ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

まつ

8

まつ

針葉樹である「松」と、前田利家の妻「まつ」(芳春院)に付けられるタグ。本項では後者を解説。

※植物の松についてはこちら。→

概要

生没:1547~1617年

出身:尾張国

天文16年(1547年)、尾張の篠原一計の娘として生を受ける。

父・一計が早くに他界し、母が尾張守護斯波氏の家臣・高畠直吉と再婚したことにより、まつは母の妹が嫁いでいる前田(利春)の下で養育される。

永禄元年(1558年)、前田家を継承した利春の子・前田利家(当時20歳)の正室として嫁ぐ。

利家とは母方の従兄弟に当たる関係にあり、数え12歳にして利家の子を妊娠する。利家との夫婦仲は良好であったようで、利家との間に多くの子を授かっている(後述)。

家中では学問や武芸に通じた才女として知られ、利家の妻として内助の功を立てよく尽くしたとされる。また、利家と同じく尾張織田家に仕える木下藤吉郎(後の羽柴秀吉豊臣秀吉)の正室・高台院(ねね)とは、家が垣根を越えた隣同士とあって非常に仲が良く、その仲は終生続いたといわれる。

天正11年(1583年)に起きた羽柴秀吉・柴田勝家による賤ヶ岳の戦いにおいて、当初の利家は兼ねてより恩義があった勝家方に与していたが、利家が敗走すると、まつは越前府中にて自ら秀吉に会って和議を講じ、利家の危機を救っている。

慶長4年(1599年)に利家が病死すると出家し、芳春院(ほうしゅんいん)と号する。

翌年の慶長5年(1600年)、前田家が徳川家康から謀反の嫌疑がかけられ、交戦を主張する長男・前田利長を宥め、それを解消させるため自ら人質となって江戸に下り、14年間をそこで過ごした。その間も、関ヶ原の戦いで西軍に次男・前田利政の赦免や、同じく人質として家康の下に送られた義子・前田利孝の大名取り立てを江戸幕府に直訴するなど、前田家のために奔走。

しかし、利政の赦免が叶わなかったことが心身に疲弊をきたし長年病床に伏してしまい、居城である金沢に戻ったのは長男・利長が死去した慶長19年(1614年)以降だったという。

元和3年(1617年)に金沢城内で死去、享年71。

逸話

利家との子供

1559年──長女・幸姫(前田長種室)

1562年──長男・利長(初代加賀藩主)

1563年──次女・蕭姫(中川光重室)

1573年──三女・摩阿姫(豊臣秀吉側室、後万里小路充房室)

1574年──四女・豪姫(秀吉養女、宇喜多秀家室)

1577年──五女・与免(浅野幸長婚約者、夭折)

1578年──次男・利政

1580年──六女・千世(細川忠隆室、のち村井長次室)

…等、二男九女(合わせて11子)を設けており、戦国大名の妻としては非常に子宝に恵まれた人物として知られ、伊達晴宗の正室・久保姫と並んで最多とされる。

利家とのエピソード

天正12年(1584年)、佐々成政に末森城を強襲された際、兵が思うように集まらないことに悩んでいる利家に対し、彼が常々蓄財に努めていたことから「日頃大事にしている金銀に槍を持たせたら?」と皮肉を言ったという。

創作作品におけるまつ

個別記事有り

  1. 戦国BASARA』のキャラクター。→まつ(戦国BASARA)

戦国大戦

夫・利家とともに織田家の武将として参戦。

現在のバージョン「1582 -日輪、本能寺より出ずる-」では、豊臣に籍を移して参戦しており、豊臣では同時に「ココロコネクト」の「稲葉姫子」がモデルの戦国数寄仕様が追加された。

