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史実における真田信繁については当該項目参照。

この項目では講談等で有名になった「真田幸村」について語るものとする。

概要編集

本名は真田信繁(さなだ のぶしげ)。

父は謀将として知られた真田昌幸、兄は信州上田のち松代藩の初代藩主として知られた真田信之(信幸)。父と共に度々徳川家と相対した。

その戦いぶりや結末から「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)」と評されたが、大坂の陣以前ではこれといった活躍は記録されていない。


一般には「幸村」の名は1672年成立の『難波戦記』が初出とされ、その後『真田三代記』等講談で広まってついには真田家本家たる信州松代藩の公式記録でも「幸村」として記録されるようになったという(平山優,2015『真田信繁』)。

(平山は否定的だが)九度山へ蟄居し昌幸が病死した時に出家入道し好白斎と号したが大坂入城の際に還俗し幸村と改名したという異説もある。2016年NHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を担当した三谷幸喜はこれをアレンジして取り入れたが、2023年の『どうする家康』では歴史考証担当の一人が上述の平山だったためか脚本を担当した古沢良太は幸村表記を用いなかった。


創作において編集

創作の「真田幸村」は、父の昌幸をはじめとする真田氏の各人物の要素、盛るに盛られまくった独自のキャラクターといっていい程に史実とはかけ離れてしまっている。

ゲームアニメ大河ドラマ等でも「幸村」名義での登場が非常に多い。と言うより、信繁名義で登場する作品がほとんど皆無と言って良く、出たとしても精々「真田幸村(信繁)」のような表記で出ることが多く、それどころか正史準拠で語られるTV番組や歴史的史料な本でも「幸村」と書かれることが多い(信繁の知名度が幸村に比べて低いこともあり、商売的に幸村の名前を前に出した方が売れやすいという面もある)。


殆どが主役級の扱いである事が多く、戦国時代をテーマにした作品には度々登場しており、いずれも武将の能力的には超一級という扱いである。戦闘力、智謀の分野ではトップクラスで(悪い扱いでも大器晩成型でどっちみち強くなるという設定に変わりは無い)、魅力も高い傾向にあり義理も固い。

唯一にして最大の難点は政治力(特に内政)だが史実から見てもこればかりはどうにもならない。


関ヶ原の戦い大坂の陣を扱った架空戦記では、「架空故に史実を無視している事を前提としている」とはいえ、武田信玄に仕えており(史実では信玄没当時の幸村は六歳にも満たない年齢のハズ)、石田三成大谷吉継やその子弟、直江兼続等と並んで大活躍することが多く、徳川家康を最大の怨敵として扱う等、とにかく判官贔屓的に持ち上げられる傾向がある。また、その結末も、最終的に勝利して真田家の当主となる、家康を討ち取るなど、優遇された展開が非常に多い。

作品によっては、関ヶ原や史実の初陣とされる小田原攻めどころか、本能寺の変長篠の戦いにまで至っていない時期(三方ヶ原の戦い桶狭間の戦い等。前者は1573年、後者は1560年に起きた戦いで、特に後者は生まれてすらいない)の作品においてまで、真田家総大将としてバリバリに活躍するなんて有り得ない展開もあり、史実年齢に関しても思いっきり無視されていたりする。ちなみに三成や兼続とは7つも年下(伊達政宗と同い年)で、共に存命していた時は大名や武将どころか豊臣秀吉の馬廻り衆の一人に過ぎない為、本来なら対等な友人関係にはなり得ない。

ここまで真田幸村が厚遇されるのは、戦国物の作品の制作側が「戦国物と言ったら、やっぱり真田幸村が必要不可欠だろ!?」というある種の暗黙のルールがある故なのかもしれない。

そんな中、戦国無双シリーズの最新作である『5』では、応仁の乱が描かれる」という時期を忠実に再現した設定から、初めて真田幸村の登場しないナンバリング作品となったのだが、これまでの人気シリーズからは考えられない位の不人気作品となってしまった。


カプコンから戦国BASARAシリーズが発売される様になってからは、同い年の伊達政宗が生涯における宿命のライバルであると認識される様になっているのだが、これはあくまでもゲーム内の展開で、実際の所史実において幸村と政宗が関わった事は一度たりとも無い(大坂夏の陣で真田勢と伊達勢が激突した時に「一瞬ながら擦れ違った」とされる記録もあるが、これも信憑性はゼロに等しく、創作の可能性が高い)


