概要
『スーパーマリオ64』と『スーパーマリオサンシャイン』の流れを受け継ぐ、3Dアクションのマリオシリーズの一作。
今作はマリオシリーズで初めて宇宙が舞台となっており、様々な星に用意されたスターを集めることが目的。
BGMはスーパーマリオのゲームとしては初となる、オーケストラの生演奏を採用。神曲と呼ばれるものが多く、クラブニンテンドーの景品としてサウンドトラックが登場するなど、高い評価を得ている。
後に、マリオシリーズだけでなく大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにも参戦することになるロゼッタと星の子供チコがキーキャラクターとして初登場する。
2010年に続編として、『スーパーマリオギャラクシー2』が発売された。
2020年9月18日に、前2作と共にNintendo Switch用ソフトである『スーパーマリオ3Dコレクション』に収録されて発売された。HD画質に対応するようになったほか、おすそわけプレイで原典同様のアシストプレイも可能。
あらすじ
百年に一度ある「星くず祭」の日、マリオに招待状が届く。招待状は、ピーチ姫からのものだった。ピーチ姫からの招待状をにぎりしめ、マリオがピーチ城に到着するとそこは星くず祭の真っ最中だった。
だが、突如飛行船に乗ってクッパが登場。「我輩の作る新しい銀河の誕生に立ち会ってもらう」というクッパの台詞と共に、またまたピーチ姫がピーチ城ごとさらわれてしまう。そしてクッパ達は銀河へと消えていった。マリオも戦ったが、クッパの手下であるカメックによって、宇宙の彼方へと弾き飛ばされてしまう。
気がつくとマリオは「ヘブンズ・ドア(天の扉)」と呼ばれる場所にいた。その世界で星の子「ベビーチコ」(『スーパーマリオギャラクシー2』からは「ベビィチコ」表記)と、エメラルドのドレスを着た女性「ロゼッタ」と出会う。彼女達はクッパによって宇宙に散らばった「パワースター」を集めてほしいと言う。
マリオは地球を飛び出し、宇宙を冒険することとなる。広い宇宙に浮かぶ奇妙な惑星の数々。マリオは特殊な能力で星を巡り、ピーチ姫の手がかりを探す。
登場人物
- マリオ(声:チャールズ・マーティネー)
本作の主人公であり、プレイヤーキャラクター。ジャンプやダッシュなどのおなじみのアクションに加え、「スピンアタック」を新たに習得し困難に挑む。
- ロゼッタ(声:メルセーディス・ローズ)
宙に浮かぶ「ほうき星の天文台」の主。チコ達と星の世界を旅している。低めのハスキーな声で喋るが、ムービーや話では最初や最後しか言葉を発しないことがある。
ピーチ姫と容姿が似ているが、肩がはだけたエメラルドグリーン基調の服装や髪の色のほか、彼女よりも長身で、前髪で右目を隠していることなどの違いがある。
ストーリーが進むと、チコ達とマリオに対して絵本を読んでくれることもあり、ストーリー進行とともに章が進んでいく。章が進むことで明らかとなるが、この内容はロゼッタ自身の過去を書いたものである。絵本中では、彼女は最低でも数百年は生きていること、キノピオ探検隊の使う宇宙船は彼女が初めて出会ったチコが持っていた船であること、なぜ彼女がチコたちの「ママ」であろうとしているかなど、ほうき星の天文台創成の核心が触れられている。
なお、身長設定に関しては開発途中ではピーチ姫と同様だったのだが、同時期に開発していた『マリオカートWii』に登場することが決まった際に「重量級の女性キャラとして出したい」という『マリオカート』側スタッフの要望で現在の身長となったらしい。
海外版での名称は「ロザリーナ姫」(Princess Rosalina)となっている。
銀河中に住んでいる星の子。スターピース(後述)が大好物で、変身能力を持つ。いろいろな種族のチコが存在する。ロゼッタのことを「ママ」と慕う。
