「ヘイ、ヘイ、ヘーイ。」
「お月さんとおてんとさんを、
なかなおりさせたいんだろ?」
概要
ピエロのような容姿の魔法使い。一人称は「ボク」で語尾に「〜のサ」をつけて喋る。
かぶっている二股の帽子には丸と三角の模様があるが、ゲーム内では模様がないことが多い。
尚、タグとしては『マルク』のほうが使われている(元々こちらの記事が彼の解説記事だったからだろうか)。
各作品でのマルク
スーパーデラックス
ゲームモード「銀河にねがいを」にて太陽と月の喧嘩を止める方法として銀河の果ての大彗星「ギャラクティック・ノヴァ」に願いをかなえてもらうようにカービィに提案するのだが…
「じゃ、ポップスターを
ボクのものに
したいのサ!」
「やったぁ!
うまくいったのサ!!」
「たいようと月がケンカ
したのも、キミがこうして
うちゅうにいるのも、
すべては、ボクのかんぺきな
けいかくなのサ!」
「とにかく、ポップスターは
ボクのもの!」
「これで
いたずら好きほうだいサ!
ま、ゆるしてちょーよ!」
「ほっほっほっほっほっ
おっほっほっほっほっほ」
実はノヴァに「ポップスターを乗っ取る」ためにカービィを利用していた。
ノヴァ出現時にカービィに割り込んで自分の願いを伝え、上記の真実を伝えるとともに本性を現す。
最終決戦でその正体を表すと、靴やリボンの形が変わり、ハートの意匠をあしらった被膜のない奇怪な形の翼が生えているという異形の形態となる。
ノヴァはスターシップに乗り込んだカービィにコアを破壊されたことで機能を停止させられ、その後マルク自身がカービィと戦うが、最期はカービィに敗れ、吹き飛ばされた挙句ノヴァの破損した機械部分と激突してノヴァもろとも爆散。それと同時に太陽と月はノヴァを止めるために協力したことで無事仲直りをした。
今となっては同じくカービィを動かしてどんでん返しを起こしたマホロアを引き合いに比較されることも多い。
だが細かく比較すると、マホロアは一度敗れ去ったところに丁度いい利用対象がいたから着眼したものであり、カービィが仮に協力を拒否するだけで破綻する状況かつ、力を手にしたところでポップスターの征服も自分で行う必要があるうえ、力自体もリスクを内包するものである。
一方、マルクのそれは冒頭からカービィを協力させざるを得ない状況に追い込んだという綿密な計画であるうえ、ポップスターの横取りも他力本願で結果だけを受け取るものであり、自らはその力を最初から隠し持っていただけであるため何のリスクも負っていない、という明確な違いが見て取れる。
「格闘王への道」でもラスボス(最終戦固定)として登場する。
ボスとしてのマルク
戦闘では瞬間移動を繰り返し、地面からの奇襲戦法(シャドウアッパー)も織り交ぜながらカービィを翻弄しつつ四方向に飛ぶ三日月型カッター(シューターカッター)、地面に落ちると2つに分裂する冷凍弾(アイスボウル)」、身体から連射する無数の光矢(アローアロー)、空から落とす巨大な茨の蔦に変化する種子(シード攻撃)、そして口から発射する大規模な烈風(突風・マルク砲)などラスボスらしく多種多様な派手かつ高威力の攻撃を連発してくる。
特に身体を2つに割って発生させる「ブラックホール」は吸い込まれると亜空間に飛ばされてHPの大半を奪われるマルク最大最強の攻撃である。
「銀河にねがいを」ではノヴァと連戦になることから体力を消耗しての戦いを強いられることも少なくないので注意。本作では“コピーのもとデラックス”のおかげでほとんどすっぴんでの戦いになることもないため、体力はなくとも残機に余裕があるなら1ミス覚悟で行くのも手。
ウルトラスーパーデラックス
ついに正体をあらわしたマルク
ポップスターをまもるために
とべ! ぼくらの星のカービィ!
