抜刀…! 虚無!
概要
『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』で先行登場、本編にも第35章から登場した無の聖剣にして禁忌の剣。
バハト、デザスト/仮面ライダーファルシオン及び緋道蓮/仮面ライダー剣斬が使用する漆黒の剣。
聖剣の属性の「無」は、全てを無に帰す、そして無限という意味である。
1000年前にバハトが手にした聖剣で、その力を使って世界を滅ぼそうとしたため光と闇の剣を所持していたユーリによって使い手ごと破滅の本に封印されていた。
後に公式サイトにおいて「ソードオブロゴスの代々の刀鍛冶によって打たれた聖剣」と紹介されているが、それ以外の来歴は一切不明。
第38章ではバハトが飛羽真に敗れ「(飛羽真と世界の結末を)俺が見届けてやる」と言い残し、無銘剣を地面に突き刺して消滅(この際バハトが変化した光が無銘剣に吸収されているかのような描写がある)した直後神山飛羽真が火炎剣烈火との二刀流で仮面ライダーソロモンの振るうカラドボルグを受け止めた。
その後、刃王剣十聖刃誕生の儀式に使われた後は、 デザストが回収し得物として使用。
その後、第43章で彼が消滅したのに伴い、緋道蓮が所持している。
第45章ではデザストアルターライドブックを読み「グラッジデント」を召喚、緋道蓮流「カラミティ・ストライク」を放つのに使われ強敵を葬る布石となったが、無銘剣自体はそのまま放置された。
最終章では仮面ライダーストリウスがルナに攻撃しようとした瞬間、突如飛来しまるで意思があるかのようにストリウスの攻撃を防いだ(1年後、新たなワンダーワールドにてバハトが飛羽真と会話する描写があることから、無銘剣に第38章にて残されたバハトの意思によるものと思われる)。
そして、Vシネマ作品『深罪の三重奏』の予告では何者かがこの剣を使用し敵対する事が判明。
外見
外観は火炎剣烈火(及び水勢剣流水・雷鳴剣黄雷)と大部分が共通している。
エンブレム以外の違いとして外側の刃の色が黒、ワンダーライドブックを読み込むシンガンリーダーが暗黒剣と同じく刃の根本にある。
ベースカラーとなるのは黒とオレンジ。比率でいえばオレンジの色彩の方が多い。
能力
劇場版では不明だったが、本編で遂にその能力が明かされた。
それは、ライダーズクレストが刻まれた「無銘剣虚無エンブレム」に由来する聖なる力を無に帰す力によって他の聖剣の力を無効化する能力であり、セイバーと小競り合いになった際に火炎剣烈火の炎を打ち消すだけでなく、エレメンタルプリミティブドラゴンの元素への変化を無効にした。
また、本来は接触する全ての属性を無に帰してしまうが、エターナルフェニックスのグローブ「ウェベンガント」により、流転を断ち切る「永久の灯」を付与されることで無限属性を得ている。
無銘剣(とその所有者)の存在は破滅の書とダイレクトにリンクしており、組み合わせることで世界をも破壊せしめる強大な力を秘めている。闇黒剣月闇すら単体での封印は困難であり、光剛剣最光と同時使用することで初めて無銘剣が封印可能となる。ただし、無の剣士と同じく破滅の本に由来する存在「ルーンブライトドラゴン」、「ルーンディムドラゴン」がブレイブドラゴンと神獣合併したエモーショナルドラゴンは破滅の書を制御するための破邪の力を持つ影響でファルシオンを逆に破滅の書自体に封印できる特性を持つため、無の剣士にとっては光剛剣と闇黒剣に次ぐ第三の天敵と言える。
全知全能の書復元の儀式においては、セフィロトの番外・ダアトの座の配置と似ている。ただし、パスで繋がらない隠されたダアトとは違い、こちらは4本の聖剣とパスで繋がっている。
玩具版
プレミアムバンダイ限定「仮面ライダーセイバー 変身ベルトシリーズ DX無銘剣虚無&覇剣ブレードライバー」として発売。
ここでベルト(鞘)の名称が覇剣ブレードライバーと明らかにされた。
バハトの音声を収録したモードがあり、実質的にはメモリアル版に近い。
またエターナルフェニックス以外のワンダーライドブックでは以下の共通音声となる。
外見に記載した通り、リーダー以外の刃の形状が火炎剣烈火と同じであるためソードライバーにも納刀する事ができる。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep2の公開記念に再版されたが、音声等の追加は無く、別売りの各ワンダーライドブックに収録となっている。
