ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

稲葉一鉄

2

いなばいってつ

稲葉一鉄とは、戦国時代〜安土桃山時代の武将である。土岐頼芸、斎藤道三・義龍・龍興、織田信長、豊臣秀吉に仕えた。

プロフィール

生没年:1515年〜1588年

幼名:彦六

通称:彦四郎、彦六郎

諱:通以→通朝→貞通→長通→良通

号:一鉄

受領名:右京亮、伊予守

経歴

美濃国曽根城主。

氏家直元(卜全)安藤守就(道足)と共に美濃三人衆、不破光治を加えて西美濃四人衆とも呼ばれていた。

稲葉道則の六男として生まれた彦六は幼少期は僧籍にあり快川紹喜に師事したという。しかし、父や5人の兄が浅井亮政(長政の祖父)との戦いで討死したため還俗し稲葉家と曽根城主を継ぎ土岐頼芸に仕えた。その後斎藤利政(道三)高政(義龍)龍興の三代に仕える。ちなみに義龍の生母である深芳野は一色義清(左京大夫、一色義道の弟とは別人)の娘と言われているが一鉄の姉という説もある。

1561年から始まった織田信長による美濃侵攻戦で織田軍と戦った。しかし、龍興とは折り合いが悪く竹中半兵衛による稲葉山城占領事件を境に龍興や側近とはさらに険悪になり、最終的に卜全や道足と共に織田家へ服属。

その後は信長の配下として姉川の戦い・長島一向一揆討伐・長篠の戦い甲州征伐などに参陣。1574年に出家し一鉄と号した。1579年に嫡男(次男)の稲葉貞通に家督を譲る。

1580年に道足が信長から追放されたため安藤氏の所領も与えられた。

1582年に本能寺の変が発生した際には、旧領奪回を狙った道足を返り討ちにし自立し明智光秀と対立。光秀死後は美濃国主となった織田信孝の傘下に入る。しかし、賤ヶ岳の戦いでは金山城主の森長可や大垣城主の氏家直通(卜全の嫡子)と共に信孝に造反し羽柴秀吉に通じ、信孝や滝川一益と戦った。この際に貞通が嫡子の典通に家督を譲ったため貞通と共に典通を後見する。

1584年に清水城に移る。小牧・長久手の戦いでも羽柴方で出陣した。

1588年、清水城にて病死。享年74歳。

人物

  • 知勇兼備の名将だったが、頑固者でも知られ「頑固一徹」と言う言葉の語源ともされている。
  • 姉川の戦い後、信長は一鉄を戦功第一と称し、偏諱を授け長通と名乗るように命じたが、その際一鉄は信長に対し、「誰が功績第一ですか!この勝利はどう考えても徳川殿のおかげだと言うのに、なぜ私が徳川殿を差し置いて功績を受けよだなど、本気で言ってるんですか!」と思いっきり言いのけた。
  • 信長とはいろいろあったが最終的には気に入られ信頼を得られた。しかし、秀吉から警戒され不信感を持たれていたようであり、一鉄が清水城へ隠退したのもこれが一因とされる。
  • 九州征伐にはさすがに高齢ゆえか赴かず、当主の典通や前当主の貞通らが赴いた。しかし、典通が秀吉の不興を買い蟄居させられたため貞通が当主に復帰した。
  • 庶長子・稲葉重通やその長男である牧村利貞は信長や秀吉の馬廻を務めた。利貞は利休七哲の一人とされるが、祖父の一鉄もまた茶の湯の心得があり、道三直々に指南を受けたことがある。

フィクションにおける稲葉一鉄

信長の野望シリーズ

戦国群雄伝から登場。能力的には一貫して中の上。

関連タグ

戦国武将

斎藤道三 織田信長 羽柴秀吉 徳川家康

美濃三人衆 氏家卜全 安藤守就

斎藤利三…娘婿。明智光秀の家老として知られるが、光秀に仕える前は一鉄に仕えていた。

春日局…外孫。江戸幕府三代将軍・徳川家光の乳母。利三の死後、面倒を見ていた。

柴田勝家…賤ヶ岳の戦いで離反した養子の勝豊は貞通の娘婿であり一鉄からすれば孫娘婿に当たる。

星一徹稲葉百万鉄…稲葉一鉄が名前の元ネタと思われる。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 第七章「上洛」

    17.甘い麻薬

    「戦国火炎戦記 神炎」 第七章 上洛 17.甘い麻薬 第一章「幼少」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654299 第二章「大蛇」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654344 第三章「家族」→https://www.pixiv.net/series.php?id=664124 第四章「轟く」→https://www.pixiv.net/series.php?id=672143 第五章「美濃」→https://www.pixiv.net/series.php?id=679693 第六章「斎藤」→https://www.pixiv.net/series.php?id=694575 第七章(本章)「上洛」→https://www.pixiv.net/series.php?id=701742 本編外読み切り→https://www.pixiv.net/series.php?id=670924 本編外読み切り(織田以外)→https://www.pixiv.net/series.php?id=678926 ---前話あらすじ--- 着々と畿内三好勢の平定を進める信長だったが、刺客に寝込みを襲われる。 飾り太刀を振り、刺客を退けた信長だったが、刺客が落としていった衝撃的な物に言葉を失う。 見間違えるはずもない、池田恒興の銀のもみあげだった。
  • 第六章「斎藤」

