私、信長様の「忍び」になります!!
概要
戦国時代の大名・織田信長に仕える忍びの少女・千鳥を主人公とする4コマ形式のギャグ漫画。2008年から現在まで、隔週刊「ヤングアニマル」にて連載中。派生作品として、『戦国雀王のぶながさん』『信長の忍び外伝 尾張統一記』…などなど、現在までで5作品が存在する(作者はいずれも重野なおき)。
制作はトムス・エンタテインメント。監督は大地丙太郎。TOKYO MX、テレビ愛知にて放送されている。
作風
基本はデフォルメ調の画風で展開される4コマ形式のギャグ漫画だが、ストーリーラインそのものは史実に極めて忠実であり、戦国時代の過酷な実態もオブラートに包みつつも隠さずに描写されている(特に現代の日常感覚から離れた死生観や側室(一夫多妻制)などを含む)。
キャラクターとしては、織田信長を中心に当時活躍した人物たちが続々と登場。
中には、そうした著名人に比べると知名度の低い人物にも脚光を当てられ、同時に有名武将たちも普段触れられないような意外な側面について語られるなど、日本史ファンからも定評がある。また、それらのエピソードを踏まえた上で、登場する武将やその妻など、それぞれが個性的で魅力あるキャラクターとして描かれている。
なお、作者である重野なおきによると、“この漫画は『忍び漫画』ではなく、『忍びから見た戦国漫画』です”とのことである。
(コミックス第1巻 P131ページの記述より引用)
あらすじ
伊賀の忍び見習いだった千鳥は、弘治元年(1555年)のある日、川で溺れていたところを若き日の織田信長に助けられる。天下統一を謳う信長の「乱世を終わらせる」という志を知った千鳥は、彼の手助けをするべく立派な忍びになることを決意する。
その5年後、里でも高い実力者となった千鳥は、幼馴染の助蔵と共に信長に仕えることになる。
登場人物
CVはアニメ / 戦国大戦の順に表記、一人表記の場合はアニメ
織田家
千鳥
戦災孤児だったが、伊賀の頭領に拾われ忍びとして育てられた。
潜入・夜襲の技術はピカイチで、一騎当千の戦闘力を持つが、泳げない。
目先の領土争いに夢中で戦火を拡大させるばかりの大名がほとんどのなか、「日本(ひのもと)の乱世を終わらせるため」本気で天下を目指す織田信長に惹かれ、その覇業を支えていくことになる。かつて信長からもらった髪留めの布を大事にしている。
織田信長
基本的に、千鳥をはじめとする他の面々に対するツッコミ役。特に「サル」こと秀吉に対するツッコミには銃を用いるなど容赦がない。一方で、甘党で下戸であり、甘味や酒が絡む話ではボケ役になる。
史実通りの辛辣で冷酷な面を見せ世間でも怖れられるが、時代の先を見据え「日本(ひのもと)の乱世を終わらせる」ため天下統一を志すなど、思慮深い人物でもある。
助蔵
声:村瀬歩
イラスト右側のキャラ。千鳥と共に伊賀から派遣された忍び。千鳥に好意を抱いている。
千鳥と違って、武術はまるでできない。千鳥に足手まとい扱いされることが戦闘に巻き込まれるときの定番ボケである。しかし、その知識量と情報収集能力・爆薬などの調合の技術の腕は確かであり、天候を読むこともできるなど、千鳥ひいては信長のサポート的役割を果たしていく人物に成長する。
帰蝶
美濃の国主・斎藤道三の娘であり、信長の正室。
温和だが、かなりの天然ボケ。史実で彼女に関する資料が少ないのは、そのボケっぷりが歴史に残ることを危惧し、信長が記述を止めたから、という設定になっている。
普段はほわほわしているが、ターニングポイントで信長に的確なアドバイスを与える一面もある。また、「将来的に岐阜は目立たなくなる」「海に潜りながら進む船ができる」など未来予知となる発言を稀にする。
柴田勝家
声:大川透
織田家筆頭家老。
「お市様ベタ惚れ」キャラの髭面オヤジ。「鬼柴田」の異名で知られる豪傑猛将。
本作では秀吉と共に、信長の妹であるお市に惚れている設定であり、お市絡みのネタが多い。
森可成の死を涙を流して悼むなど基本的には仲間思いだが、秀吉とは張り合っており、その仲違いは手取川の戦いで顕著に表れることになる。
『尾張統一記』の時点では織田信行の部下であり、信長軍の実力を計るスパイとして
送り込まれるが、根っからの戦馬鹿であったために任務を忘れ敵将を討ち取る大活躍をしてしまい、信長からも「あいつ欲しい」と評価されることになった。
明智光秀
声:立花慎之介
織田家家臣。信長軍のツッコミ役・ボケ役、そして土下座キャラ。
そしてその土下座は芸術的な迄に美しい。
当初は「ボケが多すぎる」織田家の突っ込みとして採用されたものの、最近はボケ・KYキャラになりつつある。
元は斎藤道三の部下であったためか、信長の正室であり、道三の娘でもある帰蝶に惚れている。
後に「本能寺の変」を起こすため、その史実を暗示するネタが多数扱われている。
森可成
声:関智一
織田家家臣。「攻めの三左」と謳われる十字槍の名手。
ナンパキャラ。
無精髭を生やしている、長髪イケメンでキザでナンパなモテ男。
しかし密かな愛妻家でもある。
そして信長への忠誠心は本物であり、最期の舞台となる「宇佐山城の戦い」にて、敵に対して高々と述べられた「宣言」は、作中屈指の名口上となっている。
えい
声:岡村明美
可成の正妻。かつては帰蝶の侍女であり、彼女が織田家に嫁いで来る前から仕えていた。
夫と離れ離れになることになっても、文句や泣き言一つ言わず、その無事を信じて家を守ろうとするなど、夫を献身的に支える良妻賢母。一向宗を信仰している。
夫の死後は剃髪し、引き続き息子達の世話をしながら帰蝶らと共に暮らしている。
森長可
声:室元気
森家次男。逆立った髪に逆三角形の鋭い吊り目と年不相応に悪人顏であり、両親の面影は全く感じられない。
異常に血の気が多く、何かにつけて他者と決闘したがる戦闘狂。ナレーションをもってして「後に戦国時代を代表する狂戦士となる男である」と言わしめた程。