「銀河にねがいを」では基本的に原作と同様。鳴き声が変更され、必殺技の一つである突風がマルク砲という名前に変更された。
追加モード「真 格闘王への道」では、ノヴァの力を吸収してマルクソウルとして蘇り、四天王の最後の一人として立ちはだかる。
データを100%にすると見られるボーナスムービーでは、普通に最前列の右端に座ってカービィダンスを見ていた。ちなみにかぶりつきを陣取っているのはメタナイト。
ちなみにスペシャル映像のNGシーン集では、(「銀河にねがいを」のOPのシーンの)登場時の玉乗りをしているシーンで足を滑らせて転んでいる。
あつめて!カービィ
ミニゲーム「カービィのたいけつ!ピンボール」の最終ボスとして登場。本編で使った様々な技をピンボールの盤面で使用してくる。下画面に現れる小さなマルクを倒すとカービィ(ボール)を二人増やせるので積極的に狙うべし。
ちなみにブラックホール使用時に、カービィと共に様々な雑魚キャラを吸い込むという演出があるが、バーニンレオやポピーブロスJr.など一部のキャラクターはこのゲーム中ここでしか登場しない。
星のカービィWii
コピー能力「ストーン」で変身した際にマルク型の石像になることがある。
データを100%にすると見られるボーナスムービーで、最前列から数列後ろの真ん中の席に座っているのが確認できる。ちなみにかぶりつきを陣取っているのはマホロア。
また、同作でマホロアが条件を満たすと「知り合いがキミ(カービィ)と喧嘩したことがある」という発言をすることがあり、
「マホロアと性格や行動が似通っている」、「以前カービィと戦っている」といった共通点もあり、マホロアの知り合いとはマルクなのではないか?と当時から考察されていた。
現在でもそれが真実かは明らかにはなっていないが、公式でもこの2人がセットで登場することは多い。
トリプルデラックス
コピー能力「ストーン」で変身した際に極稀にマルクとマホロアのセットの金の像になることがある。
また、キーホルダーも存在し、種類は『マルク』と『マルクソウル』の2種類があり、デザインはラスボスの姿である翼の生えたマルクとブラックホール時の真っ二つに割れたマルクソウルとなっている。
データを100%にすると見られるボーナスムービーでは、1階席の最前列の真ん中に左からマルク・マホロア・ギャラクティックナイトと並んで座っている。ちなみにかぶりつきを陣取っているのはタランザ。
ロボボプラネット
コピー能力「ストーン」の変身パターンにマルクとマホロアの石像になることがある。また、レアステッカーの絵柄も存在する。こちらでは、めずらしく変身前となっている。
スターアライズ
デデデ大王やメタナイト・グーイ達と共に、ドリームフレンズとしてまさかのプレイアブル化を果たしたことが公式で発表された。
通常版
ヘイ、ヘイ、ヘーイ! 「スーパーデラックス」 から
ピエロのアイツが ついに きたのサ!
ま〜た ワルさを たくらんでる かもしれない
けれど⋯ゴハンを 食べればもう おともだちっ
まさにドリーム、あのラスボスと ありえない旅へ!
星のマルク 銀河に野望を
「ボクを さしおいて な〜に 計画してるのサ!」
おっほっほっほ と「スーパーデラックス」から
道化のラスボス、ゆるしてちょーよと まさかの参戦!
かなたの星からの アブナ〜イ ニオイを かぎつけて
ボクも まぜるのサ、と 銀河を目指し 玉のり進むっ!
当然ながら、(デデデ大王を除く)ラスボスが操作可能になるのは前代未聞であり、しかもマルクの場合ソウル組でもあった為、ここまで大躍進した元敵キャラクターは初めてのことである。
また、通常姿の3DCGモデルがゲーム中に登場するのも今回初(『USDX』のムービーとしては登場済み)であり、それもあって本作では今までのシリーズとは違い完全に帽子の模様が描かれている。
あくまでファンサービスの「ドリーム」フレンズであるため、『SDX』でカービィに倒された際の生死は不明のまま(爆散しているため普通に考えれば死亡している)。
なお、同様の立場と言えるマホロアもまたアップデート第3弾でプレイアブル化している。この事から、構成次第ではデデデ大王orマホロアとラスボス同士、もしくはラスボストリオでカービィや他のヘルパー、更には他作品のドリームフレンズ達と一緒に冒険出来るようになった。