海外版での名称は「ルーマ」(Luma)となっている。
ロゼッタから授けられる特別なチコで、白く小さい。マリオにスピンの力を与えてくれる。
- バトラー
チコの長老でありロゼッタの良き理解者である黒いチコ。天文台のロゼッタの近くと各ドームの中におり、条件を満たした後に話しかけると天文台の地図を見せてくれる。
海外版での名称は「ポラリ」(Polari)となっている。
- ハラペコチコ
天文台やステージ内の惑星等特定の場所に住んでいる。話すとスターピースをねだる。決められた数のスターピースを渡すとチコが変身する。ギャラクシー内にいる者は新たな惑星とスーパースターリングに、天文台にいる者はギャラクシーとスーパースターリングに変身する。
- コメットチコ
テラス横にいる紫色で少し大きめのチコ。いたずらコメットの事に詳しく、それぞれのコメットの情報を教えてくれたり、スターピースを20個払うとコメットを消してくれたり、逆に出現させたりしてくれる。
- よろずやチコ(チコショップ)
主にボスキャラがいる惑星に現れ、スターピース30個を代金として支払うと、1UPキノコかライフUPキノコのどちらかを購入できる。
- カン・バーン、ケイジ・バーン、デンゴン・バーン、カワラ・バーン
特定のステージに出現し、スターを取る為のヒントをくれる喋る看板。同じステージに複数出現することもある。4体とも一人称は俺。
- キノピオ(声:サマンサ・ケリー)
今作ではキノピオ探検隊と名乗る5人のキノピオが、ギャラクシーの至る所でミッションを手伝ってくれる。キノコ形の宇宙船で移動する(ガレージに置かれているのは赤色の1機のみだが、実際は色違いの宇宙船も複数登場している)。今作ではそれぞれ明確な性格や役割が存在している。
また、キノピコもオープニングに複数体登場する。
マリオを追って宇宙へ出てきたキノピオの探検隊。キノピオ隊長を始めとしてキノコ船と呼ばれる宇宙船でパワースターを探している。
- キノピオ隊長(あかキノピオ)
ヘッドライトを装備している隊長格のキノピオ。かなりのビッグマウス。
基本的に隊員の足を引っ張ってばかりで、隊員からの信頼も薄いのだが、パワースターへの近道を作ってくれるなど、役に立つこともある。ヘッドライトの光でテレサを倒すことが出来る。
- あおキノピオ
メガネをかけているキノピオ。知的で、的確なアドバイスをしてくれることもあるが、運動は苦手。スターダストギャラクシーではメガネをなくしたため、かけていない。
- きいろキノピオ
暇さえあれば眠っている(時々寝言を言う)。肉が好物で焼いている。
- みどりキノピオ
鍬を持っているキノピオ。ものづくりが特技のようで、ギャラクシーによっては大砲を作ってくれることもある。他のキノピオよりダジャレを嗜んだり、自分たちよりもマリオのことを話題にするなど、他の隊員よりも陽気で気が利く存在。
- むらさきキノピオ
バッグを持っているキノピオ。宇宙船で郵便屋を引き受け、ピーチ姫やルイージからの手紙を渡してくれる。また、Wii伝言板に自らメッセージを出すことも。
他のキノピオよりも行動的で、大抵奥地に進んでいたり、氷の浮かんだ海に潜ってパープルコインを探すなど、いつも身体を張っているのは彼である。
因みに手紙が来ているときは彼の頭上に封筒のマークが表示され、近づくと音が鳴って知らせる。
- ルイージ(声:チャールズ・マーティネー)
おなじみマリオの弟。ゲームを進めていくと登場し、パワースター探しを手伝ってくれるようになる。しかし、ほとんど行き先で帰れなくなって、マリオに迎えに来るよう頼んでくる。
スターを全て集めると2周目としてプレイヤーキャラとして遊べるようになる。これまでの作品と同様に、マリオよりもジャンプ力が高いかわりに滑りやすい。