そうして暴走する度に蘭丸から木の棒でぶん殴られて悶絶している。
一方で家族への愛情は本物で、父の死を聞いた際には涙を流し、主君である信長に対しても無礼を承知で父親の死の責任を面と向かって叱責している。
長島攻めでは大きな武功を立てるが、母親が一向宗徒であるにもかかわらず一向宗の高僧・顕忍を討ち取ろうとしてしまい…
森蘭丸
声:山下大輝
森家三男。兄と違い幼さを感じさせながらも両親(特に父)によく似た姿をしている。
性格も凶暴な兄と対照的に礼儀正しく品行方正。熱くなりがちな長可の制止役。
成長してからは信長の側近として仕え、上杉家の偵察などを請け負っている。
太田牛一
声:森嶋秀太
織田家の弓衆兼歴史書記愛好家。牛のような斑の肩衣を着用している。克明な歴史書を書いて名を残すのが望みで、桶狭間の戦いの様子を千鳥に聞く。詳細な歴史書を書くため各地に部下を放っており、千鳥達から「忍びになった方が」と言われてしまう。同じく歴史書を書くつもりであるルイス・フロイスを毛嫌いしている。
長篠の戦いが終わると念願であった歴史書の執筆を始めている。
煕子
光秀の妻。輿入れ前に疱瘡に罹り顔に痕が残っていた頃の癖で顔の左側を髪で隠している。自身がいながら帰蝶に熱を上げている光秀のことを大目に見ている人格者で、千鳥や助三からは「聖妻」とまで呼ばれている。
黒井城の戦い、天王寺の戦いと連戦続きの疲れで倒れた光秀を看病し、塙直政の一族が敗戦の罪で追放されると弱気になった光秀を励ましたりもしていたが、光秀の回復と入れ替わるように病に倒れてしまう。最期まで光秀のことを気にかけており、遺書や本人へ直接の遺言ではうまく伝わらないという理由で千鳥に「幸せなまま死ねる。虚しい人生ではなかった」と遺言した後に死亡する。
美濃三人衆
声:森嶋秀太
声:落合福嗣
声:高橋伸也
斎藤家の柱だったが、龍興の暗愚さ・道三の遺言・帰蝶の可愛さから織田家につく。三人組は自分たちだけで十分だと思っており、三好三人衆などにライバル心を燃やす。
7巻において卜全が伊勢長島の戦いで自分の出番の少なさを嘆きつつ討死した。その後は跡を継いだ息子の氏家直昌が「美濃三人衆」の一員となり、9巻における槇島城の戦いから登場している。
佐久間信盛
声:高橋伸也
織田家武将。柴田勝家と並ぶ筆頭家老ではあるが、実力というよりもキャリアの長さでその地位に就いており、千鳥らを筆頭とするほぼ全ての登場人物からその地位を疑問視されている。
「退き佐久間」の異名を持つ退却戦の名手だが常に逃げ腰で、何かにつけて退却しようとする。特に三方ヶ原の戦いで援軍であるにもかかわらず真っ先に戦線離脱した件に関しては徳川方の服部半蔵をして「あれは…無いよね」と言わしめ、後に信長からも処罰を受けることとなる模様。
一応、統率力そのものは信長からも評価されており、天王寺の戦い後の大坂方面軍(石山本願寺の包囲)の指揮を任されている。(その任務でも調略や焼き働きなどに消極的なばかりか、茶会を複数回開くなど怠惰なところを見せているが…)
堀秀政
信長の側近。光秀が坂本城主に就任した後、新たなツッコミ役として取り立てられる。
「油断しない」が座右の銘であり、その点において過剰な指摘をするのが玉に瑕。
服部小平太・毛利新助
信長の馬廻衆。桶狭間の戦いでは今川義元を討ち取るという大功を上げているのだが、千鳥とは離れた場所で戦っていたらしく本編で登場するのは162話での大嶽砦を落とすための戦いから。
信長がまだ吉法師と名乗っていたころからの古参で、『尾張統一記』でも第1話から登場している。
織田信広
信長の庶長兄。本編登場は11巻のみだが、『尾張統一記』には頻繁に登場している。
織田軍の武将として第三次長島侵攻に参加するが、死兵となった門徒の捨て身の突撃により討死した。
『尾張統一記』においては野心家で、庶子のため家督継承権が無いはずの自身が継承者となるべく信秀に働きかけていた。それを疎ましく思った信秀は、信広を安祥城の城主に任命して厄介払いする。だが、雪斎に城を落とされ捕虜となってしまい、家督相続の僅かな可能性が潰えてしまった。信秀が死に信長が家を継いだ後も密かに謀反を企て、美濃国主(帰蝶の兄)の斎藤義龍などと連絡をとりあっていたが、信長に事前に察知され慌てて謀反を中止した。
池田恒興
信長の乳兄弟。信長が家督を継いだ頃から信長を支持しているひとり。
『尾張統一記』ではツッコミ役としても活躍していたが、「胃も頭の回転も追いつかない」として正式なツッコミ役を辞退している。
塙直政
織田家武将。口を開くと何かにつけて「バン」を付けて話す癖がある。
トントン拍子に出世すると、天王寺の戦いに際して本願寺攻めの先鋒に任命される。万全の構えで戦に臨んだものの神出鬼没の雑賀衆に翻弄され、自身も孫市に射殺されてしまう。戦後「信長自ら出陣しなければ光秀を失う事態を引き起こした」として一族が追放処分とされている。
織田信雄
信長の次男。北畠具房の養子となり北畠家の家督を継いでいる。若き日の父とは違い、純粋なうつけ者として知られる。
具教が織田家への謀反を企むと父からの試練として自らの手で北畠旧臣を率いて具教一族を粛清するという命じられる。粛清に成功したことで増長し、隣接する伊賀国を攻め取ろうという野心を起こしている。
前田利家
声:森嶋秀太
織田家家臣。巨大な槍を振るう豪傑武将。
バカップルキャラ。
というよりもむしろ「信長様の御為よりも、まつの為に戦う!!」と豪語するほど、11人もの子どもをもうけた史実に基づいての妻:まつ(声:松井菜桜子)とのバカップルネタの方を扱われる事が多い。
秀吉・ねね夫妻と仲が良く、夫婦ぐるみで仲良くしているネタが多い。
滝川一益
織田家家臣:「滝川一益」。
「忍びアレルギー」キャラ。
