概要
1947年生まれ。東京都出身。
1960年代にアニメ業界に参入したアニメ監督で、監督以前には演出・絵コンテ・脚本などの業務にも携わっており、1970年代には富野由悠季、宮崎駿といった後の大御所監督の作品にも参加したこともある。
主な参加作品
太字は監督作品
- 『ムーミン』
- 『ルパン三世(TV第1シリーズ)』
- 『天才バカボン』
- 『巨人の星』
- 『あしたのジョー』
- 『無敵超人ザンボット3』
- 『無敵鋼人ダイターン3』
- 『太陽の牙ダグラム』
- 『装甲騎兵ボトムズ』
- 『未来少年コナン』
- 『星のカービィ』
逸話
2001年10月~2003年9月にかけて放送し、あらゆる意味でヒットしてしまったアニメ版「星のカービィ」(通称アニカビ)の最終回のタイトル第100話『飛べ!星のカービィ』のシナリオに関して、当時より色々と過去の設定と矛盾する点や破綻とも取られる部分が指摘されていたのだが、その理由は最終回の脚本を執筆中に「今日明日が峠」と言われた妻の危篤を知らされ、今際の際に立ち会うため急ぎ足で脚本を不完全のまま出さざるを得なかったためであった。このことはプロジェクトメンバーの誰にも知らせておらず、アニメの監修を務めていた桜井政博は届けられた最終回の脚本の確認と調整の電話を吉川にかけたことで初めて知った。桜井がかけた電話の約6時間後に吉川の妻は息を引き取っており、後に桜井は自分が同じ状況に置かれたと仮定して「自分だったら泣きながらあっさりと逃げ出してしまうのかもしれません」と述懐している。