ちなみに、マホロアについては後に決戦後に生存していたことが明らかになったので、もしかすると彼も案外爆散したり真っ二つになったりしても平気なのかもしれない。
パッと見は昔とあまり変わっていないように見えるが、『SDX』時と比べるとデザインは意外とリファインされており、通常形態がよりあざとい可愛らしさのある雰囲気のになった。
また、頬の色が白から赤に変更され、ボールのデザインが黄・青・白・赤の4色のパネルしか明瞭に描かれてないベタなデザインから白いパネルが4枚、赤と青のパネルが2枚ずつの合計8枚のパネルがあり、さらにそのパネルが集合する位置に黄色い円形のパネルが2枚ずつ取り付けられている、所謂伝統的な配色のビーチボールにさらに寄ったデザインに変更された。
ニコーミフレンズで出てくる回復アイテムは彼の靴にそっくりなフランスパン。
全体的な雰囲気はシャドウアッパーなど一部のシーンを除けばほとんどの場面において目の焦点が合っているため、かわいらしい印象に落ちついている。原作で玉乗りしていた頃の目つきがほぼ全編に適用されている。
因みに、手が無いにも拘らず仕掛けの手下がりレバーをどうやって作動させるかというと、二股の帽子を手の代わりに使用している(魔法で手の代わりをしているのか、帽子の中に手の代わりになるような何かがあるのか不明)。
フレンズを操作するモード『星の○○○○』でのマルクのサブタイトルは"銀河に野望を"である。味方になっても全く懲りていないようである。
『星の○○○○』では、ステージ1に「はるかぜとともに」のグリーングリーンズの再現、ステージ3に「白き翼ダイナブレイド」のピーナツ平野の再現があり、そして最終ステージとなる神降衛星エンデのマップが、「銀河にねがいを」のハーフムーン再現マップになっている。しかも風景は月面を思わせる荒涼としたもの。道中の風景にエンデの要塞内が一切使われていないのは彼とマホロアだけ。まるで別の惑星からハイネスの本拠地にダイレクト潜入したかのようなやりたい放題の一幕である。
後にゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」で行われたインタビューで「強さのバランスには迷ったが、格ゲーと違う多様性のあるバランスの方が良いという判断になった」ことが明かされている。その中で、他より強くても納得できるのがマルクだったということらしく、この強さは意図されたものであることが分かっている。
マルクに限ったことではないが、ウェブ版の記述も含めて総合すると、「誰を選択するかという選択」は各コンテンツの隠れた形での難易度選択という役割を兼ねている。
なおマルクの2・3・4Pだが、それぞれ黄色・青・緑と他のフレンズ同様カラーが変化する。
マルクの星の○○○○のエンディングの写真(アップデート第1弾組共通)では、リック達と楽しそうに遊んでいる様子が見られる。
しかし、その後「アナザーディメンションヒーローズ」のグッドエンドにおけるスタッフロール内でザコ敵ラッシュの後のトリとして登場。ダメージを与えることでスコアを稼げるがそれまでのザコ敵と違い倒すことはできず、エンディングが終わりに近づくと自ら飛び去って行く。
『SDX』における「銀河に願いを」の体力前半のものを技の順番まで含めてほぼ完全に再現されている。原作でコピーできるものは当然コピー可能。また、ボイスが地味に『USDX』仕様になっている(フレンズ操作時は『SDX』のもの)。
再現度が高いのみならず、スタアラの画面レイアウトに合わせてスペックが調整されているなど「ボス」として丁寧な作りになっているのも特徴。アローアローやブラックホールといった多段ヒット技にマルク砲も加わっており、当たると体力の代わりに稼いだスコアをごっそり持っていかれる。
尚、ここ以外で戦うことはできない。
使用技
基本は普段乗っているボールをボムのようにぶつけたり相手を転がしたりして攻撃する。そちら同様属性を付けることも可能。
さらに属性を付けることでボス戦時の技も使用できるなど元ラスボスとしての特徴を存分に発揮している。ちなみにマルク砲は独立した技ではないが「せーのでドン!」の演出となっており、発射時には例の顔が見られる(SEも異なる)。
肝心の強さだが、技一つ一つのモーションがかなり速く、簡単にコンボが組めてしまう強キャラ。その凶悪さ故に多くの強敵を赤子同然にひねりつぶし、彼を操作すると使い方次第ではゲームバランスが崩壊しかねない。のちに追加されたマホロアともタメを張る高スペック。