甲賀出身であるためか、忍びが嫌いで、様々なことで忍びアレルギー(発疹)を発症する。
千鳥の事も嫌っていたが、後にその考え方を理解出来るようになっていく。
九鬼嘉隆
織田家家臣。志摩国を本拠とする海賊で、日焼けにより肌が黒い。
第一次木津川口の戦いでの惨敗を受け信長に召集され、「鉄甲船」の建造を命じられる。2年後に6艘の建造を完了させ、淡輪沖の戦いで雑賀衆水軍を撃破し石山本願寺の包囲を再び完成させる。
その後、本願寺に兵糧輸送をしに来た村上水軍と第二次木津川口の戦いを演じ、死闘の末にこれを撃退することに成功する。
誰にも縛られない自由な身分としての海賊にこだわる村上武吉に対し、嘉隆は部下を大手を振って歩ける武士として養う為にあくまで大名(織田家の水軍大将)としての地位を確立することを望んでいる。荒木村重とは茶の湯仲間。
羽柴家
木下秀吉→羽柴秀吉
イラスト左側のキャラ。「戦国三英傑」の一人で、後の関白・豊臣秀吉。
信長のパシリ。後に、足軽大将兼パシリ、侍大将兼パシリなどに出世する。
サルのような顔立ちで、ござる口調で話す。忍者に対する間違った認識をしており、当初は千鳥たちに漫画のような忍術を披露するようせがんでいた。これといって強いわけではないが、体が異常に丈夫で、本人曰く「心の臓以外なら(撃たれても)人は死なないでござる」。普段もそれほどパッとしないが、蜂須賀小六を説得する際には雄弁を振るい彼を味方に引き入れている。信長の妹であるお市に憧れている。
浅井家との戦いに際し横山城主となり、その後北近江領主や中国方面軍を任されるなど出世していくこととなる。
スピンオフ作品『軍師黒田官兵衛伝』では主人公である黒田官兵衛の直接の上司役となるおかげで、信長より出番は多い。
なお、アニメで声を担当する山口勝平は同作者の漫画『GoodMorningティーチャー』ドラマCD版に出演して以来の交流であり(山口氏によるツイート)、本作ではナレーションも担当している。
ねね
声:釘宮理恵
秀吉の妻(正室)、後の北政所。
秀吉にベタ惚れしており、頻繁に彼の住まう長屋を訪れて身の周りの世話をしていたが、ねねがツンデレなのと秀吉が鈍すぎたため、なかなか想いが伝わられなかった。桶狭間の戦い前に秀吉に告白し、戦後、押し切る形で夫婦となる。
結婚してもなお、お市に憧れている秀吉に呆れつつも、立派な武家の妻として屋敷を守ろうとする
…が、家事全般は壊滅的に不得手であり、特に料理は忍びが悶絶するレベルの毒物ができ、風呂を炊こうとすれば家が燃え、秀吉の無事を祈るために水垢離をすれば井戸が涸れるという酷さである。
それでも秀吉とは、秀吉がねねの手料理に“慣れてしまう”ほどの仲睦まじさを見せている。
竹中半兵衛
声:平川大輔
元は斎藤家の家臣であったが、「斎藤家の家臣としての竹中半兵衛」を殺すため、千鳥と共にいわゆる「稲葉山城乗っ取り」を敢行し、斎藤家を出奔。一時野に下るがその後、秀吉配下の軍師となる。
病弱な体質であり、髪の色が白髪であったり、すぐ吐血する、骨折するなど、虚弱体質がネタとなっている。
蜂須賀小六
声:檜山修之
リーゼントキャラ。
かつて野武士であったという史実を基に、リーゼント頭のヤンキーというか不良番長キャラとなっている。
状況によってリーゼントが変化するネタが多い(爆発でチリチリになる、矢が刺さる等)。
木下秀長→羽柴秀長
声:落合福嗣
秀吉の弟。千鳥と助蔵の間で「秀吉不要論」が囁かれてしまうほどの良くできた名補佐役。
本人は兄を慕っており、秀吉が調略のため山本山城に出向いた時、なかなか帰って来ない彼を泣きながら心配していた。
『軍師黒田官兵衛伝』では、但馬国を平定し引き続き兄を補佐している。
仲
秀吉の生母。初登場は『軍師黒田官兵衛伝』48話、本作は191話。北近江の大名に任じられた際に全て田畑にすることも出来る。本能寺の変で長浜城より脱出する際にも収穫期と言うことで残ると言うなど根っからの農民気質。
ねねの作ったおはぎですら「変わった味」「腹にたまれば何でもごちそう」と言って平気で食べるほどたくましい。
徳川家
松平元康/徳川家康
声:置鮎龍太郎
「戦国三英傑」の一人。後の江戸幕府初代将軍。
脱糞担当。
ふくよかな体型と面持ちをしており、温厚な性格。
信長とは幼なじみであり、信長が今川義元を破った後に同盟を組む。
自らの望みは「日本(ひのもと)の平和。あとごはん。」。
恐妻家な面など、気弱な面が強調されており、「三方ヶ原の戦い」の逸話に基づき、何かにつけて脱糞ネタが扱われる。
瀬名
家康の正室、「瀬名」。
家康が恐妻家キャラ扱いされている由縁のキャラ。
家康が大好きなあまり、家康に近付く女性たちをあらゆる手段を使って殺そうとするヤンデレキャラ。
三方ヶ原の戦いを前に徳川軍の援軍に向かった千鳥を足止めし、「夫に近づく女は許せない」と襲い掛かった。千鳥を仕留められないと気付くと、躊躇なく自分の体を傷つけ部下に千鳥を捕えさせた。
最期は謀反の責任を問われ信康と共に追放され、その道中で殺害された。
『尾張統一記』では許嫁として義元から家康に紹介されるが、初対面の時点で「他の女と話したら刺します」と安定のヤンデレっぷりである。
今のところ『戦国雀王のぶながさん』で一コマ、『尾張統一記』では二コマ、本編ではニ話ぐらいしか出番しかないのだが、その強烈なまでのヤンデレっぷりはファンを驚愕させている。
それでも家康は彼女を「愛している」そうである。
服部半蔵(服部正成)
声:VALSHE
家康の家臣。上顎の両犬歯が八重歯。伊賀の上忍の家系に生まれた武士。千鳥にとって服部家は憧れの対象だったため、当代が忍びではないことを千鳥は大変残念がった。声が大きく忍ぶことが嫌いで、おおよそ忍び向きではない性格ながら、幼少のころから父より忍びの英才教育を受けていたため、忍術の実力は相当高い。
