概要
初代『星のカービィ』から登場しているボス。
雲に棘がはえているような姿で、目はワドルドゥのような形の単眼。雲ゆえに雨を降らせ落雷を発生させるほか、広範囲に及ぶビーム攻撃が可能。体内からワドルドゥやコクラッコを生み出すが、時にはそれ以外の雑魚キャラや爆弾を投下することもある。カービィシリーズにはほぼ全作に登場しており、ボス戦の入門とも言えるウィスピーウッズとは違い、空中を自由に動き回る上に攻撃も強く、シリーズでは主にゲーム中盤のボスキャラクターという中堅どころのポジションがほとんどである。
「森の番人」の二つ名を持つウィスピーウッズと同様に愛嬌がある見た目とは裏腹に気性が荒く縄張り意識が強い性格で、こちらは「空の暴れん坊」と称されている。
初期は攻撃する時やダメージを受けた時も無表情だったが、『ウルトラスーパーデラックス』以降は攻撃時に眉をひそめたり、ダメージを受けると涙目になるなど表情が豊かになった。
前段階のクラッコJr.や『参上!ドロッチェ団』に登場したメカクラッコ、『ウルトラスーパーデラックス』の「大王の逆襲」で強化されたクラッコリベンジ等、亜種が割かし多く存在する。
このうち「メカクラッコ」はステージを一度消滅させて作り直すなど独特のアクションを持ち、「クラッコリベンジ」は全体攻撃・ガード貫通の効果を持つ新技「クロスサンダー」を習得しているなど、リメイク時の性能変化も多彩である。
ちなみに、大王の逆襲では地味に「クラッコJr.リベンジ」の方が戦いづらかったりする。
主な登場作品
本編
4面「バブリークラウズ」のボス。落としてくる物はノーマルモードがワドルドゥ、エクストラモードが爆弾。
エクストラでは動きが素早くなっているが、動きは完全にパターン化されているため楽という意見もあるとかないとか。
4面「グレープガーデン」のボス。スターマンを落としてくる。雷で攻撃してくるのは本作から。
『夢デラ』のグラフィックは『SDX』のものを流用している。
6面「クラウディパーク」のボス。
クラッコJr.から変身して連戦となる。コクラッコをけしかける、ビーム連射といった芸当を披露してくる。
「はるかぜとともに」での役回りは初代と同じで、「銀河にねがいを」ではスカイハイのボスを務める。
雨降らしやジグザグに動いてからの体当たりが新技として追加されたが、体力がそこまで高くないのに加えて、スープレックスやパラソルなどの投げ技で楽に倒せる。「銀河にねがいを」ではクラッシュや無敵キャンディーがあるため瞬殺できてしまうことも。
『USDX』では若干動きが遅い。先述の通り、「大王の逆襲」では強化版の「クラッコリベンジ」が登場。
エリア4(3面)「マスタードマウンテン」のボス。
基本的には『SDX』と同じだが、行動パターンがランダムになった、落とす雑魚敵がワドルドゥ・フレイマー・ツイスターになったなどの違いがある。
ふゆうたいりくも テリトリー。
空のあばれんぼう おなじみクラッコ!
天空のエネルギーが みかたして、
これまで いじょうに きょうだいな
パワーをもって おそいかかってくる!
(通常版説明文、以下太字は全て本来橙字)
クラッコとの たたかいは これで
なんど目に なるだろうか。
やぶれても やぶれても、このよに
空と雲が あるかぎり、
けっして しょうめつしないのだ!
