概要
鉄道型タイムマシン「時の列車」の一種。メインカラーは銅。
その中でも《神の路線》を走り、すべての時間を支配できると言われる事から、『神の列車』の別名を持つ。TV本編の25~27話にも少しだけ登場(俺、誕生!は本編27~28話の間での出来事で、話が直接繋がっている)。
時の列車を襲う強盗団の首領・牙王が当初の目的としており、経緯は不明だがオーナーが起動に必要な「マスターパス」を所持していたためデンライナーを襲撃しこれを奪取。その後江戸時代の日本にて、牙王に利用された真田幸村の一団が発掘した。
神の路線
いかなる時代にも行くことが可能であり、人の記憶の範疇を超えた時代まで遡ることすらできる特殊な路線。
タイムマシンと言えど「時の列車」は基本的に人間の記憶を元に作られたチケットを使用することで過去や未来の時間に移動する。つまり人間の記憶にない=人類が存在しない時代には原則として行く事ができないが、《神の路線》にはその制限が無く、時の列車でこの路線を移動すれば遥か古代にすら向かうことができる。恐らく遥かな未来へ行くことも可能。デンレールの左右に火の点いた灯籠のようなものが存在するのも特徴。
ガオウライナーのフロント部に搭載された「物質生成照射装置」はこの路線を自由に展開する事が可能であり、『神の列車』と呼ばれる所以となっている。
ただし出現していれば別の時の列車で無理やり侵入する事も不可能ではない。
車両
1号車
全長 | 全高 | 全幅 |
---|---|---|
26m | 4.49m | 3.38m |
※数値はバトルモード時のもの
ガオウライナー・キバと呼ばれる先頭車両。ガオウライナーと言えば専らこの1号車を指す。
フリーエネルギーを電気に変換する集電装置「ガオウギャザー」と「アラゴドライブエンジン」を搭載し、バイク・マシンガオウストライカーによってコントールを行う。展開するのが《神の路線》な事と、"後述の能力"を除けば基本的にはデンライナーなどと同じ。
- ノーマルモード
ガオウライナー・キバの通常形態。劇中では殆んど登場していない。
- バトルモード
後方に格納されていたユニットが前方に展開し、巨大なワニの頭部「ガオウヘッド」になった戦闘形態。背びれめいたミサイルと、口から放つフリーエネルギーの破壊光線を武器とする。
また頭をもたげて頭突きをかましたり、ゼロライナー&デンライナーに巻き付き道連れで地面に衝突させたりと、ガオウの操縦もあって他の列車とは比べ物にならない程荒々しい挙動を見せる。
最大の特徴は過去の時間を食らい、消し去ってしまう危険極まりない能力。
「過去の時間を変える」ではなく「過去の時間をそのもの消す」ため、時間改変の影響を受けない特異点にとっても脅威であるとされ、実際に牙王は良太郎の生まれた時代を消し去る事で彼を消去しようとした。
悪用されれば、すべての時間が消される可能性がある非常に危険な列車である。
最終的にゼロライナー、デンライナー・ゴウカ、イスルギ、レッコウ、イカヅチが連結して真っ向から突撃。先端のゼロライナー・ドリルで口腔内から貫かれて大きくひしゃげ、爆散した。
2~8号車
全長 | 全高 | 全幅 |
---|---|---|
各25m | 各3.65m | 各3.9m |
ガオウライナーの7台の後続車両。
色を除けば外見は「デンライナーの客車」に近似しているが各々がミサイルを装備している。
商品化
2007年7月28日に「アクションライナーシリーズEX ガオウライナーキバ」が発売。
ガオウライナー"キバ"の通り先頭車両のみで後続車両を再現するには同シリーズの「デンライナー食堂車」の改造などが必要。
金型はデンライナー・イスルギを転用らしい。爬虫類繋がりだろうか。
余談
- この列車を作らせたのは、「古代の王」と呼ばれる時間の支配を目論んだ当時の支配者だとされている。メダルライダーの古代王といい、古代の王様は欲深過ぎである。
- なお当時は制御は上手く行かなかったらしく、「古代の王」は一度もガオウライナーを走らせる事は無かったらしい。
- ライダーマシン・巨大ビークルの両方を所有している劇場版限定ライダーは非常に珍しい(平成二期以降は2号ライダーすらライダーマシンが無い事が度々ある事を思うと猶更)。
- 起動直後にはデンライナーと正面衝突しているが破損する事無く一方的に脱線させて走行し続けている。アナザーデンライナーにも見習って欲しい強度である。
- 一部のファンから「意外と弱い」「脆い」と評価されることもあるが、単純に対峙したデンライナー(それもゼロライナー含む全車両連結状態)が強力だっただけで決して兵器としても弱い訳では無い。