概要
願いを叶える魔法のランプでお馴染みの物語。ディズニー映画『アラジン』として映画化されるなど、人気の高い物語だが、『アリババと40人の盗賊』と同じく原典がはっきりしていないとも言われる。
また、メジャーな「願いは3つ」の縛りが原作には存在しておらず、ランプを手にしていれば願い事が無制限に叶うというものになっている他、ランプの魔神の影に隠れてしまっているが実は指輪の魔神も原作には登場している。
あらすじ
母と二人で暮らすグータラで貧乏な青年アラジンは叔父だと偽る魔法使いにそそのかされ、アラジンしか入れないという地下洞窟のランプ探しを手伝うことになる。財宝に囲まれた地下洞窟を抜けた先にはランプがあったが、重たい宝を持ちだそうとしたアラジンは外へ出ることができず、魔法使いがそれに激怒して入り口を塞いだため、生き埋めになる。
お守りとして魔法使いから渡されていた指輪から指輪の魔神がでてきた事で地下から脱出できたアラジンはランプしか持ち出せなかったので磨いて売ろうとすると中からランプの魔神が現れ、願いを叶えてくれる様になった。魔神によって得られた財を元にアラジンは商売を始め、立派な人物に成長し大金持ちとなり、皇帝の娘と結婚することになった。
しかし、魔法使いがアラジンの噂を聞きつけ戻ってくる。そしてランプを奪う事に成功し、姫と宮殿を持ち去ってしまう。再び指輪の魔神の力を借りて魔法使いの元へ辿り着いたアラジンは魔法使いを倒し、ランプと姫、宮殿を奪還することに成功した。
アラジンは後に皇帝となり、人民に慕われる善政を敷いて繁栄した。
余談
魔法のランプというとあのポットの様な形を思い浮かべると思うが、ランプの名の通り立派な照明機器である。口に当たる所に灯芯を差し込んで火を付ける、つまり口の部分から火が出ている形で使うものとのこと。
あまり知られていないが、原作での物語の舞台は中東ではなく中国となっている。