(DX版説明文)
『星のカービィWii』では登場しなかったが、本作では3面「オールドオデッセイ」のボスとして復活。
序盤ではこれまで通りの攻撃を行ってくるが、ある程度ダメージを与えるとクラッコの目が赤くなり今までより手強い攻撃を仕掛けてくる。
自身の体内からワドルドゥ以外にも多彩な物を排出、真横のトゲを巨大化させて突撃する「ロングホーン」、目から電気の弾を連射する「イナズマボール」、上部のトゲを伸ばして巨大な電気の弾を作り出し放り投げる「スーパーイナズマボール」、巨大化して無数の雷を落とす「天からの災雷」などの技を使用し、今までに登場したクラッコの中では最強クラスの実力を誇る。
なお強化バージョンである「クラッコDX」の説明文にて、「この世に空と雲があるかぎり決して消滅しない」ということが明かされた。
みちなる わく星でも 空さえあれば あらわれる!
おなじみ おなじみ クラッコだっ!
けれども 育つ かんきょうの せいか、
いつもと ちがった エネルギーを感じるぞ…
ゆだんしないで サクッと たおしちゃえ!
(通常版説明文)
ポップスター産とは ちがうのだっ!
モクモク 2倍になって ふたたび とうじょう!
空に えがかれた 顔のように にらみつけるは
2つの眼光! あらぶるコンビネーション 攻撃も、
フレンズパワーでなら きっと かてるぞ!
(ツインクラッコの説明文)
遥か、きらめきの勇者たちの小惑星ガベルにて別個体が登場し、1度倒すと2体に分裂したツインクラッコとの連戦となる。
二つ名は「隻眼の雷雲」→「乱舞する双雲」。説明文によるとジャマハートの影響ではなく、ポップスターと異なる環境によるものらしい。
2体同時に降らせてくる雨は強力だが、電気属性の攻撃で感電させたり、氷属性の攻撃で凍らせることができ、その際クラッコの動きも一時止まる。ワドルドゥとチリーを落とすため、その場で仲間にするのもあり。
またドリームフレンズのアドレーヌが描いた絵としても登場し、クラッコに乗って操作することができる。初代から26年越しに最古参キャラであるクラッコが限定的ではあるがプレイアブルとなった。
アナザーディメンションヒーローズにおいては、同胞の怨念の集合体であるアナザーツインクラッコが登場する。…この時点で、まだ何かある…というかPV見れば分かるが前座である。一旦倒すとひときわ大きい「異空の大乱雲」アナザービッグクラッコとして登場する。
ツインから始まったからアヤシイと思ってましたーっ。
(また、これらの説明文によると「クラッコは未知なる惑星でも全く別次元の世界でも空さえあれば何度でも生まれる」ことも明かされた)
外伝
外伝作品でもボスや仕掛けを担当することが多い。
クラッコランドのボス。
最初はクラッコJr.として登場。4回攻撃するとクラッコに変身する。
雷でフリッパーの動きを封じたり、フラッパーを出してきたりする。
こちらが攻撃を当てると目が×になる。
ボスではなくお邪魔キャラ扱い。雷を落として攻撃してくる。スパークで倒せる。
雷に当たるとバイタリティを1つ失う上、衝撃でカービィが痺れて斜め上に跳ねてしまう。本人にも接触ダメージの判定があるため、酷い場合カービィが跳ね上がった勢いでクラッコ本体に接触し2ダメージ、なんてことにもなりかねない。
レベル3・6のボス。攻撃方法はそれぞれ目玉と雷の発射。雷は2ダメージとかなり痛手。
風船を取り、Aボタンで空気弾を発射して攻撃しよう。
先述の攻撃以外にも左右に移動しながらゴルドーを敷き詰めていく行動を取るのだが、画面の最も手前まで到達すると完全無敵と化し、一撃必殺かつ必中の体当たりで即ミスとなってしまう。早期決着を心掛けること。
「ウエライド」モードでアイテムとして登場。
アイテムを取るとクラッコが登場し画面の上部へと移動し、1位(1位が取った場合は2位)を優先的に狙い雷と落としてしばらく動けさせなくする。また、他のプレイヤーも撃たれているプレイヤーに触れるとそれに巻き込まれる。無敵キャンディーで回避可能。
撃ち終わるとそのまま立ち去っていくか、残ってアイテムを取ったプレイヤー以外をランダムで狙う。
地味に初の3D化が本作である。
サブゲーム「ブロックアタック」のボス。
レベル1はクラッコJr.、レベル2はクラッコ、レベル3はその両方が交互に登場。いずれもドロシアによって生み出されたコピーという設定。
体当たりして雲を消しつつ目玉を狙おう。雷を纏っている間は注意。
本作では攻撃時や被弾時の表情が豊かになっている。
ふわふわのからだにおおきなめだま
てきをみつけるとはくりょくの
でんげきがほとばしる!
