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概要

日本古来の球技

飛鳥時代から奈良時代の間に中国より伝来し、平安時代には貴族の間で広く行われた。

鹿の皮で作ったを一定の高さで蹴る回数を競う。

かつては男性の蹴鞠、女性の毬杖と言われた事もあったものの織田信長が相撲を奨励した事により蹴鞠はその地位を奪われていったという。

蹴鞠の家元として冷泉家(御子左流)、難波家(難波流)とその支流の飛鳥井家(飛鳥井流)があったが、冷泉家は後に歌道一本に絞って蹴鞠から手を引き、難波流は難波家が猪熊事件に連座した事をきっかけに飛鳥井流に吸収された事で飛鳥井家が蹴鞠宗家となった。この頃になると蹴鞠は上流階級の独占となっていたが、これに異を唱える賀茂神社社家賀茂家が蹴鞠社家流を創設し庶民に蹴鞠を伝え続け、宗家飛鳥井家との対立が続いた。

現代では世界的なスポーツであるサッカーの親戚のような扱いをされることもあり、飛鳥井家邸宅跡の白峯神宮や社家流本拠地の賀茂神社などで日本代表の必勝祈願として神社で蹴鞠の披露および奉納といった行事がなされることもある。また、サッカーの和名「蹴球」は蹴鞠から取られたものであり、日本サッカー協会のシンボル八咫烏は社家流の賀茂神社に因むものである。

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