単純な攻撃スペックに関しては凶悪無比なアイスドラゴンを描けるアドレーヌが上なのだが、あちらは耐久力に難のある上級者向けのスペックになっているため、総合力はプレイヤーの腕前にかなり依存し、一概に言い切れるものではない。
さらに上を言えばアナザーボス達と戦う事を前提とした超スペックを持つ三魔官シスターズがトップの座にいるのだが、彼女たちに関しては使用条件が厳しいため比較対象にはできない。
- ピエロたまのり(B)
ボールに乗る。この状態で前後に動けるが自爆することはない。もう一度押すと蹴飛ばして攻撃する(たまけり)。
「ける角どをかえる」時には、ボム同様B長押し+方向キーのコマンド。
なお水中では即座に蹴り出すため角度を変更できない。
- たまけりシュート(D/B)
ストライクボウル同様勢いよくボールを前方へ蹴飛ばす。玉乗り状態でも出せるが、玉乗り状態は解除されてしまう。
- しかけピエロだま(下+B)
しかけばくだん同様その場にボールを設置、敵が触れるか一定時間経過後に爆発する。
玉乗り状態でも出せ、その場でボールから降りる。
- いたずらキック(敵のそばでB)
敵をボールのように転がし、蹴り飛ばして攻撃。
おきにげばくだんに近いが、吹っ飛ばした敵は他の敵を巻き込む。
- きらめきのはね(空/A)
飛行モーション。戦闘形態になり、ここから様々な技へと派生する。
- くちからピエロだま(きらめきのはね中にB)
ボールを落として攻撃、地面や敵に触れると爆発する。
氷属性時はアイスボウル、水属性時はシード攻撃、風属性時はシューターカッターに変化する。
- ブラックホール(きらめきのはね中にB長押し)
原作のボス戦を代表する技。もちろんちゃんと2つに割れる。
攻撃モーションが長いため雑魚散らしに最適であるうえ、並みのボス相手だと一気にHPを半分ゴッソリ持っていってしまう。
- きりもみマルク(D空/下+B)
斜め下にきりもみ回転しつつ、突進して再び上昇する。
- まっさかさマルク(きらめきのはね中に下+B)
地面に飛び込む。咄嗟の回避には優秀。Aでキャンセル可能。
飛び込むとシャドウ状態となり(地中である程度移動できる)、一定時間経過後に飛び出す「シャドウアッパー」を使える。
- とっしん(D空/B)
読んで字のごとく翼を広げて前方に突進。電気属性時はアローアローに変化する。
下+Bでキャンセルしつつまっさかさマルクを出す「コンボまっさかさま」に、上+下+Bできりもみマルクを出す「コンボきりもみ」に派生。
スーパーカービィハンターズ
マジックビームの装備に彼を模した装備がある。ぼうぐの説明文には「銀河にねがいをかけて星を我が物にしようとした」と過去作を意識したかのような文章がある。
また、スタンプとしても登場している。
カービィファイターズ2
ビームのレアぼうしに彼を模したぼうし(道化師のぼうし)がある。(スーパーカービィハンターズのものとほぼ同じ見た目。)
カービィのグルメフェス
キャラおかしとして登場(玉乗り状態)。
星のカービィWiiデラックス
オリジナルのwiiの内容に加え、なりきりおめんとして登場(ボイス(SE)が付いており、『SDX』と『USDX』の両方が使用されている。)。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
カービィやロゼッタ&チコ、インクリングの勝ち上がり乱闘の最後の相手、そしてアドベンチャーモード「灯火の星」のボスの一体としてまさかの登場。スタアラのプレイヤーは2週間連続でサプライズを食らうことになった。
2020年12月にはDLCでのセフィロスの参戦に伴い、彼の勝ち上がり乱闘にも登場するようになった。こちらではボスラッシュモードのようになっており、ステージ3のボスとして登場している。
ロゼッタ&チコについてはさまざまな星を巡るというコンセプトであることに加えて、「銀河にねがいを」と『スーパーマリオギャラクシー』で銀河という共通点もある。
またマルクは機械惑星ギャラクティック・ノヴァを、カービィはワープスターを味方につけており、「星を味方につけている」という点でもロゼッタ&チコと共通する。
インクリングについては、マルクソウルが追加で使う技(スプラッシュマルク)でペイントをコピーできることからだろうか?
