史実の松永久秀については
→松永久秀
概要
(CV:井上和彦)
派手な服を身に付け、常に腹に一物ありそうな薄笑いを浮かべている。
老齢であるが野心が強く、優れた文化人でもある知略家。しかしHのハウツー本を愛読していたという伝承を脚色したためド助平でもあり、千鳥をいたく気に入っているロリコン親父。
有利と見るやすぐに裏切る抜け目のない男で、「裏切りは計画的に」をモットーにしているなど、もはや謀反に関しては趣味の領域らしい。しかし、優れた頭脳や有り余る財力(主に茶器方面)を元手に各国の大名たちに対してもコネクションを持っている。
人を見る目は確かで、足利義昭を「自分が甘い汁を啜るためならどんな手段も厭わない男」と瞬時に見抜き千鳥や信長に忠告するなど先見の明もある。また、毛利元就と同様に明智光秀がいずれは謀反を起こすことを僅かながらも予見しており、この際も遠回しに千鳥に警告していた。
千鳥の方も、彼からセクハラ行為をされているにもかかわらず、「戦や政治のことを色々教えてくれる尊敬できる人」と敬っていた。
梟雄の最期
そして上杉攻めの真っただ中で織田家を裏切って逃走、上杉謙信との挟撃を目論む。過去に2度謀反した久秀に対し、信長は話し合いの余地を設けようとするも、石山本願寺からの援助も経たれた松永親子は降伏を諦め、信長との全面抗争を決意。
当初は守りの硬い信貴山の地の利で優位に進むも、部下の森好久が筒井順慶に密通し、皮肉にも裏切り続けた末に味方の裏切りにより退路を断たれることとなる。
死を決意した久秀は茶釜に火薬を詰めて自爆を試みるが、天守に侵入した千鳥に妨害される。「降伏するなら家臣でも妾にでもなる」と断言する千鳥に甘えそうになる久秀だったが、すんでの所で思い留まり、平手を放つ。
「おまえはワシにとって…手の届かぬ星のごとき存在なのだ!! こんなワシのような者の手に堕ちていいものではない!!」
久秀がいかに好色で不義理な男であっても、その想いだけは本物だった。
最後に「人はなぜ裏切るのか」について説き、礼を言って去りゆく千鳥の姿を目に焼き付け、久秀は茶釜に火を燈した…。
…のだが、息子の松永久通が「またすぐに父上に会える!! 二人で地獄の鬼ども相手に成り上がりましょうぞ! ワーッハッハッハッハ!!」と哄笑ながら焼け死んでいったのであまり綺麗な死に様ではなかった…。
ちなみに荒木村重は平蜘蛛が消し飛んだことを悲しんで大泣きしていた。