更に究極大聖剣も同じくプレミアムバンダイで発売。劇中の変身だけで無く、聖剣の能力無効やアメイジングセイレーンの記憶改竄や幻影能力も収録されている。
台詞はバハトやデザスト、ダークワールドのタッセルのものが収録されているが深罪の三重奏の変身者のものは収録されていない
- 変身
「抜刀! エターナルパワー/エターナルワンダー! 虚無! 神獣の炎/生物の牙/物語の夢/無類の力で、全てが無に帰す!」
(レジェンドライダーワンダーライドブックを使用した場合のみ、「エターナルパワー!」の部分が「エターナルレジェンド!」に変わる)
- 必殺技&習得
「必殺黙読! 〇〇無双撃!」
「永久(とわ)の〇〇!」
個別認識は以下の通り。
ジャンル・神獣
名称 | 音声 |
---|---|
ブレイブドラゴン | 火炎竜 |
玄武神話 | 玄武 |
ジャアクドラゴン | 邪龍 |
天空のペガサス | 天馬 |
トライケルベロス | 番犬 |
ジャオウドラゴン | 邪王 |
エターナルフェニックス | 不死鳥 |
アメイジングセイレーン | 神獣 |
大型神獣ワンダーライドブック | 大神獣 |
ジャンル・生物
ジャンル・物語
名称 | 音声 |
---|---|
ジャッ君と土豆の木 | 土豆 |
ピーターファンタジスタ | 妖精 |
ランプドアランジーナ | 魔神 |
猿飛忍者伝 | 忍者 |
こぶた3兄弟 | 子豚 |
キングオブアーサー | 騎士王 |
西遊ジャーニー | お猿 |
ヘンゼルナッツとグレーテル | お菓子 |
ブレーメンのロックバンド | 伴奏 |
昔話系ワンダーライドブック | 古 |
太郎系ワンダーライドブック | 太郎 |
漫画系ワンダーライドブック | 漫画 |
大型物語ワンダーライドブック | 大神話 |
レジェンド/その他
余談
- 属性「無」
世間一般のファンタジー属性である空気で攻撃したり他属性への適性がなかった時の「無属性」ではない。
- 全知全能の書復元の儀式において、セフィロトで隠されたセフィラである「ダアト」に配置される。
聖剣キラー的な力を持つ無銘剣に相応しい配置とも言える。
関連タグ
仮面ライダーセイバー 仮面ライダーファルシオン ???(リンク先ネタバレ注意!)
アクションゲーマーレベル0(プロトオリジン):触れてる対象のレベル(ステータス)を急激に低下させる能力を持つ形態。使用者曰く「レベル0は無の力」。
ゼルヴォイド:無の属性を持つ魔装機神と呼ばれる機動兵器。対象を回帰させて存在を無かったことにする武装を積んでいる。
仮面ライダーセイバーに登場する聖剣一覧
※以下、Vシネ『深罪の三重奏』のネタバレを含みます
本編から8年後の世界においては複数の人物が使用するほか、あきらかに同時に複数存在すると思われる描写もある。「無」限に増殖できるということだろうか(アメイジングセイレーンの能力の可能性もある)。
Vシネでは「剣士たちを無に帰す」存在としてファルシオンアメイジングセイレーンが登場し、本編とはまた異なる解釈で「無」の力を発揮している。
…と言いたい所だが、実を言うとそもそもバハトが本編で復活した際の目的は全ての剣士を葬る事だったのを考えると、無銘剣以外の全ての聖剣と敵対する立場として力を発揮している事は変わっていなかったりする。
その一方でデザストや緋道蓮が世界を守る際に力を貸したり、バハトの意志を受けてストリウスの攻撃を止める事もあったり、刃王剣十聖刃を完成する時も無銘剣は関わっている。
…結局無銘剣はVシネを見る限り、最後まで壊される事はなかった。
この聖剣も本来はソードオブロゴスの刀鍛冶によって鍛造された武器に違いないのだが、その性質は聖剣メタと言うべき、明らかに組織の理念に反する存在であることから、虚無を作った刀鍛冶は何らかの理由で世界を滅ぼそうとしていた、あるいは滅びを受け入れていたことが推測できる(この聖剣が曲がりなりにも飛羽真に力を貸した場面(クロスセイバーの初変身、最終決戦でストリウスの攻撃を防いだ時)をよく見直すと、どちらも「無銘剣以外の原因によって世界が滅ぼされかけている」場面である)。
時には敵として立ちはだかり、時には味方として力を貸す数奇な運命を持つ聖剣、無銘剣虚無。