あるいは羽の模様がカラフルなこともあるかもしれない。
またマルクとは「普段の姿が仮のもので真の姿を隠している」という共通点がある。
セフィロスとマルクはラスボス同士という共通点があり、他にも「主人公を利用して目的を達成させ、星の脅威を宇宙から呼び込む(それを阻止するために主人公が最後の戦いに赴く)」「一度主人公に敗れて消滅するが、亡霊のような形で実体を得て復活する」という共通点まである。
戦闘BGMも勿論「VSマルク」で『大乱闘スマッシュブラザーズX』からあった光田康典氏のアレンジによるものとなっている。まさに10年の時を得て本人のボス戦に使われるとは誰も予想できなかっただろう。
なお、「勝ち上がり乱闘」のインクリングルートで戦う場合のみBGMがシオカラ節に変わる。
瞬間移動を多用しつつ攻撃してくる点は原作同様で、「アローアロー」を除くすべての攻撃を使ってくるほか、新たに以下の3つの技を会得している。
- 両目からバウンドしつつプレイヤーを追尾する黒弾を複数発落とす
- 翼が生えていたところから血管のような管を出し、画面広域に張り巡らせる
- 両目が肥大化&細胞分裂のように増殖し、無数のビームを広範囲に放つ
どれもかなり見た目がグロテスクであり、不気味さで言えば歴代のマルクの中でもトップクラスと言えよう。比較対象がアレという時点で完全にホラー。
また、最初にひとたび戦闘形態に移ったが最後、顎の下に付けているかわいいはずのリボンがボロボロに。チャームポイントをかなぐり捨てた感のある敵意のハッキリしたデザインになっている。
先述した『スターアライズ』とは対照的なものとなっている。
撃破すると断末魔を上げながら、翼の7色パネルをバラバラに散らしながらステージ中を吹き飛びまくり、最後は翼そのものが取れて本体が背景に落ちる。
その後は消滅はせずそのままフェードアウトする。
これほどのホラーでありながら、2020年12月18日に公開された「【スマブラSP】セフィロスのつかいかた」にて、同作品及び『SDX』のディレクターである桜井政博氏より「本当はもっと怖かったんですよね、年齢推奨制限に引っかかっちゃいまして。しょうがないから、マイルドにしてみたんですけど…個人的にはもうちょっと怖くしたかった。」と明かされ、どうやら仕方ないのでマイルドにしたようである。
マイルドにしたものでもみんなのトラウマになりかねないのだが、これより怖くしてみる予定だったとなると想像するだけでも恐ろしい。
「血管表現とかが特に怖い」「(目玉の肥大化が)今のもちょっとキモい」と述べたことから、元々はより血を彷彿とさせるようなデザインだったのかもしれない(なお、『星のカービィ3』は割と強烈な描写が見られるがバーチャルコンソールでもCEROはAである)。
今作のボスではリオレウスも流血と尻尾切断を年齢制限の都合で断念していることが明かされている(部位破壊は可能)。
スピリットとしては、HOPE級(玉乗り状態)の投げ属性のアタッカーだが、超化することで羽を広げた真のすがた(ボスの姿)となり、ランクはLEGENDになる。個性は魔法攻撃強化。灯火の星でマルクを倒すと入手できる。
ちなみにブラックホールでマルクが割れる時の効果音はどことなくNintendo SwitchのJoy-Conを本体に挿した時のものと似ている。
漫画
も~れつプププアワー!
→谷口マルクを参照。
まんぷくプププファンタジー
7巻の大長編に登場。カービィとは幼馴染で仲がよかった。
5年前、カービィと一緒に秘密基地を作るという約束をし、カービィが来るまで一人で作業を進めていた。ところが一日経ってもカービィはやって来ず、数日後には約束のことなど忘れてデデデ大王たちと一緒に遊んでいる始末だった。
遠目からそれを見ていたマルクは独りで秘密基地を作り続け、いつかカービィを連れて来て罠に掛けてやると意気込む。
それから5年後。秘密基地の入り口とデデデの部屋を繋げ、まんまとやって来たカービィとついでにデデデも罠に掛ける。
その罠はカービィが考案した食べ物を利用したトラップだった。数々の罠を潜り抜ける内に約束のことを思い出したカービィは、反省の涙を流しながら「ずっと1人でさびしい思いをさせてしまった」とマルクに謝る。
それを聞いたマルクは「…ハァ? さびしい…? さびしくなんかなかったのサ…!!」と睨みつける。直後、カービィに対する恨みつらみを思い出すが、同時に当時の気持ちも思い起こされ「ホントは、さみしかったのサ」と号泣。
