にて連載されたタイジャンホクトの4コマギャグ漫画で、1話完結のギャグ漫画が主体だったカービィ漫画では珍しいストーリー物の漫画である。


基本的には『星のカービィ夢の泉の物語』、『星のカービィ2』、『星のカービィスーパーデラックス』、『星のカービィ3』の世界観を使ったストーリーとなっており、2話から13話まではカービィがプププランド中の食べ物を奪ったデデデ大王のいるデデデ城に向かう話で、14話から26話まではスターロッドを取り返すために旅をする話となっている。

また、途中の展開や登場キャラクターのチョイスなど、本作オリジナルの要素もふんだんに詰め込まれているのも特徴。


単行本は1巻まで刊行されたが、連載終了後に本誌が休刊となった為、残り12話分(2巻収録分)が未収録となっている(すなわち、続刊が刊行されることがないまま終わってしまった)。


ストーリー

前半

呆れ返るほど平和な国「プププランド」から、デデデ大王により国中の食べ物が盗まれてしまった。

それを聞いたカービィは、とりあえず旅に出ることとなり、旅の道中で様々なヘルパー3人の仲間を加えながら、デデデのいるデデデ城へと目指す。

後半

デデデ大王から食べ物を取り返してから束の間の平和が訪れ、長旅から帰り就寝していたカービィは夢の中でノディと出会う。夢の中を漫遊する中、デデデ大王が夢の泉からスターロッドを盗み出し、その拍子に封印されていたナイトメアが現れた。

カービィはノディと共に、道中で盗人・タックとデデデの部下から逃げ出してきたチュチュを仲間に加えながらスターロッドを取り戻し、ナイトメアを倒すために再び旅に出る。


登場人物

本作の主人公。

他のカービィ漫画に比べると気まぐれかつドライな性格をしており、旅に出る理由も正義の為ではなく、食べ物の為やピクニックついでということが多く、厄介事にかかわることを極端に嫌う(仲間から助けを乞われても「ヤダ」と即答したり、「え~なんでぼくが…」と不満を溢して協力を断ろうとするほど。だがこの後ボッコボコに叩きのめされて強制的に行動するということも多い)が、本質は正義感が強い。仲間に対してはコキ使ったり平気で見捨てようとしたり心無い言葉を言い放ったりとかなり人使いが荒い上に薄情で容赦ない一面も多い(特に前半が顕著)が、本人も仲間たちから散々な目に遭わされることが多い。またダジャレ好きでもあり、作中では度々オヤジギャグを飛ばすことも多い。

ストーリー前半ではデデデ大王に奪われた食べ物を取り返すため、仲間たちの力を借りながら彼のいるデデデ城へと向かう。12話でデデデ城に到着し、13話でデデデと対峙するがシミラに解毒剤に仕込まれていた笑い茸の影響でほとんど体力が残っていなかったこともあり、一度は倒されるが食糧樽に紛れていたマキシムトマトを食べて復活し、デデデ大王を倒し食べ物を取り返すことに成功した(その代わり、笑い過ぎで顔面筋肉痛になり食事にありつけなくなるという憂き目にあった)。

ストーリー後半では夢の泉から復活したナイトメアを倒すため、ノディと共にナイトメアを倒すカギであるスターロッド集めの旅に(半ば強引に)出かけることとなり、旅の道中でタックやチュチュを仲間に加える。

25話では突如として現れたメタナイトにノディを連れ去られ6つのスターロッドも奪われてしまうが、なんとかメタナイトとの勝負に勝利し、ノディとスターロッドを取り返すことに成功する。そして26話でナイトメアと対峙し、一度はナイトメアに操られたデデデの攻撃や悪夢に劣勢を強いられるが、最後はスターロッドの力を借りナイトメアを打ち滅ぼした。

最終話ではデデデに捕らえられた住人を助けるべくデデデ城に向かうが、デデデの罠に嵌まり自身が囚われの身となってしまうがなんとか脱出してデデデを懲らしめた。


カービィが最初に出会った3人の仲間の一人だが、「キッ」や「キーッ」程度しか喋らない

6話でデデデ大王の部下に捕まっていたが、プリンマウンテンの登山に失敗したカービィによって助けられる。7話ではスカフィンクスの最後の課題(「リックのみでのしりとり」〈カービィ曰く「ヒキョーな課題」〉)を巧みに答え、カービィたちを入城に漕ぎ着けた。8話では襲ってきたクラッコに人質にされるが、最後はクラッコがカービィに倒された後そのまま落下した。


