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真田魂

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さなだだましい

「真田魂」とは、重野なおきによる戦国時代四コママンガである。戦国時代を生き抜いた「真田家」の物語。

概要

真田魂』とは、重野なおきによる戦国時代四コママンガである。

信長の忍び』のスピンオフ派生作品であり、NHK大河ドラマ「真田丸:真田丸(大河ドラマ)」の連動企画として「ヤングアニマルDensi」で連載されている。

そのため、「真田丸」とほぼ同じ人物が登場するが、キャラクター解釈が全く異なるので、それを比べながら楽しむのも一興である。

なお連載時のリアルタイムの時系列的には『信長の忍び』本編より先の時代を描いており、本編で長篠の戦いが描かれた頃には、真田魂では武田家は滅亡した後であった。なお、本編の長篠の戦いの際にも昌幸が登場しており、真田魂にはなかった描写として、戦いの帰趨が決した後、勝頼を逃がす際に、殿をつとめた馬場信春から武田家の後事を託されている。

軍師黒田官兵衛伝』とはほぼ同時並行で時間が進んでおり、西国は『官兵衛』東国は『真田』を見ると何が起こっているか理解しやすい。

あらすじ

真田昌幸」とその父「真田幸隆幸綱」、そして息子たちである「真田信幸信之」と「真田信繁幸村」を中心とした、戦国時代を家名と領土を守るために奮闘する「真田家」の物語。

本作は1541年に幸隆が真田の土地を追われた時から始まる。

登場人物

真田家

真田幸隆幸綱

真田昌幸の父であり、真田信之真田信繁の祖父。

武田信玄の父「武田信虎」により真田の地を追われるも、信玄に請われる形で武田家の家臣となる、信玄が落とせなかった戸石城を調略あみで陥落させてみせたという、その後の合戦においても功を上げ続けたことでかつての土地を取り戻す、信玄の死から約1年後に逝去。

あくまでも武田と真田の利害が一致したための関係であることを昌幸に話している。

土地を追われた経験から「武士とは、土地と家を守るもの」という信念を得ており、

彼の「決して諦めぬこと。それが『真田魂』

という言葉が本作を貫くテーマとなっている。

真田昌幸

真田幸隆の三男、本作の主人公。

甲斐の大名武田家に仕える、信玄の命により武藤家の家督を継ぎ武藤昌幸と名乗っていた時期もある、長篠の戦いの後に真田家の家督を継ぐ。

武田信玄よりその観察眼の良さを買われており「信玄の目」と呼ばれていることで武田の躍進を支えていたが 、西上作戦で信玄、長篠では兄信綱・昌輝を失う悲劇が続く。韮崎への本拠地移転によって武田が滅亡することまでは見抜くことはできなかった 。