カービィが約束を思い出したこと、そして謝ってくれたことで負の感情はスッキリ消え去り、5年間離れ離れになっていた二人は友情を取り戻したのだった。
なお、この騒動の結果、デデデの城は倒壊してしまいデデデ大王はバンダナワドルディから「きちんと掃除をする」という約束をさせられてしまうのだった。つまるところデデデは完全に巻き込まれただけである。
二次創作におけるマルク
初期のカービィシリーズのボスの中では珍しくセリフ付きの明確な性格付けがされていることや可愛らしい通常形態と狂気じみた真の姿にギャップがあることから結構人気が高い。
二次創作では、左目が青で右目が赤というオッドアイで描かれることがある。実際のゲーム画面では両目とも黒もしくは紫でオッドアイではない
リボンは絵師の趣味によるが多いのは下にリボン特有のピラピラがついてるもの。 性格も絵師によって様々で一番多いのはツンデレだったりもする。
最近は、技に茨の攻撃が入っているからなのか薔薇と一緒に描かれたりしている。
(左から谷口マルク、公式寄り、二次創作で時々見かける描き方)
戦闘BGM
ゲーム界を代表する変拍子の曲。
だがこの曲はスーパーデラックス版、スマブラ版共に他とは比べ物にならないほど異常な変拍子。
その進行は驚愕の3⇒4⇒3⇒4⇒2⇒3⇒5⇒3⇒4⇒3⇒4⇒2⇒3⇒5⇒3⇒5⇒6⇒5⇒3拍子。
スマブラのアレンジバージョンではサビがもう一度流れてその後にカービィ凱旋のテーマが入っているため(⇒5⇒6⇒5⇒3⇒4)となる。
某サーモンランの夜間音楽2つとタメを張れる(あちらは31⇒4⇒31⇒4)ほどトチ狂っている。あちらとは別の意味でヤバい(ちなみに3においてこれを超える曲「運根鈍」「峨々」が登場。詳細は省くが検索してみると良いだろう)。それがマルクの不安定さや不気味さを表しているのだろう。
クラシック好きな人からすると頭が痛くなるかもしれない。
人気曲のため、以下の通り複数の作品で使用されている。
スーパーデラックス
正式曲名:「VS.マルク」
作曲者:石川淳
原曲。石川氏はこの曲以外にも「銀河最強の戦士」や「支配してアゲルヨォ」、「美の監獄」といった変拍子楽曲を後に作曲しており、その先駆けとして語られることも多い。
ウルトラスーパーデラックス
原曲をDS音源で再現したもの。SFC版とは少し音色が異なる。
マルクソウル戦でも引き続き流れる。
大乱闘スマッシュブラザーズX
正式曲名:「vs. マルク」
編曲者:光田康典
「戦艦ハルバード」のオレ曲セレクトで選べる。
アレンジ担当はクロノトリガーなどで有名な光田康典氏。撃破SEの後「カービィ凱旋のテーマ」に繋げる原作ストーリーの流れを意識したメドレーになっている。
『SPECIAL』の戦闘でもこのアレンジが流用されている。
スターアライズ
正式曲名:「VS.マルク/スターアライズ ドリーム ver.」
編曲者:石川淳
「星の○○○○」で彼を選択するとバルフレイナイト戦で流れる。
石川氏によるセルフアレンジ。原曲を現代の品質にほぼそのままアップデートさせたようなアレンジになっている。
マルクのあまりのラスボススペックっぷり故か「星のバルフレイナイト」なんて呼ばれることも。
ちなみに本作ではドリームフレンズとして召喚した際のジングルにも使用されている(編曲者:安藤浩和)。
関連イラスト
関連タグ
星のカービィ スーパーデラックス ウルトラスーパーデラックス 銀河に願いを スターアライズ
ノディ:一頭身で帽子をかぶった敵キャラ。『デデデでプププなものがたり』4巻では、カービィがスターロッドを缶蹴りに使ってほったらかしにしたためノディが拾い、巨大ロボを生み出して使役したり、プププランドを好き勝手に作り変えてしまった。「カービィのおかげで願いを叶える道具を手に入れ、巨大ロボまで従える」「願いの力で好き放題いたずらしまくる」という点が類似。肝心のマルク本人は旧作には未登場(今後新作に登場する可能性自体はある)。
チービィ:『デデデでプププなものがたり』の(一応)オリジナルキャラ。「当初は味方として登場したが実は敵キャラ」「敵と味方で2つの姿を持つ(元の姿からそこまで変わらない)」「一頭身で帽子をかぶった頭脳派」という点が類似。
バンダナワドルディ:マルクと同じ出典のキャラクター。またチービィのオマージュ要素を持つが、こちらは基本的には味方である。