本多忠勝
声:小山力也
徳川家家臣、後の徳川四天王の一角。戦で常に最前線に立つも傷ひとつ負ったことがないと言われるが、戦以外ではつまらない理由で生傷が絶えず、しかもそのことごとくをノーカウントにしたがる面倒臭い猛将。また繊細な性格らしく精神攻撃にも弱い模様。三方ヶ原の戦いの最中、戦傷を負った時の言い訳を考えていた。鹿の角をあしらった兜を被っている。
戦の後は兵の前で鎧を脱ぎ、無傷の姿を見せるのが恒例になっている。
酒井忠次
徳川家家臣、後の徳川四天王の筆頭。ドがつくほどの頑固者で、千鳥(女性)が軍事に関わることを嫌っている。筆頭家老であるが「海老すくい」という踊りが得意で、披露して将兵の士気を高めている。
長篠の戦いでは鳶ヶ巣砦の奇襲を信長に提言し自ら奇襲部隊を率い、守将の武田信実と3度も砦を奪い合う死闘の末にこれを下している。
徳川信康
家康の嫡男。凛々しい若武者であるが、瀬名の嫉妬深さを家の恥としており、他言しようとする者は容赦なく斬り捨てる苛烈な性格。
家康に叛意を持っており、その責を問われ家康に追放された後自害した。
奥平貞昌
徳川家臣で長篠城主。武田勝頼が一万五千の兵を率いて長篠城へ攻め込むと、数的不利の中類まれなる根性で兵を鼓舞しつつ守り続ける。兵糧庫を焼かれ、曲輪も落とされたことで絶体絶命になると、根性のありそうな者として鳥居強右衛門を岡崎城への使者に任命している。
鳥居強右衛門
奥平家臣。武田の包囲を鳥のごとくかわし、任務を投げ出さない強き心を持つ者として長篠城からの使者に任命される。持ち前の脚力と水泳の技術で岡崎城へたどり着き、援軍が送られることを確認すると長篠城へ戻ろうとしたものの馬場信春に勘づかれた上で千代女に捕われてしまう。勝頼の提案に応じて降伏するふりをすると長篠城に援軍が来るという報を貞昌に伝えるが、直後に磔刑に処せられる。
松永家
松永久秀
声:井上和彦
セクハラキャラ。
派手に着飾り、常ににやけ笑い、腹に一物有りそうな油断ならない人物。
「謀反」はもはや趣味の領域に達しているらしい。座右の銘は「裏切りは計画的に」。
R-18な書物「黄素妙論」を愛読した史実から好色なキャラクターとなっており、ウブな千鳥にセクハラをかますのがお約束。
しかしその一方で教養に長けており、千鳥もその面では評価しており(死後に「私の尊敬する人」と呼んだほど)、久秀の方もセクハラ以外の面でも千鳥のことを気にかけている。
上洛した信長に一度は臣従するものの、信長包囲網の高まりを受けて将軍方へ寝返る。しかし武田信玄が死去すると降伏するが、疼く野心により再び信貴山城に立て籠り謀反。最期は壮絶な死を遂げる。
松永久通
松永久秀の子。叛服常ない父を尊敬、崇拝していたが、織田家への二度目の降伏後、自身に家督を譲り隠居した父がすっかり丸くなってしまうと「千鳥が父を堕落させた」と思い込み千鳥を斬ろうとする(仮に返り討ちにあっても父が謀反を起こすと踏んでの行動である)。たまたまその場を訪れた父に殴られて立ち去るが、その時父の目が死んでいないことを見抜き、近い内に再び謀反を起こすことを確信した。
最期は父の城を出ろという指令にも背き、信貴山城で久秀と最期を共にした。
今川家
今川義元
声:関智一
「海道一の弓取り」と名高い隣国・駿河の大大名。
テンプレ通りの太めな麿顔をしているが、政治面での有能さや、「海道一の弓取り」と呼ばれていた事、尾張攻めも決して油断をしていた訳ではなかった事、などの無能では無かった事を証明する逸話が用いられ、「桶狭間」でも「運が無かったが故の敗北」が強調されていた。信長も3カ国を領有して善政を敷いたと評価されている。
しかしその一方的で、息子の今川氏真の養育に失敗したことをひたすら嘆いていたり、『戦国雀王のぶながさん』では「ただのウザいオヤジ」キャラ扱いされているなど、なんだかんだでネタキャラ扱いされている。
『尾張統一記』では信長の父、織田信秀の宿敵として幾度となく尾張に侵攻する。武田信玄、北条氏康と甲相駿三国同盟を結ぶなど、当時の戦国において有数の大名であったことが強調されている。
今川氏真
(声:落合福嗣)
義元の嫡子。
史実の「蹴鞠の達人」の逸話から「サッカーの名手担当(でもそれ戦国時代に関係ないよね?)」となっている。
戦国武将としてはとにかく無能であるが、領土を失っても各勢力を渡り歩き江戸時代まで生き残った「ある意味すごい人物」として描かれている。
浅井家
浅井長政
浅井家当主。
マッチョキャラ。
顔はイケメンだか、筋肉隆々かつ豪快な漢で、常に身体を鍛えている。
信長の妹であるお市と夫婦になったことで、信長の義弟となり同盟関係となるが、信長と対立していくことになる。
ちなみにお市との仲はラブラブであり、生まれた三人の娘たちにもタダ甘なパパさんである。
お市
声:三森すずこ
信長の妹で、長政の妻。
信長に溺愛されており、世間知らずのお嬢様、であったが、政略結婚で浅井長政の下へ嫁ぎ、三人の娘の母となったことで「戦国武将の妻」としての生涯を歩むこととなる。
秀吉、柴田秀勝、浅井長政、浅井家の家臣たちなど、とにかく行く先々でモテまくる(信頼を勝ち得るともいう)。
浅井久政
声:松山鷹志
長政の父親。浅井家前当主。信長が嫌いで、佐和山城での会見の折に暗殺しようとしたが、どの作戦も気が長いものばかりだった。体格は一見普通に見えるが長政同様筋骨隆々でいわゆる“細マッチョ”である。信長が朝倉領を攻めた際は、長政の反対を押し切り織田家との同盟を破棄、総大将として朝倉家の援軍に駆けつけた。
小谷城の戦いでは自領にある国友で製造された鉄砲を用いて秀吉隊を苦しめたものの[注 19]、京極丸を落とされた後に自刃して果てる。
遠藤直経
声:梁田清之