モクモクのきゅうでんのボス。
最初は倒すことができないが、シューティングスターに変身した際に再登場してバトルとなる。
この他にもスペースクラッコという亜種も登場する(後述)。
サブゲーム「空中探検隊EOS」の2面ボス。
真下にレーザーを撃つ5体のパラソルワドルドゥを召喚しつつ、自らもホーミング体当たりやこちらのショットを弾く落雷で応戦する光景はなかなか圧巻。
カービィだらけの せんじょうに、
なんとヤツから ちょうせんじょう!
ぶちまける、めかくしこうげきも なんのその、
こっちも 2人でチームをくんで、1びょうでも早く
たおしてやるぜ! タイムアタック・ボスバトル!
(通常版説明文)
カービィよ、わたしはわすれていないぞ!
あの 機械でつくられたニセモノに その座を
うばわれた日を!いかん…涙で前が見えん!
(「めちゃむず」の説明文)
「ひとりで」モードの5番目のボス。
トリプルデラックスの時と比べて更に攻撃のレパートリーを増やし、ボスとして立ちふさがる。中にはキーホルダーをばら撒いて視界を妨害してくる攻撃も。
レベル「めちゃむず」のスペシャルページではどの作品のクラッコも同一人物とされているようで、過去作のことを根に持っていることを明かした。半分以上カービィと関係ないのは多分気のせいじゃない。
ちなみにこのスペシャルページでの一人称は「わたし」である。
砂丘のしれんクエストのボス。天からの災雷は画面端が安置。
強化版となる鬼ランクは天空で出現。
初代オマージュということでクラッコJr.が2面ボスとして復活したほか、本人も4面ボスを務める。
HPを半分以下まで減らすと電撃を回転しながら放つコンボを使ってくる(端まで届くものとカービィをホーミングするものがある)。
浮いているためかなりの強敵。しっかりと攻撃を当てるように心がけよう。
バトル競技の1つ「こたえて!アクションシアター」で出題されるお題の1つ、「でんげきよけろ!」に登場。
雷に当たると即死で、制限時間終了時までに生き残っていればクリアとなる。
この他、トルネイドの着せ替えにも採用されている。
わいわいクエストの古跡とストーリークエストの砂丘に高ランクのボスとして登場。
わいわいクエストの天空ではギガントエッジと「チーム・ソードストームス」を組んで出現する。
その他
『星のカービィ64』や『星のカービィディスカバリー』には不出場。3D空間でのクラッコの挙動の再現は難しかったか。同期のウィスピーウッズは本人が登場したり、亜種を登場させたりしたのに。
その代わりかは知らないが、上述の通り『カービィのすいこみ大作戦』では彼を差し置いて3D作品に登場している。
『星のカービィ3』でも本人自体は未登場だが、アドに描かれる形で登場。
『2』同様コクラッコを召喚する他、高めの位置に陣取っているため攻撃中に高度を下げてきた時がチャンス。
『ロボボプラネット』ではホログラフ防衛システムズの生み出した「ホロ・クラッコ」として登場する。
Re:版ではクラッコリベンジを思わせるように眼つきが鋭くなっている。
誰だ、また偽物に出番奪われたなとか言ったやつ。
派生種・亜種
クラッコが本来の姿になる前の形態。近年の作品では省略されがちで出番があまりない。
『星のカービィ2』に登場。
クラッコから出現する小型のクラッコ。扱いは通常のザコ敵と同じで、吸い込みが可能。角は4本。
『参上!ドロッチェ団』に登場。
ドロッチェ団メンバー・ドクが開発した戦闘マシーンで、その名の通りクラッコをモデルにしている。雲は灰色で目は緑、角の本数はコクラッコと同じく4本になっている。