    16.稲葉山城攻略戦-臣は臣-

    「戦国火炎戦記 神炎」 第六章 斎藤 16.稲葉山城攻略戦-臣は臣-(全2ページ) 神炎一話目はこちらから→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6350112 遠藤の案内で隠し扉から稲葉山城に侵入した信長は、遠藤と竹中重治と共に、天守にいる筈の斎藤龍興の首を目指す。 だがその道中、龍興と信長の末弟長利と遭遇する。 龍興との神獣を使った苛烈な戦闘の末、龍興の草の猫が長利を襲うのを庇った信長を更に遠藤が庇い、その隙に龍興は逃げてしまう。 虫の息の遠藤に「若の為に生きろ」と語り掛けるが、その呼びかけも空しく、遠藤は絶命するのだった。
  • 第十章「死線」

    7.第一次長島侵攻-骨が折れるぜ伊勢長島-

    戦国火炎戦記神炎~shinen~ 第十章 死線 7. 第一次長島侵攻-骨が折れるぜ伊勢長島- ---前話あらすじ--- 徳川の吉田城に武田軍が攻め寄せた。 その知らせを聞いた信長は、今は親戚関係を結んで良好状態にある武田信玄の真意を計りかねる。 同じ頃信玄もまた、信長の同盟国である徳川を攻めることの意味を深く考えていた。 娘松姫と信長の嫡子勘九郎信忠は顔を合わせたことのない夫婦だが、お互いに愛し合っていることがよくわかる。 その気持ちを思うとやるせないが、そう遠くない将来、自分は恐らく織田信長という男とぶつかり合うだろうことを覚悟していた。 同じように、畿内で力を付ける織田方謀将松永久秀もまた、足利義昭から内密の文を受けて選択を迫られていた。 前年、信長が比叡山下に釘付けにされている間に落城し、信長の実弟信興が自刃した尾張と伊勢の国境にある小木江城。 信長はこの小木江城の奪還と一向一揆衆の根城である長島城の奪取の為、五万もの大軍を編成しようとしていた。 その中核を担う佐久間信盛と柴田勝家は事前に岐阜入りしたのだが、信盛はそこで、勝家がかつての主織田信行を弑する命令を下した人物を知ったことを聞かされる。 仇討ちを果たすべきか、信長の「殺すな」という命令に従うか惑い、傷付く勝家に、信盛は「殿がお前に殺すなと言ったなら、お前は殿に背いてそれをするような男ではない」と優しく諭すのだった。 ------ 第一章「幼少」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654299 第二章「大蛇」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654344 第三章「家族」→https://www.pixiv.net/series.php?id=664124 第四章「轟く」→https://www.pixiv.net/series.php?id=672143 第五章「美濃」→https://www.pixiv.net/series.php?id=679693 第六章「斎藤」→https://www.pixiv.net/series.php?id=694575 第七章「上洛」→https://www.pixiv.net/series.php?id=701742 第八章「裏切」→https://www.pixiv.net/series.php?id=713029 第九章「離別」→https://www.pixiv.net/series.php?id=730475 第十章「死線」(本章)→https://www.pixiv.net/series.php?id=1019552 本編外読み切り→https://www.pixiv.net/series.php?id=670924 本編外読み切り(織田以外)→https://www.pixiv.net/series.php?id=678926
  • 第六章「斎藤」

    13.稲葉山城攻略戦-西美濃四人衆-

    「戦国火炎戦記 神炎」 第六章 斎藤 13.稲葉山城攻略戦-西美濃四人衆-(全2ページ) 神炎一話目はこちらから→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6350112 勝家が取り仕切る織田本隊は、稲葉山城に続く最後の直線で思わぬ足止めを食らっていた。 勝家子飼の利家と成政、そして恒興は本隊よりも一足早く、不破光治らの守護する城門へ突撃を開始するー…。
  • 第八章「裏切」

    6.大河内城攻め-勇気ある撤退-

    戦国火炎戦記神炎~shinen~ 第八章 裏切 6.大河内城攻め-勇気ある撤退- 第一章「幼少」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654299 第二章「大蛇」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654344 第三章「家族」→https://www.pixiv.net/series.php?id=664124 第四章「轟く」→https://www.pixiv.net/series.php?id=672143 第五章「美濃」→https://www.pixiv.net/series.php?id=679693 第六章「斎藤」→https://www.pixiv.net/series.php?id=694575 第七章「上洛」→https://www.pixiv.net/series.php?id=701742 第八章(本章)「裏切」→https://www.pixiv.net/series.php?id=713029 本編外読み切り→https://www.pixiv.net/series.php?id=670924 本編外読み切り(織田以外)→https://www.pixiv.net/series.php?id=678926 ---前話あらすじ--- 見知らぬ手練れの男の襲撃により成政が負傷した為、作戦取り止めの命令が伝わらず、夜討部隊が突撃を始めてしまう。 そんな中、利家が滑り込みで恒興との接触に成功する。 軍勢は雪崩を打ち、軍を立て直す為の撤退を始めるのだった。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

稲葉一鉄
2
編集履歴
稲葉一鉄
2
編集履歴