浅井家家臣。信長に反感を持ち暗殺しようとするが、信長の器と大志を知り、逆に心服するようになった。信長の朝倉攻めの際には織田方に付くよう強硬に主張するも長政に容れられず、せめてもの信義にと、居合わせた織田家の使者(千鳥と助蔵)を逃がした。金ヶ崎の戦いの後、お市の覚悟を見て「お市様を見守る会」に入会、織田家と敵対する。姉川の戦いでは敗色濃厚になった後、織田兵に成りすまして信長に近寄り殺害を謀るも千鳥に見破られ、半兵衛の弟・竹中久作に深手を負わされる。恩義ある人を死なせたくないという一心で降伏を勧告してきた千鳥に、戦場で敵同士として相対したならば甘さも迷いも振り捨てろと、最早助からぬ身で「乱世の習い」を説き自身を殺させた。
藤堂高虎
声:高橋伸也
浅井家家臣。久政の命で千鳥と助蔵の口封じをしようとしたが、直経に殴り飛ばされた。姉川の戦いでは後述の磯野員昌に逃げるよう進言している。
磯野員昌
声:森嶋秀太
浅井家家臣。逆立った頭髪が特徴的。「突撃突破の磯野員昌」と呼ばれており、走り出したら止まらない。「目の前に蜘蛛の巣があっても止まらない」「水たまりを避けない」等様々な噂がある。その性格が災いし、女性によくフられる。直経と同じく元はお市を嫌っていたが、織田家と敵対後は「お市様を見守る会」に入会した。
姉川の戦いにて一点集中突破を試み、織田軍の陣を負傷しながらも駆け抜けるが、前田利家率いる馬廻衆に止められ、千鳥の無双で壊滅。藤堂高虎の「撤退は明日への前進」という言葉で後退した。
その後、6ヶ月以上に亘り佐和山城を守っていたが、半兵衛が献策し千鳥と助蔵が実行した離間の策により孤立、信長への降伏に追い込まれた。
浅井井規
浅井家一門衆。「浅井家の秘密兵器」を自称し、馬上槍をこなせるほどの武芸も持つが、尊大な性格ゆえに人望がないことから戦には出してもらえていなかった。
箕浦の戦いでは磯野の寝返りにより裏切りを恐れるようになった長政によって鎌刃城攻めの大将に抜擢されるが、実戦経験の差から秀吉軍に翻弄され敗れる。
前述の戦いで千鳥に顔を切られたことを根に持ち、千鳥を自らの手で殺すことを目標とする。小谷城の戦いでは秀吉隊に寝返ったところで友軍となった千鳥を背後から刺したものの鎖帷子で防がれており、直後に小六によって捕縛され処刑されることとなる。
浅井万福丸
長政の嫡男。お市の実子ではないが、彼女には実子のごとく可愛がられている。長政同様トレーニングに励んでおり早期の初陣を長政に懇願するも、資格試験である長政との腕相撲で未だ勝てず初陣は果たせないでいる。小谷城落城前に長政から生きるよう諭され城を脱出、城下の寺に潜伏するも落城後まもなく羽柴秀吉の手勢に捕らえられ、信長の命令により磔にされ処刑。処刑直前においても取り乱すことなく、悠然と磔刑に臨んだ態度は執行役の秀吉や小六に大きな感銘を与えた。
朝倉家
朝倉義景
朝倉家当主。
小心者キャラ。
優柔不断な臆病者で、信長に恐怖心を抱き、信長と対立しつつもその恐怖心からなかなか戦場に向かおうとせずにいた。
しかし信長と対峙していくうちに「信長に勝てなければ眠れない」という恐怖心から覚醒。
緊急時にも迅速、的確な判断を下せるようになり、重臣らが警戒した斎藤龍興を好待遇で迎え入れるといった大胆な行動を取るようにもなった。
信長に敗れ切腹する際に「信長と正面から堂々と戦ってみたかった」とこれまでの臆病さを悔いる発言を遺し、信長もまた「捨て身で攻められていたら危なかった」と思い浮かべている
内政面への有能さや謀略に長けていた面など、作品内で一番、別の側面が評価された武将であり、山崎吉家たち「朝倉家臣団」の面々も含めてファンからも人気がある。
斎藤龍興
声:うえだゆうじ
登場初期は酒色に溺れ、肥満体でニートのどーしよーもない甘ちゃんなお坊っちゃんであったが、信長に国を追われた後、その黒歴史を書き換える為に心機一転、己を磨き、再登場時にはハイスペックかつスマートなイケメン武将へと、本当にこれ同一人物なのか?!と皆に突っ込まれる程に変身していた。
各地を転戦しながら信長に挑み続け、最終的には朝倉家の客将となり………。
その最期には、目から汗が流れたファンが多かったという。
山崎吉家
声:天田益男
朝倉家家老。戦術を重んじる知将で、常に朝倉宗滴の名言集を携え、様々な場面や状況で収録されている言葉を活用している。額に古傷がある。こんもりとした白髪のアフロヘアーが特徴で、矢を防いだり数々の小物を収納したりできる。宗滴が生きていたころは黒髪のアフロだった。今までに10回「爆発頭」と呼ばれたらしいが、直隆からは「山崎のとっつぁん」「受け売り大将」と呼ばれている。
刀根坂の戦いにて殿軍を務め、追撃してきた織田軍との激闘の末、頭部に銃撃を受け討死。しかし所持していた宗滴の名言集は助蔵に拾われ、後世に広められることとなった。
真柄直隆
声:木村昴
朝倉家の誇る巨漢の猛将。身の丈ほどもある巨大な豪刀「太郎太刀」を振り回し、敵味方を問わず暴れ回る一方で接近戦にも長ける。しかし「大太刀大旋風」なる技を発動して目を回したり、見栄を切るために「太郎太刀」の刀身を舐めて舌を切ったりするなどドジな面もある。鉄砲のことはよく理解しておらず、妖術と思っている。またその勇猛さからしばしば敵陣深く突撃するために山﨑からは慎むよう再三諭されているようだが、畳の上で死ぬよりも大きな戦で華々しく散りたいと望んでいるために改める気は全くないらしい。金ヶ崎の戦いで織田軍を追撃、千鳥に折れた忍び刀を脚に刺されながらも殴り潰し、斬り裂こうとしたところを光秀の狙撃で左肩に重傷を負う。そしてその傷の癒えぬまま姉川の戦いに浅井家援軍として参戦し本多忠勝と一騎討ちを繰り広げるが、その最中に前述の千鳥から受けた脚の刀傷が破れて進退窮まり、徳川軍の中に一人取り残されてしまう。しかし満身創痍となりながらなおも数多の敵を薙ぎ倒し、遂に力尽きて立ったまま絶命。
