帰蝶(信長の忍び)
きちょう
信長の正室。美濃の国主・斎藤道三の娘で、政略結婚で嫁いできたが、夫婦仲は良好で相思相愛。
斎藤義龍は異父兄、斎藤龍興は甥、明智光秀は従兄にあたる(そのため龍興からオバサン呼ばわりされることを憂鬱に思っていた)。
美濃一の美女と言われる美貌の女性。
道三「バカモノ、日ノ本一じゃ」
これは失敬。日ノ本一と言われる美貌の女性で、今川氏真の『戦国美女百選』にもお市と共に選ばれているほど。光秀は結婚するまでデレデレであり、嫁ぐと決まるや否や銃口を口に咥えて自害しかねないほどであった。
性格は温和でお淑やかだが、かなりの天然ボケ(キャラ説明でド天然と説明されることもしばしば)。
史実で彼女に関する資料が少ないのは、『帰蝶のボケっぷりが歴史に残ることを危惧し、信長が記述を止めたから』という設定になっている。
嫁入り前は忍びごっこをして天井裏に潜んで遊んだり、白無垢姿で田んぼに行こうとするなど、意外とお転婆。それは嫁いでからも変わりなく、むしろグレードアップしている。信長の留守中は敵が攻め込んできたら戦う気まんまんだったり(しかも勝つ気でいる)、忍者装束のコスプレも披露していた。
アニメのOPでは、信長とおそろいのマントを身に着けて大砲をぶっ放す場面も見られた(あくまで演出と思われるが)。
夫信長との関係は、大ボケな帰蝶に呆れる信長…という構図が多々見られるが、帰蝶のそんなところは信長の癒しとなっていて、夫婦仲は良好である。
帰ってきた信長に帰蝶が「殿、御人払いを」と人払いをさせて、二人きりで真面目な話をすると思いきや、「殿~会いたかった~!」と信長といちゃつく場面もあった。
お気楽で天然ボケな場面が多いが、聡明な面もあり、信長が悩んでいるときに的確な助言をしたりすることもある。52話では苦悩する信長をデートに連れ出すなどして気分転換させたりしていた。温和で天然なところも含めて、帰蝶の存在は信長の心の支えとなっている。