概要
糊化したデンプンから水分を抜いて作られる。一見紙のようだが、デンプンなので食べてもまったく問題ない。
粉薬等を飲む際これで包んでしまえば、苦味やむせるのを抑えて飲み込むことができる。またそのことから、物事をやんわりとしたり遠回しな表現に言い換えることを「オブラートに包む」という表現も生まれた。
※オブラートに包まないとこうなります
お菓子の包装に使われる事もあり、メイン画像にあるボンタンアメもそうした菓子の一つ。
しかし錠剤やカプセル剤等が発達・普及したためか、今時の若年層には知らない子も多いらしく、「オブラートに包む」と言われてもピンと来なかったり、ボンタンアメからこれを剥がそうとする例も後を絶たないとか…
全国的な例はアンパンマングミでそれをはがしタイムを競うスポーツにしている例がある。しかも8秒が世界新記録になっている。
苦い薬を包む際に閉じ口に少し水を付けてから閉じるとより効果的になる
だが、医薬品の中には効果が弱くなるものもあるので使用する時は、注意が必要。
最初のオブラート
現在では薄く柔らかいものが普及しているが、最初は【硬質オブラート】と呼ばれる煎餅型のものだった。 薄く柔らかいものになったのは、1902年に 日本の医師「小林政太郎」という人物が寒天とデンプンを用いて生成する方法を発明してから。
最初は柔軟剤を添加することで柔らかくしていたが大量生産向きではなかった、後に【乾燥機を用いた生成方法】が生み出されたことで大量生産が可能になり、世界中に普及していった。
活躍
上述の通り、薬以外にもお菓子の包装にも扱われている。
戦後は薬用よりも菓子向けに需要があり、水飴やキャラメル、ゼリー、グミなどの包装に使用されていた・・・・が、包装技術が進化していくと次第にその活躍の場は、菓子から薬用になり菓子の包装に使われることは少なくなった。(一部のお菓子には採用されているため、完璧に退いたわけではない)
現在では?
カプセル剤や錠剤が普及している現在でも、ドラッグストアや薬局などで販売が続いている。
形状も楕円形、円形、三角形、袋状など豊富になり、フレーバーが付いたタイプも誕生した。
最新型としてゼリータイプやペーストタイプのオブラートも開発されている。
pixivでは…
キャラ弁等で使用されるオブラートアートを指してのタグ使用が多い。
それ以外のオブラートを探してる人にとっちゃこいつはちょっとした検索妨害だな…(一応、「キャラ弁」をマイナス検索すれば大半は除外できるが、それでもキャラケーキ等が引っかかる)。