ルイージのシナリオでもルイージが登場するが、本人はルイージ(プレイヤー)を自分によく似た人物としか思っていない。
なお、ルイージのシナリオは一部しか変更されていないため、ピーチ姫の手紙のあて先がマリオのままだったり、ファントムギャラクシーで捕まっているルイージが助けを求める相手もマリオのままである。
- ピーチ姫(声:サマンサ・ケリー)
例によって今回もクッパにさらわれる。手紙と同封してマリオに1UPキノコ5個(ルイージだと20個)をくれることがある。マリオが受け取るのを断るとキノピオ達の非常食となる。
- 星ウサギ
星型の耳が特徴のウサギ。スピンすることもできる。鬼ごっこが大好き。実はチコが変身した姿。
外見は普通のペンギンと同じ。海の島で水泳の授業を受けているが、海の中に隠れる珍しいものを見つけては授業をサボり、よく遊んでいる。
- ペンギンコーチ
ペンギンたちに水泳を教えているコーチ。エイ乗りにも詳しい。
- ペンギン仙人
普段行くべきでない所に家を建てて密かに暮らしている。にぎやかに遊ぶペンギンたちが気になるらしい。また、歯が抜けて言葉がうまく話せない(「サカナ」を「シャカナ」と発音するなど)。
ミツバチ王国の女王。非常に大きい。クワカブト一家の乱暴ぶりに手を焼いている。ハチマリオの場合、体に張り付くことが出来る。
『マリオカート7』ではレーサーとして参戦する(大きさはマリオなどと同程度になっている)。
- ハニービー
ハニークイーンに仕える、ミツバチ王国の住人。
- シャッチー
強面のシャチ。ペンギンたちからは海のギャングと恐れられているが、挑戦に勝つと以降は味方になり、アドバイスをくれる。乱暴な口調だが男らしい性格で、一度した約束はしっかり守る。
- テレサレーサー
ヘルメットとゴーグルを被ったテレサで、オバケの最速王。話しかけるとレースを挑んでくる。
関西弁を話すおばちゃんロボット。綺麗好きでかなり口うるさい。天文台のドーム「マシンルーム」内にもいる。
変身
ハチキノコを取ることで変身。ミツバチの姿になり、空中でAボタンを押し続けるとFLYメーターが無くなるまで飛び続けることができる。FLYメーターは飛行を続けている間に減少していき、着地時や何かに掴まっている間は回復していく。また、花や雲を足場として利用したり、「ハチミツカベ」に張り付いて、壁を移動することも可能。この状態になっている間は、通常の状態では回避行動をとるコテムシという敵が攻撃して来る。また、幅跳び・バック宙・三段跳びができなくなる。
水に触れる、もしくはダメージを受けると元の状態に戻る。
オバケキノコを取ることで変身。帽子を被ったマリオ独特のヒゲつきテレサの姿になる。Aボタンで浮遊できるほか、Wiiリモコンを振ると透明になり、特定の壁をすり抜けることが可能。この状態だと、テレサに惚れられてテレサが追い掛けてくる。また、この状態でなければ読めない看板も存在するので注意。
因みに光はテレサ同様苦手。強い光を浴びるほか、スターリングや水に触れる、ダメージを受けるのいずれかを起こすと元の状態に戻る。
バネキノコを取ることで胴体に大きなバネが巻きついたマリオに変身。スリンキーのような動きで、常にジャンプし続けながら移動する。
着地時にAボタンを押すと、非常に上昇力の高いジャンプをすることが可能。空中で壁にあたると自動的に壁キックを行う。通常のマリオでは昇れないほどの傾斜や、カベキックで昇るにはあまりに幅がありすぎる狭間を昇ることができる。
スターリングや水に触れる、ダメージを受けるのいずれかを起こすと元の状態に戻る。
ファイアフラワーを取ることで変身するマリオシリーズお馴染みの変身。
約20秒間、バウンドしながらある程度対象を追尾するファイアボールを投げられる。ファイアボールは敵を倒す以外にも、障害物を壊したり、燭台に火を付ける効果も持つ。従来の2Dアクションシリーズとは違い、ファイアボールを投げながら移動することは不可能になっている。