眼前でその最期を見届けた本多は彼に対し「最強の武将」の賛辞をもって応えた。
朝倉景鏡
朝倉家筆頭家老。義景の従兄弟でもあり、彼が幼少のころから頼りにしていた人物であったが、刀根坂の戦いで義景が敗北すると織田家への寝返りを決意する。さらに高い地位を得るため、一乗谷へ敗走した義景を自身の領地である越前大野へおびき寄せて襲撃し、その首級を取ろうとした。その卑劣な行ないに激怒した千鳥に殴られると少々思い直し、義景の切腹を認めた上で織田家に投降する。
義景を裏切りながらも慕っていた面があり、「憎しみもあったが恩の方が大きかった」と語っている。一向宗の反乱で進退窮まると「生まれ変わったらまた家臣にして欲しい」「次は誰も裏切らなくて済むような強い朝倉家を作ろう」と思いながら自害する。
鳥居景近
義景の側近。忠誠心は高く刀根坂の戦いで朝倉軍が壊滅した後も義景に付き従う。織田家に寝返った景鏡が賢松寺を包囲すると鳥居が使者となり切腹の意志を伝えるがそのまま景鏡に鉄砲で射殺される。その後切腹が認められると高橋が義景の介錯を務めた。
本願寺
本願寺顕如
声:置鮎龍太郎
ツルピカキャラ。
剃髪した頭からの、後光と見紛うばかりの強烈な光により、人々からの信仰心を集めカリスマを放っており、千鳥も一瞬その教えに惹かれてしまっていた。
なお剃髪を怠ると光が弱まりカリスマ力も低下する。
石山本願寺の処遇を巡り、仏教勢力を軽視していた信長と対立。「信長包囲網」を確立し、「信長の天下統一を十年遅らせた男」と言われるまでに、信長を苦しめた。
また、妻の「如春尼」からはしょっちゅうキツい突っ込みを受けるが、基本ラブラブである。
本願寺教如
顕如と如春尼の間に生まれた長男。織田家に対しては父以上の強硬派で、顕如の手口を「手ぬるい」と評しているほど。顔も性格も母親似。
朝倉家の滅亡後に義景の遺児・三位殿を妻に迎え、復讐の念に凝り固まる三位殿によって使嗾されるかたちとなる。
三位殿
朝倉義景の娘で、本願寺教如の妻。かなりの美人だが、逃亡生活を続けた末に歪んでしまい、かなりの女狐でずる賢い性格となってしまっている。
下間頼廉
声:竹内良太
本願寺坊官。頭部に無数の傷(失敗したときに木や壁に打ち付ける)があり厳つい顔をしている。平時において顕如の補佐をする一方で本願寺の最高軍事責任者でもあり、常に重い数珠を首に下げて鍛えている。自ら「本願寺に仇なす者は極楽浄土ではなく地獄に送る」と宣言。
下間頼竜
声:森嶋秀太
本願寺坊官。本願寺の外交を担当する。多くの文化人と親交を持っており「顕如の知恵袋」と評されている。
下間頼旦
本願寺から派遣された長島願証寺の指揮官。高い戦術眼と武勇を持ち、織田軍を二度撃退している。また、宴会芸にも長ける。
信長が兵糧攻めに出たことで進退窮まると、自身の首を差し出し降伏するものの、織田軍の陣に向かう途中の船上で射殺される。
願証寺顕忍
長島願証寺の寺主。天正二年の時点で14歳と年は若いが、長島城が兵糧攻めに遭うと自身も食を断つなどしっかりした考えの持ち主。
降伏した頼旦が騙し討ちに遭い射殺されたことに怒り、自ら槍を取って戦う。信広ら多くの織田一門を討ち取ったものの森長可に阻まれたところを千鳥の手裏剣で討ち取られる。
覚恕
声:茶風林
元延暦寺座主。宇佐山城の戦いの後に浅井・朝倉軍を比叡山に匿う(志賀の陣)。発言が聞いた相手を強い不安に陥れることが多く、信長の「焼き討ちも辞さず」との脅迫をまるで本気にしていなかったが、翌年の外出中、本当に焼き討ちを実行されてしまい、武田信玄の下へ落ち延びた。
雑賀衆
雑賀孫市
声:津田健次郎
守銭奴キャラ。
金を積めばどんな戦場にも駆けつける、という傭兵としての性質から、守銭奴キャラとなっており、投げられたお賽銭を大きな袋で横取りしようとしたり、音だけで金額を把握したり、落ちた小銭一つの為に川に飛び込むなど、お金絡みのネタが多い。
一応、一向宗の門徒であるが、極楽浄土は銭の山、と考えているらしい。
斎藤龍興や本願寺顕如に雇われる形で信長に挑んでいく。
岡吉正
声:落合福嗣
統率6 知略7 政治3 武術8 鉄砲愛10
雑賀衆武将。顔の右側に大きな痣がある。「鉄砲だけが友」と語るほど幼少から鉄砲に慣れ親しんでおり、狙撃と得意としている。
天王寺の戦いでは得意の狙撃で信長を負傷させることに成功したものの「信長が死んだ」という誤解から怒りに燃える千鳥によって愛用の鉄砲「鉄子」を壊され、精神的に大ダメージを受けてしまった。
小雀
孫市の弟子の一人。二挺の短筒を使い、森の中でのゲリラ戦法を得意とする。紀州征伐では千鳥に見つかり逃げたところで助蔵の罠にかかり窮地に陥るが、蛍に助けられている。
蛍
孫市の弟子の一人。長大な狭間筒を使った遠距離からの狙撃を得意とする。千鳥と助蔵の二人によって窮地に陥った小雀を助けた後、密使として千鳥の元へ赴く。
土橋守重
孫市と並ぶ雑賀衆の実力者。孫市とは対立している。信長の紀州征伐では浜側から進軍した明智軍を雑賀城で迎え撃ち、巨大な抱え大筒で苦しめている。
三好家
三好三人衆
三好長逸・三好政康・岩成友通から成る三人組、「三好三人衆」。
三人組のはずなんだが、なぜか増えるときもある。
モブキャラたち。
三人ともにモブキャラ顔で、ピクシブ百科事典記事でも記されている通り以上にモブキャラ扱いされている。
斎藤龍興や雑賀衆と組んで信長に勝ったときもあるが、基本負けっぱなし。
ちまちまと余計なところで余計な事をしては龍興の頭を抱えさせていた。
武田家
武田信玄
温泉大好き担当。
大の温泉好きで、温泉の有る無しで攻撃の強弱が決まる、信長の「天下糖一」に対抗して、「天下湯一」を掲げるなど、温泉ネタが多い。
駿河侵攻後に「信長包囲網」の中心人物となり、信長との同盟を破棄。上洛を目指す。その過程にて信長の同盟者・徳川家康に対して三方ヶ原の戦いにて勝利するも、信長も家康も倒せないまま病死した。
