この記事には『仮面ライダージオウ ファイナルステージ』の重大なネタバレが含まれています。
閲覧は自己責任でお願いします。
データ
- 身長:不明
- 体重:不明
- 特色/力:異なる時間軸の操作・混線/洗脳/平成ライダーの能力の無効化
概要
『仮面ライダージオウ』のファイナルステージに登場するアナザーライダーで、本作のラスボス。
モデルはオーマジオウ。
容姿
オーマジオウを歪めたような外見で、全体的にオーマジオウを模したアーマーを身に纏ったアナザージオウと言った風貌。オーマジオウの皮を被っている様にも見える事から、 飛流が本質的に何も変わっていない=アナザージオウとして登場した頃から、何1つ成長していない彼の心の現れと見る事も出来る。
白基調のボディに金色のアクセントや、毛皮のような装飾によってン・ダグバ・ゼバにも似ている他、頭部に毛髪のような飾りが見られる事から、ダグバの中間体や仮面ライダーフィフティーンにも似ている。
ただ、オリジナルのオーマジオウとはまた違った重厚感を持っており、見栄えだけは別世界のオーマジオウと呼べる荘厳さを持っている。
今まで反転していた頭部の長身短針は、オーマジオウと同一となっている。
ベルトはアナザージオウやIIとは違い、オーマジオウドライバーが装着されている(機能も同一の物かは不明)。
能力
恐らく、オーマフォームやオーマジオウと同等の能力を備えていると思われる。
嘗て仮面ライダーバールクスの能力であった平成ライダーの全ての能力の無効化と言う、とてつもない能力に加え、異なる時間軸を個々で操作・選出し、改変した人物を洗脳する能力を有する。
活動
劇場版のその後の話にあたるファイナルステージで登場。
2度もソウゴに敗北した飛流だったが、その憎しみは全く衰えていないどころか膨れ上がる一方であり、むしろスウォルツから切り捨てられた事で完全にタガが外れてしまったのか、思考回路が斜め上の方向に暴走。恨みの対象がジオウ個人から「全ての平成ライダーやその仲間・支援者達」にまで拡大しており、ひいては「平成・令和という時代」そのものを否定するにまで至ってしまった。
そんな飛流は全くの偶然からバールクスの力を入手し、その力で時間軸を混線。その可能性の中から「ウォズがツクヨミについた世界」を選出し、それによって現在のツクヨミを操り、さらにウォズをも洗脳して「赤ウォズ」に変貌させた上でソウゴとゲイツに差し向け、栄光の七人ライダーのライドウォッチを集めさせるよう仕向けた。
洗脳されたツクヨミが差し向けたアナザーライダー達と戦うソウゴ達の下に、バールクスに変身して現れ加勢、ツクヨミを操っているのは「平成ライダーを否定する『ライダー懐古主義者』の仕業」と説明。味方になったかに見せて七人ライダーのライドウォッチを奪取、その力で「平成」を消し去ってしまった。それどころかその先の令和さえも否定し、現在を「昭和93年」であると宣言する。
ソウゴの元には、ウォズが洗脳された際に残した力からライドウォッチが出現、「ウォズアーマー」を装着したジオウとバールクスの状態で激突するが、その中で七人ライダーのウォッチを吸収し、バールクスそして飛流の中に残存していたであろうアナザージオウの力が融合し、アナザーオーマジオウに変貌、ソウゴ達を危機に陥れる。(飛流が「平成を消し去った俺の真の力を見ろ!」と言いながら変身したのでバールクスの力を手に入れた時点でアナザーオーマジオウにはなれていたのかもしれない。)
だが、そこに仮面ライダーTheFirst版の1号・2号・V3、更には仮面ライダーアマゾンズのアマゾンオメガやアマゾンアルファと言った「平成に生まれた昭和ライダー」達が助っ人として登場。
人々(観客)の声を受け、正気を取り戻したツクヨミとウォズも加わった4人は、それぞれの最強形態に変身(ジオウはオーマフォーム)。
更に、アマゾンズの持つ「平成の記憶」を起点に、本物のオーマジオウまでもが出現、ソウゴ達に加勢した事で完全に形勢が逆転。
未来組を先頭とした猛攻を受けた末、オーマジオウとオーマフォームのダブルライダーキックを食らい、3度目の敗北を喫した。
飛流「俺はまた負けるのか……ッ!?」
ソウゴ「ああ、負ける。前を見つめない限りずっと……お前が俺に勝つ事はない!」
「前に進め、加古川飛流!俺は進む……前に進んで、最高の未来を作り出す!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
余談
- 「ライドウォッチの元であるライダーとモチーフとなったライダーが一致しない」「複数のライドウォッチを使用して変身する」と言う珍しいアナザーライダーである。