なお、この状態ではスピンはできないが、ジャンプ中にファイアボールを投げることでマリオの地面着地までの落下速度を遅らせることは可能。
アイスフラワーを取ることで変身。
約20秒間、全身が氷結化し、水面や噴水、溶岩を凍結させ、それらの上をスケートで移動できる。滝を凍らせ、壁キックをすることも可能。
余談だが、『NewスーパーマリオブラザーズWii』で登場するものとは効果が異なる。
レインボースターを取ることで変身。
約20秒間、虹色に光りだし無敵状態になり、触れただけで敵を倒せる。走り続けていると走行速度が上昇する。
レッドスターを取ることで変身。
約60秒間、ジャンプ中にWiiリモコンを振ると、空を自由に飛ぶことができる。また、Aボタンを押しっぱなしにしつつコントロールスティックを操作することで、空中で静止して飛行方向を変えることができる。
周囲にあるパープルコインやスターピースは、隣接した状態でスピンするだけで瞬時に回収することが可能。
さらに、天文台ではハラペコチコが変身したギャラクシーの方向に飛ぶと、スーパースターリングを使用しなくてもそのギャラクシーに移動することができる。
なお、試練の銀河のスーパースターリング(緑色)に触れると時間内でも元に戻る。
エリア
ドーム
ほうき星の天文台の各地に配置されている生活スペースのような場所。このドームの中にあるスターキャプチャーを使うことでギャラクシーへと向かうことが出来る。ドームには4〜5か所のギャラクシーが存在し、ギャラクシー内の各シナリオでパワースターを獲得すればクリアとなる。シナリオが多数設けられているギャラクシーと、シナリオが1つしか存在しないギャラクシーがあり、またドームの最後に出現する「プラント」においてグランドスターを獲得すると次のドームをプレイすることが出来る。
テラス
最初に行けるドーム。基本的操作を身につけるためのステージとなっている。
- エッグプラネットギャラクシー(スター×1)
タマゴのような小さい惑星が連なるギャラクシー。ボスとして「ディノパックン」や「オタキング」が登場。
- ハニービーキングダムギャラクシー(スター×3)
ハニービー達が住んでいるギャラクシー。はじめてハチマリオに変身できる。ボスである「クワカブトキング」が登場する。
- トライアルサーフィンギャラクシー(スター×5)
エイのマンタロウに乗って、波打つ水のサーキットを走り抜ける。エイ乗りの基本操作を学ぶのに適した作りのステージ。
- フリップパネルギャラクシー(スター×7)
乗る度に色が切り替わる、18枚のフリップパネルで構成されたステージ。全てのパネルを黄色にするとスターが出現する。
- クッパJr.ロボプラント(スター×8)
今作で初めてクッパJr.が登場するステージ。最後には巨大ロボ「メガレッグ」が待ち受けている。
バスルーム
2番目に行けるドーム。ここでは、ステージ上のギミックを利用することを身につけるステージとなっている。
- スターダストギャラクシー(クッパJr. ロボプラントをクリア)
無数の星くずが飛び交うギャラクシー。スターキャプチャーなどを駆使する場面が多い。ボスとして「ボスカメック」や「クモキング」が登場する。
- バトルロックギャラクシー(スター×12)
巨大な要塞が特徴の、危険な仕掛けが多いギャラクシー。ボス「ベーゴマンキング」が登場する。
- トライアルボールギャラクシー(スター×11)
タマコロに乗って、ゴルフコースのような狭い星を進んでいく。タマコロの基本操作を学ぶのに適した作りのステージ。
- バンバンバニッシュギャラクシー(スター×18)
ほとんどの足場が、乗ると消えてしまう床で出来ているステージ。
- クッパスタープラント(スター×15)