本作では「衆道」に関する話には基本には触れられないが、信玄は「アツアツなラブレター」についての衆道な逸話が語られた、今のところ唯一の武将となっている。
お相手の方、あんなにがっちりとした方だったんですね…。
望月千代女
武田信玄に仕える「信玄の忍び」。
千鳥のライバル的存在。
千鳥とは異なり、実在したくノ一「望月千代女」がモデルとなっている。
千鳥とは正反対にポーカーフェイスであり、上記のイラストの通り、体型も異なる。
武田軍に潜入し、捕らえられた千鳥に対して厳しい拷問を科するなど、使命を果たす為なら冷酷になる。
信玄に対しての忠誠心は厚く、諜報活動の傍ら、諸国の温泉の情報収集にも余念が無い。
また部下の女忍びを連れているが、ツッコミ、解説役、腕はイマイチといった点など、千鳥から「助蔵みたいな役割の人」と評されている。
武田信廉
信玄の弟。兄信玄と瓜二つということから影武者を務める。瓜二つなだけに黙っていれば何も問題はないのだが、口下手かつ演技下手なことなどから、実際影武者として機能しているのかはかなり疑わしい様子。
武田勝頼
(画像右)
信玄の嫡男。父と違って温泉には興味がない。父の死後は家督を継ぎ、父を越えようと奔走する。本来ならば母親の実家である諏訪家の家督を継ぐ予定だった。
高天神城や明智城などの城を次々に攻略していき、信長や家康を恐れさせる。だが、長篠・設楽原の戦いにて敗北。織田軍や徳川軍に大打撃を与えたものの、多くの重臣を失った。
しかし諦めず、上杉家と和睦し、のちに同盟を締結。毛利家とも同盟を締結し、引き続き信長に対抗し続ける。
山県昌景
武田四名臣の一人。戦国最強の騎馬隊「赤備え」を率いる。非常に小柄(身長130㎝台)で年齢に不相応な童顔が特徴。一人称は「僕」。西上作戦では別働隊を指揮する。小柄であることを非常に気にしており、時には自虐ネタにすることも。
長篠の戦いでは徳川隊と交戦。大坂新助の銃弾を腹に受けて致命傷を負うと「『山県昌景はこんな小男だったのか』と織田や徳川に笑われたくない」と遺言し、首級は家臣の志村光家の手で持ち帰られる。
高坂昌信
武田四名臣の一人。撤退戦が得意で逃げ弾正の異名を持つ名将。信玄の寵愛深く、衆道の関係にあった。
馬場信春
武田四名臣の一人。「不死身の鬼美濃」の異名を持つ猛将。本多忠勝と同じく、戦傷を負ったことがない。顔と口調に似合わず、残忍な性格をしている。
一方で武田家に対する忠誠心は高く、勝頼の器を認めると率先して頭を下げるようにして家中の融和を図ろうとしている。長篠の戦いでは殿軍で「だいぶ衰えている」と称しながらも圧倒的な武勇で織田軍を食い止め、勝頼の撤退を見届けると共に絶命した。
1540年代の信濃を舞台にした「雑兵めし物語」にも登場。信濃進攻軍を指揮している。30代半ばであるため黒髪である。村井城では一方的な虐殺といえる程の武勇を見せつけ、雑兵の略奪行為については黙認どころか積極的に焚き付ける程の残忍さを見せる。本人曰く「人を虚仮にするのは好きだが、虚仮にされるのは大嫌い」。
内藤昌豊
武田四名臣の一人。特に特徴がなく、下っ端のようで目立たない風貌をしていて、自身もそれを認めている。昌豊が指揮する部隊を攻撃されても、敵からは伏兵や奇襲攻撃だと思われており、比較的損な役割をしている。
長篠の戦いでは「最後の戦いくらい目立ちたい」という思いを胸にして臨み、勝頼が退却すると殿軍として活躍する姿を本多忠勝に認められ、満足しながら散っていった。
秋山信友
武田二十四将の一人。西上作戦においては岩村城攻略を担当。岩村城を守っていたおつやの方に対して、降伏条件として妻になることを要求し、それを飲ませている。
小山田信茂
武田二十四将の一人。三方ヶ原の戦いでは先陣として投石部隊を率いた。野球のヘルメットのような形状の兜を被っており、投手のようなフォームで投石する。
「投擲武器を得意としている」ということから、本編では千鳥が、『真田魂』では昌幸が密かにライバル視している。
長坂釣閑斎
勝頼の側近。出世欲が強く、勝頼にはおべっかを使っているため四名臣などからは嫌われている。出世欲の強さについては信長の耳にも入っていることから、長篠の戦いの前に裏工作として佐久間信盛が寝返るという偽の密書を渡されている。
長篠の戦いで重傷を負った千代女を気遣って傷隠し用の白粉を渡したりするなど、単なる勝頼の腰巾着ではない面も時折見せている。
武藤喜兵衛
上杉家
上杉謙信
大の酒好き。
武田勝頼と和睦し、信長包囲網の主要人物になる。手取川の戦いにて、柴田勝家率いる織田軍に対して勝利。だが、その後に病死する。
上杉景勝
謙信の養子であり、実甥であり従甥でもある。謙信没後に後継者となり、御館の乱にて反乱を起こした義兄弟・景虎を倒す。武田家と同盟を締結し、謙信同様信長と敵対する。
上杉景虎
謙信の養子。実父は北条氏康。御館の乱にて敗れ、自害。
樋口兼続
のちの直江兼続。景勝の腹心。
足利家
細川藤孝
細川家当主、「細川藤孝」。
登場時は足利家家臣で、足利義昭に仕えていた。
和歌キャラ。
常に筆を持ち、何事かあると必ず一句を詠んでいる。
足利義昭のワガママっぷりに振り回されていたが………。
足利義昭
声:高木渉
イラストのガチャピン(待て)
室町幕府第15代征夷大将軍、「足利義昭」。
めっちゃウザキャラ。
とにかくワガママでKYかつウザい。
そしてその仕草がやたらとかわいいのでなおウザい。
信長に逆恨みし、「信長包囲網」を画策した、本作ではある意味、まあぶっちゃけ言って史実通りではあるのだが、「信長の障害の元凶」扱いをされている。
その他の人物
百地丹波
声:大川透
千鳥の師匠である伊賀の上忍。登場は第1話からだが、名前が出たのは第24話。本人の希望とはいえ、うつけとの評判がある信長からの忍び派遣要請に千鳥を応じさせることに不安を抱いていた。織田軍の動向を危ぶむ一方で、千鳥の(専ら肉体的な)成長を気にかけている。
