太陽の光で スクスク育った トロピカルウッズ。
おこって落とす 巨大ココナッツは 大ばくはつする。
ナワバリに 来るものは ようしゃなく こうげきするが
頭のふつうの ココナッツは とても おいしいらしく、
取りに行く チャレンジャーが 後をたたない。
概要
『星のカービィディスカバリー』に登場するキャラクター。
エバーブルグ海岸のボスで、巨大なヤシの木の外見をしたウィスピーウッズの亜種。口の下にはよく見ると小さな顎髭が生えている。
ウィスピーウッズ以上に縄張り意識が強い凶暴な性格であり、例え敵意が無くとも自身のテリトリー内に近付いてきた者には容赦なく攻撃してくる。
劇中の描写を見るにビースト軍団の一員ではなく、彼らとは顔見知りの関係。熊崎信也ディレクター曰く「ビースト軍団とは喧嘩するような仲」らしい。
ただ、頭のココナッツはとても美味しいらしく、危険を承知で採りに狙うチャレンジャーが後をたたない様である。
戦法は今までのウィスピーのラージサイズといった所で、木から巨大なココナッツを落とし、口から空気弾を発射するなどの攻撃を行う。
体力が減ってくると発射する空気弾の数が増える他、地面から太い根っこを生やす攻撃「南国スクスク大成長」も行うようになり、更には地面からフェンスを突き出す事でカービィの攻撃を防御してくる。根っこは破壊可能で、ワドルディミッション解放条件の一つとなっている。
とはいえ、エリア奥に根を張って動かない上に、巨体が仇になってこちらの攻撃が当たりやすいと、弱点も今までのウィスピーと変わりなく、ある程度シリーズに慣れたユーザーならばそう苦労する相手ではない。
空気弾もホバリングすれば当たらず、フェンスの盾も別方向から攻撃すれば済む話である。
なお、ミッション解放条件の一つとして「コピー能力を使わずに倒す」の項目があるが、使わずに倒すと言われているため、トドメを刺す時だけにコピー能力を持っていなければいいわけではなく最初からコピー能力なしで戦う必要がある。
コピーありで戦うならば、最もオススメなのはやはりファイア。一度体に火が付けば、フェンスの盾に阻まれてもジワジワとダメージを与え続ける。
また、ガード不可能攻撃をしてこないため、アイスやギガントソードも効果的である。
倒されると涙を流すのは相変わらず。
メディアミックス
今日もまんまる日記!
5巻に登場。本作では明確にビースト軍団の一員とされている。
洗脳されて「ビーストキング」と名乗っていたデデデと協力してカービィ一行を倒す作戦を立てていた。
しかし崖から落ちたショックでデデデが正気に戻ってしまい、カービィと合流されたことで早々に計画は破綻。
ココナッツを落として攻撃するも、ドリルで何度も尻を突かれてブチ切れたデデデが投げたカービィが直撃して倒された。
顔に大きな穴が開いてしまい「おのれビーストキング、話が違うぞ…」と泣き出してしまうも、あろうことかデデデは黒幕であるビーストキングが自分自身だとは全く気付かないままだった。
小説版
ビースト軍団の一員では無い事が災いし、エバーブルグ海岸共々カットされてしまった。
余談
ウィスピー系ボスに関するあれこれ
外伝作品以外では最初のボスではない初のウィスピー系である。スーパーデラックスのツインウッズやスターアライズのユグドラルウッズなどもいるが、どちらの作品も最初のボスはウィスピーウッズである。
鏡の大迷宮のキングゴーレムは2面のボスだが、そもそも複数のステージを行ったり来たりするコンセプトである事に加え、1面にボスがいないため実質最初のボスである。
名前や外見から夏をイメージしたと思われるウィスピー系のボスであり、春をイメージしたウィスピーフラワーズ、秋をイメージしたユグドラルウッズに続く、冬イメージのウィスピー系が待たれるところである。
制作秘話
インタビューによると、制作当初は「大きな木を登って戦う型式のボスステージで、上にいて指示を出している猿を倒すとクリア」という案もあったらしい。
しかしこの作り方は難しかったのと、本人と直接戦いたいということになって現行の案になったのだが、動けないウィスピー系ボスをある程度手強い2面相応の難易度にするのには非常に苦労したという。