カービィが出会った3人の仲間の一人で、語尾に「です」をつけた紳士口調で喋る。

洞窟の中でクラッコに襲われたカービィたちと出会い、クラッコに人質として連れ去られたリックを救うためカービィとともに立ち向かう(最初はカービィと共にリックを見捨てようとしたが…)。最初はクラッコのビームに苦戦を強いられるが、カービィの提案を受け、自身が囮となってクラッコを倒した後、そのまま落下した。


カービィが最後に出会った3人の仲間の一人。

魚の癖に生まれつき金づちで、それが高じて雨や水たまりに触れても拒絶反応を起こすほどの水恐怖症になってしまい(ただし、飲むなら大丈夫)、丸いものを口に咥えないと泳ぐことができない(外した瞬間気絶してしまう)。一方で、鰭でパンチしたり、地上ではゲームのようにはねて移動したりはせず滑るように移動するという特技を持つ。

11話ではポピーブロスSr.が放った爆弾28号が彼の口に入ったことでカービィに頼らずに泳げるようになった。その後、口に収まってもなおカービィを狙っている爆弾28号のことを考慮してカービィと別れた(しかし一方のカービィからすれば清々したようで別れる際「カインと別れてうれしい」とすら言っており、これには流石にブチキレたようで爆弾28号を本気でカービィに向けて発射しようとした)。


カービィが夢の中で出会った自称「夢の妖精

「大人しい」「人畜無害」なゲーム版と違い、本作では何でも暴力で解決しようとする極めて粗暴かつ横柄な性格をしており、それに加えて柄の悪い関西弁で喋る超ヤンキー気質な無頼漢として描かれている(カービィ曰く「カワイイ顔して口と態度が最低」)。

普段はプププランドの住人の夢の案内人として管理しているが、前述の自身の性格のせいで最近では出番がないことを嘆いている。しかし本人はそのことを全く自覚していないばかりか指摘されると逆切れする始末である。夢の中に生息する存在のためプププランドでは10分枚に1分間眠らないといけない体質となっており、寝ている最中に無理矢理起こそうとしたり攻撃すると倍にしてやり返してくる。また、くだらないギャグを聞くと蕁麻疹が出る。

カービィの夢の中に現れ(また、その際カービィにトマトと間違われて噛みつかれたため、夢の中だと説明した後報復していた)、スターロッドがデデデ大王によって奪われたことでナイトメアが復活したことを知り、スターロッドを取り戻すべく、カービィと行動を共にする。ナイトメア打倒後はカービィたちと別れるが、27話では何故かプププランドに戻ってきていた


盗賊集団「タックファミリー」の一員。語尾に「…でい」をつけて喋る。寒いところが苦手。

カービィたちからスターロッドの話を聞き、それを奪おうとするがカービィたちが持っていないことを知ると仲間とともにノディを攫うが、逆に彼に返り討ちにされる。

その後は彼を親分と慕い、一人前の盗賊となるために集団を離脱し、カービィたちに着いていく(しかし、その後も自身に危機が迫るとカービィたちを裏切ろうとしたり、カービィたちからスターロッドを奪おうと企んだりするが、最終的に失敗してカービィたちに見捨てられかけたり、制裁を喰らうなど自業自得ともいえる悲惨な目に遭うことも多い)が、20話で寒がりだと公言したことでカービィたちに置いてけぼりにされた。その後、27話ではノディとチュチュと共にカービィの家に上がり込んでいた。


カービィたちが旅の道中で出会った少女。

デデデの部下から逃げ出してきたところにカービィたちと出会い、そのままカービィたちと冒険を共にする。やや勝ち気な性格。


プププランドの自称大王。

プププランドの征服者」を自称しており、ストーリー前半ではプププランド中の食べ物を奪い、それを取り返しにくるカービィたちに対し部下を差し向けて妨害するが、ことごとく失敗に終わる。

13話にてカービィと対峙するが、何かと自身を無下に扱うメタナイトを見限ろうと企んでいたため逆に彼の離反に遭いつつもカービィを一度は倒すが、マキシムトマトによって復活したカービィによって無人島まで吹き飛ばされ、食べ物を取り返される。