今作で初めてクッパと対戦するステージ。重力を使ったギミックが満載。
キッチン
3番目に行けるドーム。ここでは特別な操作や変身能力を上手に使いこなすためのステージとなっている。
- グラスビーチギャラクシー(クッパスタープラントをクリア)
白い砂浜と透き通った海がトロピカルな雰囲気を漂わせる、リゾート風のギャラクシー。はじめてアイスマリオに変身できる場所(隠しルート)でもある。
- ファントムギャラクシー(スター×20)
不気味な雰囲気が漂う薄闇のギャラクシー。中央に建つ洋館でルイージが幽閉されている。
此処でオバケマリオに変身できる。ボスである「ポルタ」が登場する。
- トライアルバブルギャラクシー(スター×19)
オオアワの中に入り、キライラをよけつつ毒沼の上を進んでいく。オオアワの基本操作を学ぶのに適した作りのステージ。最初のほうでキノコ船が不時着している。
- フローターランドギャラクシー(スター×30、グラスビーチギャラクシーの「海の底のキラキラ」をクリアしている)
水の上に聳える水上要塞。『スーパーマリオギャラクシー2』のみずたま要塞と形が似ている。
- クッパJr.シッププラント(スター×23)
クッパJr.ステージの2つ目。クッパ船団の攻撃をかわしながら進んでいく。最後にはクッパJr.が自ら兵器を動員して待ち受ける。
ベッドルーム
4番目に行けるドーム。ここでは今までの操作をより上達させるステージとなっている。
- ウィンドガーデンギャラクシー(クッパJr.シッププラントをクリア)
強い風が吹き抜ける、空中庭園のギャラクシー。ハテナ型や、リンゴの形をした惑星などがある。ボスである「モグキング」が登場する。
- アイスボルケーノギャラクシー(スター×26)
溶岩の惑星と氷山の惑星が隣り合っているギャラクシー。此処でファイアマリオに変身できる。ボスである「カチコチキング」が登場する。
- サンドアイランドギャラクシー(スター×29)
惑星全体が砂で出来ている砂漠ギャラクシー。流砂に落ちると即ミスとなる。
- ハニークライムギャラクシー(スター×42)
ハチマリオに変身し、ハチミツカベを昇っていくステージ。
- クッパダークマタープラント(スター×33)
クッパステージの2つ目。重力ギミックに加え、ダークマターによる暗黒地帯が至るところにあり、これに触れるとミスとなる。
子供部屋
- ヘブンズドアギャラクシー
オープニングに続き登場するステージ。ここで最初のシナリオが待ち構えていて、閉ざされたグランドスターを救出することになる。クリアするとほうき星の天文台を探索出来るようになる。クリア後はしばらく行くことができないが、ある程度シナリオを進めれば、訪れることができる。
マシンルーム
5番目に行けるドーム。今までの操作を駆使しながら、さらに隠れた仕掛けを見つける能力を鍛えるステージとなっている。
- オータムウッズギャラクシー(クッパダークマタープラントをクリア)
色鮮やかな木々に覆われた、秋らしい風景のギャラクシー。最初の惑星が「ハニービーキングダム」とほぼ線対称になっている。
- ループオーシャンギャラクシー(スター×36)
その名の通り円状の海で構成された、リゾート風のギャラクシー。ペンギンたちとレースができる。
- トイボックスギャラクシー(スター×40)
惑星が玩具やお菓子の形をしたギャラクシー。ドットマリオをかたどった惑星もある。
此処でバネマリオに変身できる。このステージのメインBGM「スーパーマリオ2007」は、『スーパーマリオブラザーズ』の地上BGMのアレンジで、このゲームのCMにも使用された。
- スカルシャークギャラクシー(スター×55、ティアドロップギャラクシーをクリア)
水中に潜んでいるボス「キングボーネ」と戦うステージ。水面に上がることができず息継ぎができないので、かなり厳しい戦いになる。
