森長可
もりながよし
13歳の時、長兄・可隆は越前手筒山城攻めで討死し、父・可成は近江宇佐山城で玉砕したため家督と美濃金山城主を継ぐ。
初陣は長島攻めで味方を尻目に単騎突撃をして27人もの敵を討ち取った。
甲州攻めでは山を越えて断崖絶壁から駆け下りて城を攻め落としたり、曲輪をよじ登って屋根瓦を取っ払いそこから鉄砲を乱射して一角を制圧したことから「屋根葺衆」などと嘲られたこともある。
甲州攻めの後で信濃・川中島の領主になるが、倍近い一揆衆が反乱を起こすと、これを攻めて2000人以上撫で斬りにしている。
他にも関所破りや誘拐・騙し討ちを(別に当人が好んだわけではないが)幾度も行っているなど、血生臭いエピソードに事欠かない人物である。茶道などの文化や政務にも通じ、能筆家で家族を想う手紙を残すなどの一方で、非常に気が荒く粗暴な面があったのも、また事実であった。
小牧・長久手の戦いでは舅の池田恒興と共に羽柴秀吉側として参戦。緒戦の「羽黒の戦い」で徳川家康側から奇襲を受けて敗戦した事から、汚名返上を期して長久手での再戦に臨むも、敵側に突出した所を鉄砲で眉間を撃たれ戦死した。徳川軍は長可自らが雑兵のように最前線に突撃してきたとは思わず、その首をとらなかったため、首は部下が持ち帰ることが出来たという。
本能寺の変の後真っ先に味方に殺されそうになったり、長久手での戦死後に全員に安堵されるなど、敵味方ともにその異様なまでの豪勇を恐れられていた。
殿といっしょ
幼少の「森勝蔵」名義で登場。自らの拳に「人間撲殺」と名付ける(あまりに腕力がありすぎて武器が耐えられず、結果として素手で闘っているとのこと)など恐ろしく喧嘩っ早く、好きな言葉が「半殺し」というとんでもない少年。額に十字傷があるが、実はこれは「敵に『狙え』と言っている」という思いを込め、自ら付けた代物。
信長の忍び/軍師黒田官兵衛伝
CV:室元気
美男美女である両親からは想像もつかないほど凶悪な面構えをしており、父と同じく槍を得意とする。超がつくほどの戦闘狂で、母・えいから「武士として足りないもの」と聞かれた時には「残虐性」と即答、試合に際しても一本取った後KOするまでブッ叩くなど、なぜあの両親からこんな子がと言わんばかりの狂戦士ぶりを発揮している(前田利家曰く「槍以外何を受け継いだんだ…」)。
父の戦死を知って悲嘆にくれ、信長が援軍を出し渋ったのではないかと訝るも、可成の友人だった千鳥からは「そのような浅薄な答えでは可成様の凄さなど半分も理解できません」と言われてしまう。信長に無礼を働いたことで母からの叱責を受け、父を超える武将となることを改めて誓ったのだが、手始めに武田信玄に私闘を申し込もうとするなど危なっかしさには拍車がかかっていた。
千鳥には二度に渡って手玉に取られたこともあり常に警戒しており、初陣となる長島一向一揆殲滅戦においては真っ先に彼女を攻撃し手柄を奪われまいとしていた。
えいは一向宗の門徒であるが蘭丸に指摘されるまで「一揆衆を皆殺しにして寺主の首も上げてくる」と息巻くほどの戦闘狂ぶりを発揮し、一向宗に信長の兄弟たちが殺された際には「名を残せなくて可哀そう」と涙していた。
結局長島では27もの首を上げ、寺主・顕忍まで目前まで迫るも、えいの事を思った千鳥に先に仕留められてしまい、「バカヤロー顕忍もう一回生き返って俺に殺されろ!」と慟哭した。怒る長可は恥をかかせた千鳥を仕留めるためになりふり構わず矛先を向けるも、彼女の真意を知ると母の事を思い、父より託された人間無骨をようやく収めるのだった。
狂戦士といえど母・えいの事は大切に思っており、千鳥に「槍の腕以外にも家族思いなところが可成様に似ている」と言われると照れ隠しで人間無骨を振り回している。また、顕忍に「信長が一門衆を失ったのは報いだ、いつか天罰だってくだる‼」と哄笑されると、「たとえいつか本当の報いや天罰が信長様を襲っても ここにいる強者たちが全部ぶった斬る‼そのためにオレたちがいるんだよ‼ナメんじゃねえ‼」と一蹴し忠臣ぶりを発揮した。
その後、『軍師黒田官兵衛伝』では本能寺の変で弟を失い、いち早く光秀を討った秀吉傘下に付くが、登場早々に長久手にて徳川軍に敗れ、池田恒興と時同じくして戦死。
コメント
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