クラッコJr.リベンジ
『USDX』に登場。
クラッコJr.の強化版で、カラーリングが紫色になっている。
クラッコリベンジ
同じく『USDX』に登場。
クラッコの強化版で、クラッコJr.リベンジ同様カラーリングは紫色。
新規追加モード「大王の逆襲」のステージ3「クラッシュクラウズ」のボス。
クラッコDX
『トリプルデラックス』に登場。
「デデデでゴー!」に登場するクラッコの強化版で、雲が緑色になってトゲも本数が僅かに増えカラーリングも変化している。
『ロボボプラネット』に登場。
ホログラフ防衛システムズによって作り出されたクラッコのホログラム。
Re:ホロ・クラッコ
同じく『ロボボプラネット』に登場。
「メタナイトでゴーリターンズ」のボス・Re:ホログラフ防衛システムズが作り出すホロ・クラッコの強化版。見た目はクラッコリベンジに近く、技はクラッコDXに近い。
『スターアライズ』に登場。
カービィ達に倒されたクラッコが2体に分裂して襲ってくる。
アナザーツインクラッコ
同じく『スターアライズ』に登場。
雲の色が黒くなったツインクラッコの強化版で、アナザーディメンションヒーローズのボス。
上記のアナザーツインクラッコが合体した姿で、異界の四天王の1人。
『毛糸のカービィ』に登場。ワッカせいうんのボスでクラッコの親戚とのこと。コクラッコの代わりに隕石を出してくる。
『スーパーカービィハンターズ』に登場。
全身に毒を含んでおり、目の形も既存の種類とは異なる。雨のかわりに毒ガスを散布してくることがある。
漫画関連のクラッコ
1巻から登場する古参キャラ。大抵天候を左右する話の時に出番が多く、雨や雪を降らせることが多い。
梅雨時は雨を貯めるためブクブクに膨らみ巨大化する。Mr.ブライトとは対の関係になっており、太陽が暑すぎる時に呼ばれたり、逆にクラッコがなかなか立ち去らない時にブライトを呼ばれたりする。
9巻の「カービィの健康診断!?」ではカービィによって体重計のような扱い方をされていたが、デデデが乗ろうとしたら突き抜けてしまった(この時のクラッコ曰く「心が邪悪な人は乗れません。」との事)。
アニメ『星のカービィ』のクラッコ
第4話の「星の戦士のひみつ」より、デリバリーシステムを介さずに直接プププランド上空に現れた最強魔獣という設定で、二つ名は「暗雲魔獣(Blu-ray付属のブックレット表記)」となっている。
アニメ内では、上空からカービィを追いかけるように雷を落として攻撃し、カービィが逃げる際に雷で無関係な住民達も巻き込んでいる。
一応デデデ大王の命令は聞くが、あくまでもカービィに攻撃を集中させているため、彼がデデデの装甲車に入ったことでデデデ大王に雷を落とすこともあった。
カービィがフームが呼んだワープスターで上空に攻めに来たあとも雷で攻撃しているが、追尾する雷の刃を吸い込み変身したソードカービィの『ソードビーム』によって、目玉ごと真っ二つにされ倒された。
余談だが、電撃を吸い込んだのに「スパーク」や「ビーム」などの電気系コピーではなく、雷の刃物を吸い込んだためにソードカービィとなっている。また、この回は初めてフームがワープスターを呼んだ回でもある。
話の前半では最強魔獣の名に相応しくカービィの脅威となるが、声は意外と可愛い。
関連イラスト
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クラッコJr. メカクラッコ クラッコリベンジ ホログラフ防衛システムズ ツインクラッコ アナザービッグクラッコ ヴェノムクラッコ