- クッパJr.クリーチャープラント(スター×45)
最後のクッパJr.ステージ。最後にはクッパJr.の使役するボス「オタキング(黒)」が待ち受けている。
ロフト
最後に開くドーム。難易度は全ドーム中最難関で、ステージ構造もかなり複雑になっている。プラントは存在しない。
- ダンジョンケイブギャラクシー(クッパJr. クリーチャーをクリア)
地底湖、洞窟、幽霊船などを探索していくギャラクシー。洞窟の入口付近にはビーチがありキノピオ探検隊がビーチパラソルを立てている。ボスとして「ボスカメック」が再び登場する。
- キャノンフリートギャラクシー(スター×48)
宇宙に浮かぶ巨大戦艦を中心とした要塞のギャラクシー。ボスとして「ベーゴマンキング」が再び登場する。
- ヘルプロミネンスギャラクシー(スター×52)
溶岩と炎を纏った惑星が連なる灼熱のギャラクシー。隕石が絶えず降りそそぐこともある。ボス「ファイヤーディノパックン」が登場する。2つ目のスターのステージでは最後にタマコロを行う。
- ミステリーサークルギャラクシー(スター×50、トイボックスギャラクシーの「鋼鉄魔王メカクッパ」をクリアしている)
ライトのように照らされた部分しか通れない、不思議な足場を頼りに進んでいくギャラクシー。モデルはイギリスのストーンヘンジ。
ドーム以外のギャラクシー
通常のギャラクシーとは形態が異なり、ほうき星の天文台から直接スーパースターリングを使用して向かうギャラクシーで、ステージ内のスターの数もほとんどが1つである。
ハラペコチコの変身によって行けるギャラクシー
ほうき星の天文台に出現するハラペコチコに規定量のスターピースを与えることにより、彼が変身してステージが出現する。
- スイーツファクトリーギャラクシー(スターピース×400、スター×7)
テラスの外に出現。惑星全体がお菓子でできているギャラクシー。動く仕掛けが多いアスレチックステージである。
- コクーンアステロイドギャラクシー(スターピース×400、スターダストギャラクシーの「ひっぱりマユとクモキング」をクリアする)
バスルームの外に出現。足場はひっぱりマユとスターキャプチャーのみという危険なギャラクシーで、これらを使って砲撃を避けながら移動する。
- ティアドロップギャラクシー(スターピース×600、グラスビーチギャラクシーの「海の底のキラキラ」をクリアする)
キッチンの外に出現。ペンギンたちが暮らす水の惑星。大アナゴンが大量発生している。基本的には水面に上がらないので、息を持たせることが重要。
- フィッシュトンネルギャラクシー(スターピース×800、サンドアイランドギャラクシーの「砂竜巻の上昇気流」をクリアする)
ベッドルームの外に出現。惑星が魚の形をしたステージで、口の部分から内部の水中洞窟に進み、金のコウラを持ち帰り宝箱を開ける。
- サンドリバーギャラクシー(スターピース×1000、「オバケ屋敷のルイージを救え!」と、ループオーシャンギャラクシーの「激走!ペンギンレース」をクリアしている)
マシンルームの外に出現。流砂が流れるタル型の惑星。スタート地点にハチキノコとオバケキノコが設置されており、前半はどちらかのキノコを取って進むことになる。後半はパワースターのある月を目指す。
- デスプロムナードギャラクシー(スターピース×1200、「オバケ屋敷のルイージを救え!」とヘブンズドアの「天の扉のパープルコイン」をクリアしている)
子供部屋の外に出現。オバケマリオに変身し、テレサレーサーと競走するステージ。ベストタイムよりも速くゴールすることができれば、その都度最速タイムが保存される。
- スノーカプセルギャラクシー(スターピース×1600、ヘルプロミネンスギャラクシーの「地獄の釜をかけぬけて」をクリアする)