実は千鳥が里を出る前に、自身が合図したら千鳥が主と仰ぐ者を殺すよう術を掛けていたのだが、帰蝶の催眠術で(千鳥本人も気づかないまま)破られている。
六角承禎
声:坂本頼光
南近江大名六角家当主。目が六角形。配下に甲賀忍軍がいる。時勢に疎く、あっという間に織田家に制圧され逃げ出した。それ以降はひどく落ちぶれてしまい、志賀の陣では一向宗門徒の力を借り挙兵するも秀吉に一蹴された。
杉谷善住坊
声:竹本英史
六角家配下の腕利きの甲賀忍者で鉄砲撃ちの名手。南近江に侵攻した織田軍を探っていたところ千鳥に見つかり負傷して敗走。後に金ヶ崎の戦いに敗れて千草越えをする信長を狙撃するも、千鳥が身を挺して庇ったため失敗した。
その後は近江国高島郡に潜伏し信長に近づくために「善々まんじゅう」を作るなど信長暗殺の機会を窺っていたが、潜伏先を突き止めた助蔵に倒されたところを磯野に捕縛され、鋸挽きの刑に処せられる。
ルイス・フロイス
声:前田剛
ポルトガルの宣教師。「でうす」の教えを広めるために信長の元を訪れてきた。ノリは外国人観光客で、やたら日本の文化について詳しい。自分のことを「ウザイ人間」と自覚しているが、足利義昭のウザさには負けた。キリスト教を信仰する人間を好印象とする傾向にある。ビスケットやカステラなど大量の西洋菓子を献上することから信長には非常に気に入られている。
北畠具教
声:石井康嗣
南伊勢の大名北畠家前当主。鬼神の如き剣腕を誇る「剣豪大名」で塚原卜伝第一の弟子。性格はまさに武人で、常に強者との戦いを求めている。その圧倒的な戦闘力故に将の装束では判別されやすく誰も近づかないため、戦闘時はあえて足軽の装備を着用して自身の存在を消し、常に最前線で戦う。圧倒的な軍事力を持つ織田軍に一歩も退かずジリ貧になるが、秘密裏に行なわれた千鳥との一騎討ちに惜敗し、織田家に降伏した。
その後、満たされぬ思いから義昭の誘いに乗り北畠家の復興を目論むが発覚し、信雄の刺客に乗り込まれると奮戦するも旧臣・長野左京亮に討ち取られる。最期は剣豪として戦って死ねたことを誇りに思いながら絶命した。
北畠具房
声:落合福嗣
具教の子で北畠家現当主。大食漢で、乗った馬が潰れるほどの肥満体。信長が兵糧攻めをしても構わず大食いする。加工して食する松の木を生のまま食べる。千鳥に瞬殺されるほど弱いが、食事の邪魔をされた時の怒りは凄まじく「餅が出た!」の声が上がるほど。
関兼定
声:勝矢
統率1 知略5 政治1 武術4 鍛冶10
美濃の高名な刀鍛冶。森可成とは知り合い。金ヶ崎の退き口で忍び刀を真柄の大太刀に叩き折られた千鳥は、可成に勧められ新しい刀を打ってもらうため直接彼を訪れた。刀に深い愛着があり、共に風呂に入ったり寝たりしている。
戦場において、刀が武器としては重要性の低いものであることを承知の上で、名刀が贈答品・下賜品として死蔵されるよりはボロボロになるまで実用されることを望んでいる。
曲直瀬道三
「医聖」の異名を取る当代随一の医師。浅井井規から受けた傷が元で病になった千鳥を「『役立つ』とか『必要』だからではない。『大切』だから助けたいのだ」という信長の依頼に応じて診察し、回復に導いている。「大抵の病なら治してみせる」と豪語するが、竹中半兵衛の虚弱体質だけは治すことができなかったという。
久秀の愛読書である黄素妙論の作者でもある。
玄朔
曲直瀬道三の弟子である医師。道三が信長のもとへ挨拶に行っている間に千鳥の応急処置を行った。
波多野秀治
丹波国に乱立する小大名の一人。織田寄りの姿勢を見せていたもののハッキリとした態度を見せていなかったが、光秀の丹波侵攻に伴い「丹波国の平和のため」として織田に味方する。
しかし実際は織田を敵視しており、3ヶ月の臣従で光秀の信頼を得たところで赤井直正に通じて裏切り、明智軍を散々に打ち破る。
赤井直正
丹波国大名の一人で黒井城主。丹波侵攻を始めた光秀のターゲットとなり黒井城を包囲されるも、波多野の寝返りに呼応して出撃し、明智軍を散々に打ち破る。
岡部又右衛門
尾張が誇る名大工。長篠の戦いに出ている間に帰蝶の手で魔改造されてしまった岐阜城に代わる本拠地となる安土城の建設を任される。
また、千鳥の屋敷を帰蝶がうっかり燃やしてしまった際、その再建もしている。
派生作品
2010年から「ヤングアニマル嵐」にて連載。
「信長と千鳥が出会わなかった」というパラレル設定のスピンオフ作品で、本来なら信長が歴史上出会えないはずの武将達と麻雀対決するというもの。
信長の忍び外伝 尾張統一記
上記の『のぶながさん』終了後の2012年に同じく「ヤングアニマル嵐」にて連載。
『信長の忍び』の前日譚に当たる作品。元服した頃の信長を主人公に、その頃勃発した織田一門の内紛を描く。
2013年から「ヤングアニマルDensi」にて連載。
秀吉の家臣・黒田官兵衛を主役に据えた作品。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に肖り開始された。
2013年から「コミック乱ツインズ戦国武将列伝」にて連載。
奥州の大名・伊達政宗とその側近・片倉景綱の主従を主役とした作品。
2015年から「ヤングアニマルDensi」にて連載。
信玄の家臣・真田昌幸を中心に真田家を描いた作品。NHK大河ドラマ『真田丸』に肖り開始された。
2019年から「マンガPark」にて連載。
明智光秀が織田信長に仕える前を描いた作品。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に肖り開始された。
その他
セガのアーケードトレーディングカードゲーム『戦国大戦』に、コラボレーションカード戦国数奇として登場した。