「真田丸」と比べると、誠実な人物として描かれている(今のところは)だか、武田家の滅亡後は誰も主とは仰がず真田郷を守ると決意する。

なお性欲の強さや「下駄投げの上手さ」などもネタにされている。

真田信幸

真田昌幸の長男にして嫡男。

後の「真田信之」。

「真田丸」よりも好青年として描かれている。

あと突っ込み役。

弟の信繁よりも誠実な性格をしており、父である昌幸より「家を守る」事に優れている、と評されている。

そんな性格なためか長生きはしないだろうと言われ、実際は90歳まで生きることが何度もネタにされる。

真田信繁

真田昌幸の次男。

後に「日本一の兵」と呼ばれる事になる「真田幸村」。

幼い頃に熊を退治し仲良くなるネタなど「真田丸」よりも講談寄りのキャラクターとなっている。

兄よりも直感に優れ、将才も見込まれているが、その才能が埋もれる事を惜しく思われながらも「家を滅ぼすのではないか?」と父・昌幸に危惧されている。

真田信綱

幸隆の長男で、昌幸の長兄。昌輝とよく似た容姿をしているが、彼のほうが長身で恰幅の良い体型をしている。

謀将である父とは対照的に、武勇に優れた猛将だが、ロマンチストな一面も持ち合わせている。

武田家に対するスタンスも父とは異なり、織田家を倒すためにも武田に忠義を尽くすべき、と考えている。長篠の戦いで討死。

山手殿

真田昌幸の正室。

「真田丸」の「薫」に当たる人物。

本作の出自は、「尾藤頼忠の娘」説が用いられており、あの人とも因縁が生まれるわけで……

「京の御前」と呼ばれる程の、気品あるおしとやかな女性として描かれている。

そして夫・昌幸の「性欲」に、「側室を持つことをあっさり許すほど」振り回されている(基本アツアツ)。

村松殿

真田昌幸の長女にして、信幸、信繁兄弟の姉。

「真田丸」の「松」に当たる人物。

やんちゃで跳ねっ返り。

「真田丸」と同様に史実通りに小山田茂誠に嫁いでいるが、ネタによっては信繁(幸村)よりも破天荒に描かれることも。

清音

真田信幸の正室。

真田丸」の「おこう」に当たる人物。

歴史学上での通称「清音院殿」から作中では「清音(きよね)」と呼ばれている。

後の信幸の正室「小松姫」の影響により、とにかく目立たない影の薄いキャラとなってしまっている。

他にも真田幸隆の弟・矢沢頼綱、次男・真田昌輝(それぞれ昌幸の兄たち)も登場し、その顛末が語られている。

武田家

武田信玄

戦国大名「武田信玄」。

真田家の主君。

温泉好きの他に「芋虫嫌い」が追加されている。

昌幸の観察眼を高く評価し「信玄の目」と評している。

また、昌幸の「軍略上の師」ともなっている。

武田勝頼

武田信玄亡き後、その後継者として、武田家の家督を継いだ。

しかし、武田家臣団から、その資質が疑問視されており………。

本作では、「何故に武田家が滅んでしまったのか」について、彼の立場から語られる事になる。

長坂長閑斎

武田勝頼に古くから仕える側近。

いわゆる「イエスマン」であり、勝頼に対して厳しい事を進言する昌幸の事を疎んじていた。

しかし、勝頼及び武田家に対する忠義は本物であり、勝頼に最期まで付き従う事になる。

小山田信茂

武田軍投石部隊長で、昔の野球漫画の主人公を思わせる容貌の持ち主。下駄投げが得意な昌幸をライバル視している。

織田家の甲斐侵攻に際して自領にある岩殿城へ移るよう勝頼を説得するも、家臣の反発に遭い勝頼を裏切る。戦後織田信忠の元へ降伏しに行くが、許されず処刑されている。

織田家

織田信長

甘いもの好き大名。天下平定も時間の問題とされていた。武田家を滅ぼすことになり、昌幸はやむなく仕えることになる。昌幸は自分は地方のマイナー武将だから、信長には知られてないから大丈夫だろう、という意に反し、信長はその存在を知っていた。この直後本能寺の変で死亡。

なお信長の忍びの主人公の千鳥とパートナーの助蔵と思われる人物が、背景キャラで一コマだけ登場している。

北条家

北条氏政

相模国小田原城を本拠とする戦国大名・北条家当主。よく汁かけご飯を食べているが、なぜかいつも分量を間違えている。

北条氏直

氏政の嫡男。信玄、氏康という二人の名将を祖父に持っていることが自慢。妻は家康の娘・督姫。かなり気まぐれな性格の持ち主。

小山田茂誠

元・武田家臣で村松の夫。一族の総意により北条に仕えたことで村松と離れ離れになるが、互いに想い合っている。

猪俣邦憲

北条家臣。沼田城攻めでは氏邦の配下として先鋒を務めるが、猪突猛進した末に矢沢頼綱の策にかかり大敗する。

北条と豊臣の外交交渉で北条の臣従が決まりかけた矢先に名胡桃城を謀略で奪い、秀吉の小田原征伐に繋がってしまう。

徳川家

徳川家康

遠江国・三河国を収める大名・徳川家当主。かなりのビビリであり、信玄をはじめとして彼が心底恐れる人物が数多く存在する。

北条との戦いの最中、正信の進言により昌幸を引き入れるも沼田城没収の件や室賀正武を使っての暗殺未遂で見限られ、離反される。

本多正信

徳川家臣で家康の参謀。家中では武闘派の家臣たちから嫌われている。かつては鷹匠でもあったことから、鷹を操るのが得意で偵察もさせている。

その明晰な頭脳から昌幸の真意を見抜いており、時には暗殺してしまおうと進言もしている。

大久保忠世

徳川家臣。単純な性格で、元忠と共に上田城を攻めるも真田の策の前に大敗する。

その単純さ故にサッパリとした気質でもあり、自身らを散々に打ち破った信幸が駿府城を訪れたときには快く迎え入れていた。

鳥居元忠

徳川家臣。忠世と共に上田城攻めを担当するが大敗している。忠世からは頭脳派と評されているが、知略の面では大して変わらない。

上杉家

上杉景勝

越後国春日山城を本拠とする戦国大名・上杉家当主。極めて口数が少ないが、兼続とは十分に意思疎通ができている。

直江兼続

上杉家臣にして、景勝の参謀兼通訳。景勝とは対照的に能弁。

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