ロフトの外に出現。雪が降り積もるカプセル型のステージ。星ウサギと鬼ごっこをするが、今までとは違い、150カウント以内に3匹全て捕まえることができなければスターは入手できない。
試練の銀河(チャレンジギャラクシー)
グリーンスターを全て集めると行ける様になる。クリアするにはかなりの技量が必要となる。
- チャレンジサーフィンギャラクシー
エイ乗りの上級者コース。「トライアルサーフィン」よりもコースが複雑になっている。コースは最低でも3分以内でクリアしなければパワースターは獲得できない。初期時点でのベストタイムを切ればスターピースを大量に入手することが出来る。
- チャレンジボールギャラクシー
タマコロの上級者コース。難易度、コースの全長、仕掛けは「トライアルボール」に勝るとも劣らない難しさである。タマコロでしか壊せないブロックやサイコロブロックなどがある。
- チャレンジバブルギャラクシー
オオアワの上級者コース。電気レールや敵に触れないように進んでいく。難易度はかなりのもので、終盤に差し掛かると通路がかなり細くなる、キラーが追いかけてくる、仕掛けの配置がいやらしくなるなど、オオアワのテクニックをすべて出し切らなければクリアは難しい。
- クッパギャラクシープラント
クッパによって銀河の中心に作られた巨大な銀河団で、ラスボスであるクッパが待ち構えるステージ。パワースターを一定枚数以上集めてからロゼッタに話しかけると進むことが出来る。
- グランドフィナーレギャラクシー
特定の条件を満たすと行けるようになる。ピーチ城があるギャラクシーであり、このギャラクシーのスターをとるとWii伝言板にメールが届く。このシナリオをマリオとルイージでそれぞれクリアすればコンプリートとなる。
スーパーマリオくんでは
『スーパーマリオギャラクシー編』は38巻~40巻となっている。
ゲーム版との違いは
- チコ達の長老のバトラーが、シワシワの老人の星の精になっている。
- 作者特有のギャグ補正故にキノピオ隊長がやたらと尊大でダジャレ好きなキャラとなっている。
- 障害物のゴロゴロ岩に顔がある。
- マリオが一部の敵キャラと和解している。
等が挙げられる。
余談
当時の人気はすさまじく、Wii初の3Dマリオ作品である為発売と同時に売り切れが続出した。
その勢いたるや、同日に発売した『オプーナ』を買いに並んだ客を根こそぎかっさらい、クソゲーと認定させ、更には生産中止に追い込み、業界の闇に葬るレベル。
もっとも、そのような意図があったわけではないだろうが…。
販売面では1222万本(2014年5月現在)を記録し、3Dアクションマリオシリーズとしては歴代最高の販売本数を達成している。
海外の各ゲームサイトで高い評価を得た(IGNによると、Press平均9.7)ほか、IGNの2007年ゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞。また、日本ゲーム大賞2008年度優秀賞と、第5回英国アカデミー賞ゲーム部門作品賞を受賞した。
「クッパが帝国を築き、星の力を悪用して世界征服を目論む」「異なる世界を行き来する冒険」といったコンセプトは、映画『魔界帝国の女神』に通じるものがある。
この映画のクッパは地底世界に帝国を築いており、隕石の力を我が物とすることで地上世界の侵攻まで果たそうとしている。また黒幕の1人がクッパを見限って隕石の力を手にしようとするが、反動に耐えられず白骨化する……という結末を迎えている。
ギャラクシーのクッパとマリオも似たような末路や倒れ方を辿っており、悪用しようとした力によって倒される、白骨化して倒れるという部分は類似している。
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