2ちゃんねるにおける歴史系もしもスレなどでは関ヶ原で勝利した結果出世し、大大名となる、徳川方についた兄・信之と戦い信之の強さに圧倒されるなどの展開も存在する。


また、戦前の児童向けの小説では真田十勇士ともども大阪城落城後も実は生き延びていた事が多い。


真田幸村(創作)編集

個別記事有り編集

  1. 戦国無双シリーズ』のキャラクター。→真田幸村(戦国無双)
  2. 戦国BASARAシリーズ』のキャラクター。→真田幸村(戦国BASARA)
  3. SAMURAI DEEPER KYO』のキャラクター。→真田幸村(KYO)
  4. にゃんこ大戦争』のキャラクター。→真田幸村(にゃんこ大戦争)
  5. ねこねこ日本史』のキャラクター。→真田幸村(ねこねこ日本史)
  6. モンスターストライク』のキャラクター。→真田幸村(モンスト)
  7. 戦国 A LIVE』のキャラクター。→真田幸村(戦国ALIVE)
  8. 百花繚乱サムライガールズ』のキャラクター。→真田幸村(百花繚乱サムライガールズ)

殿といっしょ編集

との。

CV:前野智昭

髪の毛で目が隠れ、口数の少ない無表情で、今までにない(むしろ史実通りの?)幸村像が描かれた。仇名は「『働かないのに子だくさん』のムラ」。父・昌幸と組んで兄・信之とその家庭(及び江戸幕府)を掻き乱したり、たまに話す辛辣な台詞で困らせる。父からは「ユッキー」と呼ばれている。祖父・幸隆と髪の毛の色以外、姿・性格・言動も瓜二つで同一人物かもしれない場面もある。ちなみに息子・大助は昌幸の顔に信之の金髪をのっけただけの外見。


へうげもの編集

CV:佐々木啓夫

作中では史実に基づき「真田幸村」ではなく「真田信繁」のち「真田好白」となっていた。つながり眉毛。多くの間者を有する調略の名手。豊臣秀吉に仕え、九州攻めに同行。古田織部から戦功とは別のある頼みをされ、部下の間者を貸した。


歴史大戦ゲッテンカ編集

れっどほーん

CV:田中真弓

熱血少年で口癖は「スーパー!」左頬にバッテン傷がある。六文銭のついた赤いヘアバンドに赤いサロペットを着用し、ワラジのようなスニーカーをはいている。右肩にだけ鎧がデザインされ、現代と戦国を混ぜたようなデザインのキャラクター。常に強いやつを求め戦っている。


関連タグ

ゲッテンカ 歴史大戦ゲッテンカ アホの子


信長の野望シリーズ編集

戦闘面においては最強クラスに入り、謀略面で最強の父昌幸、祖父幸隆と共にチート一族の名前をほしいままにしている。戦闘のパラメーター的にはさすがに上杉謙信に劣るが、通常幸村が元服するのは謙信の死後である為、両雄が激突するという展開を見るのは史実シナリオ的には難しい。ついでに言えば、本作の主人公でもある織田信長と活動していた時期はほとんど重ならないため、1550年代を扱ったシナリオでのプレーでは登場することの方が稀である。


初登場は「戦国群雄伝」のシナリオ2の武田勝頼軍。時は1582年、長篠の戦いを経てまさに武田家滅亡(このシナリオでの信長は全国の過半以上を占めており、負ける方が難しいくらい)寸前だが、昌幸・幸村にがいるおかげでなんとか戦えるという状況である。この時は政治力も高かったがのち政治力と智力が分けられると政治力は作品を経るにつれて下がっていった。


作品によっては真田十勇士が登場する展開もある。


BRAVE10編集

花見酒

CV:平田広明(ドラマCS) / 森川智之(アニメ)

上田城の城主。主人公・霧隠才蔵の使える主君。十の根源の力を持つ「十勇士」を捜している。豪放磊落としたスケベなオッサンだが、智将の名は伊達ではなく(伊達も出ますが)口が回る策士。夜の方も歴戦のくノ一をやりこめる(相手の演技の可能性も高いが)ほど達者。兄・信之を滅茶苦茶恐れている。同じ豊臣方である石田三成直江兼続とは親友同士。


ガンリュウ編集

主人公であるガンリュウ=佐々木小次郎が身を置いていた紀州の武家屋敷の長。豪放磊落としたスケベなオッサンだが、智将の名は伊達ではなく…いや、伊達は出ませんがね、このマンガ。かつて自らの命を奪いに来た猿飛佐助を説得し、本当の息子のように可愛がっている。


戦国SANADA紅蓮隊編集

平松伸二によるこの漫画では主人公を務める。また、近年の説に基づき、「信之よりも少しだけ早く生まれたため『源次郎』の名を受けたが、母親だったため名目上は信之のとして育てられた」という設定が取られている。本人のリアルファイトとしての戦闘力も服部半蔵とガチで渡り合えるほど高く、徳川兵が打ち込んできたの雨を全て切り払って進むなどの人間離れした描写がある。


真田魂編集

主人公・真田昌幸の次男坊で、二代目主人公となることが示唆されている。はっきり言ってチート以外の何物でもなく、幼くして恐ろしい程のハイスペックを誇る末恐ろしい少年で天が贔屓したかのごとき存在。それ故に昌幸からは「有り余る才能故に家を滅ぼしかねない」と危惧されていた。