- ファイナルステージは『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の後日談であり、TV本編においてソウゴが破壊し、再編した後の世界で飛流がどのような運命を辿るかは現状は不明である。
- そちらの時間軸の後日談は映画『仮面ライダー_令和_ザ・ファースト・ジェネレーション』やVシネマ『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』で描かれたが、飛流の真の顛末が明らかになる事はなかった。
- ちなみに、劇場版ではツクヨミは仮面ライダーツクヨミの力を手に入れないまま物語が終わっているが、これについては洗脳のからくりである時間軸の混線により、「仮面ライダーになった可能性が混線した」為らしい。
- なお、今作にて飛流が倒された後どうなったのかは描かれていないが、爆発の中から現れていないためウォッチもろとも討ち滅ぼされ死亡したのではないかと疑うファンもいる。
- TV本編ではウールにアナザージオウがオーマジオウになる可能性を恐れられていたが、このアナザーライダーの登場で皮肉にも実現してしまった。
- ジオウトリニティでもグランドジオウでもオーマフォームでもなく(※)、いきなりオーマジオウをモデルとした姿へ進化したのは、ソウゴが大切な人を失った慟哭の果てに辿り着くのがオーマジオウであり、飛流自身も復讐に身を落とし過ぎた故に、誰とも絆を紡ごうとしなかったからであると考えられる。しかしその結果、仲間を携えオーマジオウの力を受け継いだソウゴと、当人の共闘を前に敗北したのは何とも皮肉である。その他には「ジオウの直接の進化形態にあたるのがオーマジオウだから」、「オーマフォームに加えアナザードライブとアナザーディケイドを飛流が知らず、グランドジオウやオーマフォームに準ずる姿になれなかったから」等の推察が上がっている。
- これまでは何だかんだでスウォルツの計略の駒として動いており、犠牲者の1人であると言う見方も出来た飛流だが、今回の事件においてはタイムジャッカーどころかクォーツァーも直接は関わっておらず、ほぼ独断で動いている為に完全に救いようがない。「終に落ちるところまで落ちた」「ここまで馬鹿だと逆に笑える」「新世界でも救えないんじゃないか」「今後もしでかしそう」と言うファンからの意見も見られている。事実、昭和93年を宣言した場面では観客席から明らかに苦笑が上がっていた。それと同時にある意味テレビ本編からブレないその思考やついに年号まで否定した事に対しての賞賛の拍手も同時に上がっていた。最終的には演者である佐久間悠から自身の演じたキャラに言いたい事として「ソウゴが原因ではない事を伝えたい」と言われてしまう。
- 昭和版のオーマジオウとも言うべき存在であるにも拘らず、何故ストロンガー以降に出現したスカイライダーからBLACKまでのライドウォッチを集めなかったのかについては不明である(今回の計画に当たってクォーツァーのライダーを利用している為、RXからJまでのライドウォッチは所持している事は分かるが)。
- 本編最終話の放送と前後して、ムック本・公式ブログにて白倉Pがオーマジオウについて語ったところによると、オーマジオウのコンセプトは「輝かしい平成ライダーの墓標をただ一人守り続ける墓守」と「過去の栄光を理想化し、忘れ去られてしかるべき時代になっても次の世代にバトンを渡さずに居座り続け、現在を貶め未来を否定する老害」の二つだという。アナザーオーマジオウはまさしく後者である「老害」に当てはまる。
関連タグ
仮面ライダージオウ アナザーライダー 加古川飛流 オーマジオウ 仮面ライダーバールクス
アナザーアルティメットクウガ:同じく強化フォームの力を持ったアナザーライダー。
アナザー1号:昭和ライダーのアナザーライダー。
エボルト(白い究極態)→アナザーオーマジオウ→仮面ライダーアークゼロワン
更なるネタバレ注意
⚠️本編未視聴の方はブラウザバック推奨!!
『小説仮面ライダージオウ』では本編第49話で第三のウォズの干渉を受け、第四の世界で魔王となった裏ソウゴが変身する形で登場。
こちらは昭和ライダーのウォッチでは無く、ディケイドを除いた歴代平成1号ライダーのウォッチをアナザーウォッチで代用する事という不完全な形で変身した。(それでも、ジオウIIを一撃で瞬殺する程の戦闘力はあるが)
ジオウとの戦闘中に召喚されたゲイツとツクヨミのアナザーウォッチを取り込み、アナザーオーマジオウトリニティに強化した。