ストーリー後半では再びプププランドの征服者として君臨する野望とカービィに対する復讐心に目をつけたナイトメアが見せた悪夢によって邪悪な欲望が目覚めたことでナイトメアに操られ、夢の泉からスターロッドを盗み、ナイトメアを復活させた

その後しばらくは登場しなかったものの、部下たちにスターロッドを渡しプププランドの住人に預けるよう命令するなどナイトメアの走狗として暗躍(本人は利用されていることに気づいていない)、26話で夢の泉へと向かうカービィ達の前に立ち塞がるが、激闘の末カービィに倒される。

その後、28話でプププランドに帰還したようで、13話でのカービィとの戦いで破壊されたデデデ城の修理を完了させたメタナイツと再会すると同時に、カービィへの復讐を目論み新築パーティを装って招待された住人を幽閉する。そして、助けに来たカービィをも捕らえる事に成功するが、最終的に脱出したカービィに懲らしめられた。

本作では原作におけるわがままだが根は優しい努力家といった設定はなく、部下でも気に入らなければ始末しようと目論むなど、目的のためには手段を選ばない完全な悪人として描かれている。


トライデントナイトアックスナイトメイスナイトの3人からなる(あれ、ジャベリンナイトは?)デデデ大王の部下だが、3人共揃いも揃ってどこか抜けており、失敗することが多い。

全員旧デザイン。

トライデントナイトはリーダーであり、基本的に真面目な性格でデデデ大王の側近という、エスカルゴンポジションになっている。デデデ大王に対してツッコミや皮肉を言う一方、正気かどうか確かめるために頭をトライデントで突き刺すなど酷な行動をとる等性格もエスカルゴンに似ている。

ジャベリンがいない事からマッシャー達でもよかったのでは?と指摘されることもある。


デデデ大王の部下だが、非常にプライドが高く傲慢な性格をした自信家で、デデデの部下たちを「無能」と見下し嘲っている。また、目の前の部下を見境なく攻撃したりデデデに夜逃げの準備を促しつつも密かにデデデ城を占拠しようと目論むなど彼らに対する忠誠心や信頼は一切抱いていない。このような性格や行動からデデデからは完全に嫌われており、トライデントナイトから彼の失踪を聞くと「(自身の言うことを聞かないから)いなくなって清々した」と大いに喜ばれていたが、裏切られると刃向かう。また、仮面好きでもあり、その執着ぶりは迎撃対象である肝心のカービィに気づかないほど。

13話でカービィを食糧庫へ案内する際、デデデが自身を見限って始末しようと企んでいたことを知り、彼に敵対し激闘の末倒された。その後はカービィとの再開と対決を楽しみにしていた。

24話終盤で再登場し、スターロッドを奪っただけでなくノディも連れ去り、25話で追ってきたカービィ達に対しノディとスターロッドを賭けて勝負を挑んでくるが、最終的にカービィに敗北。そして、夢の泉へと向かうカービィ達を見送った。


夢の中に現れる悪夢。

夢の泉に封印されていた(ゲームと設定が逆…だなんてツッコんじゃダメ!)が、カービィに倒されたデデデ大王に悪夢を見せて操り、スターロッドを盗ませたことにより現実世界から姿を現す。自身の悪夢に屈した相手を配下として操るなど強大な力を有する。

夢の中で悪夢を用いてカービィを苦しめるがノディによって目を覚まされ撤退する。その後はデデデが部下を介してスターロッドを住人に預けたことでスターロッドを媒介に各地で暗躍するがことごとくスターロッドを取り返され、26話にてスターロッドを夢の泉に戻そうとするカービィたちの許に立ち塞がり、カービィと最後の激闘を繰り広げるが、スターロッドの力を借りたカービィによって倒された。


余談

本作を手掛けたタイジャンは、同出版社のアンソロジー漫画『4コママンガ劇場』でも星のカービィシリーズの4コマ作品をいくつか執筆しており、本作でのリックの口調はこの作品から引き継がれており、また本作に登場するバーニンレオの設定はアンソロ作品で逆輸入されている。


また、単行本発売後は残りの話が収録されないまま連載が終了したこともあってか本作の復刻版を希望するファンも少なからずいる模様


関連タグ

星のカービィ エニックス 4コマ漫画

GOGO!マリオワールド・・・同出版社の雑誌で連載され、単行本発売後に残りの話が未収録のまま連載終了した作品繋がり

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