  1. を棒切れ一本で倒し、落差192mの崖を神社の石段でも上るかのようにひょいひょい駆け上り、ワンパンでをへこませるほどの身体能力
  2. 思い立ったら即行動する思い切りの良さ
  3. 真綿が水を吸うかのように知識を吸収していく好奇心と記憶力
  4. ウィットに富み明るく人懐っこい性格
  5. おまけにイケメンで女の子にモテモテ(後の正室・竹に関してもグイグイ行っている始末)

上杉景勝豊臣秀吉の下を転々とする中、その溢れる好奇心故に戦場に出たくてたまらないという鬱憤を溜め、黒田官兵衛小早川隆景佐々成政ら先輩方に対しても敬意より先に戦闘欲が湧くというサイヤ人ぶりを発揮している。底抜けに明るい性格ゆえに秀吉からは年の離れた友人のように敬愛されているものの、一を聞いて十を知るような目ざとさ故にちょくちょく拍子抜けを喰らい、年長者としての格を示す機会が得られずにいる。


ムシブギョー編集

真田

CV:諏訪部順一

最初に覚醒した大坂五人衆で、蟲人。類稀なるカリスマ性を有し、真田十傑蟲を従える。

アニメ版ではラスボスを務めた。


ラヴヘブン編集

一緒に冒険しよ?

乙女パズルゲームの攻略キャラクター。初期レアリティはRでの登場。

異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。


仁王(ゲーム)編集

NO.11最後名將

CV:三木眞一郎

DLC第二弾「義の後継者」ではラスボスとして初登場、その後DLC第三弾「元和偃武」でも続投。

霊石を用いて得る天下には義はないと信じ、自分達の力だけで徳川方に挑む。

ラストミッションでは終盤、新調した甲冑に白の陣羽織(2枚目のイラスト)を羽織り、主人公に同行してくれる。

伊達政宗と同じく守護霊を2体持ち、地上戦では火属性、空中戦では風属性と使い分けてくる。



NHK大河ドラマ編集

絶大な知名度と人気を誇る割に、意外にも幸村や真田家が単独で主役になったNHKのドラマ作品は1983年の「NHK新大型時代劇」『真田太平記』が初めてであり、大河ドラマは2016年までなかった。それでも、徳川家康が絡んだ作品ではほぼ確実に登場しており、誰が主人公かと疑いたくなるほど終盤の見せ場とばかりに本陣突入シーンを描く事が多い。

演:草刈正雄

渡瀬恒彦氏が演じた信之とのダブル主人公。以降、幸村と言えば長らく青年期の草刈氏のイメージが定着することになった。


演:若林豪

どちらも大坂の陣当時のみの登場。


演:城田優

上杉家に人質として差し出される。当初は上杉の人々を信頼していなかったが、次第に上杉のやり方にほれ込み、直江兼続の弟子となった。


真田信繁

演:堺雅人


本作の主人公。性格は実直な兄・信幸とは対照的に大胆不敵、戦では様々な奇策を提案する。ただし父・昌幸曰く「面白いが勘に頼りすぎる」と評されており、その言の通り失敗することも多いが、そうした出来事を経て成長していく。

心優しく義理人情に厚い好漢であり、ややおっちょこちょいな一面も持つ。


劇中での動向は大まか史実通りであるが、豊臣家に人質に出された際に秀吉に気に入られ、馬廻衆に取り立てられて、豊臣政権の運営に携わる事になる。そして、茶々や石田三成、大谷吉継との出会いが信繁を大きく成長させていき、更には豊臣家への忠誠を確固たるものとさせていく。


当初は史実通り「信繁」を名乗っていたが、第40回において豊臣を滅ぼさんとする家康に対する決意をし、信之が捨てた「幸」の字と、息子・大助にくじで選ばせた九度山村の「村」の字を合わせ「幸村」と改名したという独自の経緯が描かれた。


なお、本作の脚本は過去に『新選組!(2004年大河ドラマ)』を手がけた三谷幸喜氏。信繁(幸村)役は、同ドラマで山南敬助を演じた堺雅人氏が担当し、当時の共演者も数多く出演している。因みに三谷・堺両者が一緒に仕事をするのはこの『新選組!』以来であり、12年ぶり2度目である。


演:日向亘

こちらでは最後まで信繁名義であり最後まで幸村を名乗らなかった。日向氏は歴代の大河ドラマで信繁(幸村)を演じた俳優の中では最年少での抜擢(19歳)となった。茶々や豊臣秀頼と共に最終盤のラスボスの一人として家康の前に立ちはだかった。


他作品編集


関連イラスト編集

RED WARRIOR 紅-幸村-日の本一の兵


関連タグ編集

真田信繁 真田家 真田十勇士 武田軍

大坂の役 豊臣秀頼 日本一の兵 真田 幸村


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Sanada Yukimura

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