本項では、織田の「SR仕様」、豊臣の「R仕様」と「SS(戦国数寄)仕様」で解説する。

SR仕様解説

織田家に居る時代の姿。

『夫のために、負けられません!』(開戦前)や、『利家様、まつが道を開きました!』(虎口攻め成功)など、やはり夫想いな台詞が多い。

スペックはコスト1 武力2/統率4の槍足軽で、特技は「魅力」。

武力・統率ともにコスト相応の値。

持ち計略「賢妻の手直し」は、範囲内に存在する「最も武力の高い味方武将」に対して武力を底上げし、それが槍足軽であれば槍の長さを延伸する。

一見すると地味だが、槍の長さが伸びることで「槍撃」ダメージの有効範囲が広がる上、複数部隊存在すると同時に槍撃が入る。

もちろん夫である利家(織田時代・豊臣時代どちらでも)との相性は抜群だが、織田だけでなく他の武家の槍足軽武将に付加させても遜色ない。

覚えておいて損は無いだろう。

「たとえ何があろうとも

    まつはお前様の味方です。」

R仕様解説

「1582 -日輪、本能寺より出ずる-」になり、夫とともに豊臣に移籍した姿。

現在pixiv上ではこちらをモデルにしたイラストが無いため、投稿が待たれる。

スペックはコスト1、武力1/統率5の弓足軽で、特技は「魅力」と「豊国」。

移籍に伴い、得物を槍から弓に持ち替えている。

持ち計略も、SR仕様からうって変わって、「1582 -日輪、本能寺より出ずる-」より実装された「逆計」(計略に対するカウンター計略)を引っ提げての登場となった。

その持ち計略「消失の逆計」は、「盤上カードの向きに合わせて範囲を変えられる長方形」の中で「計略を発動した」武将に対して「付与された効果を無効化する」逆計計略。

三国志大戦の「反計」とベクトルは似ているが、「対象を1体しか取れない」、「発動と効果の付与自体は止められない」、「采配の重ね掛けを掛けられかねない」と、システム的には非常に厳しい逆風にさらされている。

「喜びも悲しみも、

二人で分かち合いましょう」

SS仕様解説

R仕様と同時に追加された、「ココロコネクト」の「稲葉姫子」がモデルの数寄仕様。

CVは本編でも演じた沢城みゆき氏が手掛けており、台詞周りも『お前らはあまりにも注意力が無さ過ぎる!』(計略発動時)や、『自分以外の人間はみんな敵だ』(虎口攻め成功)など、原作同様刺々しいものが多い。

スペックはコスト1.5、武力4/統率7の弓足軽で、特技は「防柵」と「魅力」と「豊国」。

コスト比の武力は少々少ないが、特技3つを有しており、計略も非常に優秀と、コスト比に対しての評価は非常に高く、数寄仕様で出にくいと言うことも相まって、稼働からだいぶ経った今でもレートは1枚4,000~5,000円程度となっている。

持ち計略の「信用できない」は、R仕様と同様に逆計の分類だが、効果が違ってくる。

こちらは「発動した敵」の統率を10程度落とし、その後戦場のおよそ縦半分程度まで吹き飛ばす。

士気2の計略のため手軽に使え、足並みを崩したり、統率を落とすためにダメージ計略の威力大幅増なども見込める。

「そんなこともわからないのか?

      あたしが教えてやるよ」

戦国無双

このまつ、とうに覚悟はできております」(4Empiresでの特殊台詞)

本編には登場しないが、「戦国無双2」にて護衛武将で女武者として登場する(「前田まつ」名義)。

そして『戦国無双3』においては、利家のシナリオにおいて度々名前が出てくる(こちらでは「松」名義になっている)。

戦国無双Chronicle』にも名前が出てきたが、墓参りに行ってたり、実家に帰ってたりで主人公の前に姿を現すことがなかった。

ねねからは「お松ちゃん」(おまっちゃん)と呼ばれ、秀吉からは「お松殿」と呼ばれている。

ゲームではグラフィックはないものの、知名度としては人気も高く、利家が度々名前を口にするのでファンから新作でのPC化が望まれる。

その後、『4Empires』にて姫武将の1人として登場。この時は「まつ」名義で登場し、使う武器は双剣となっている。

100万人の戦国無双

「前田まつ」名義で利家のレアAとして登場(下記イラストの真ん中の女性)。

「男が一度決めたことを曲げンじゃねぇ!

   ……アンタは気にせず、戦場に向かいな。前田ン家の中はアタシに任せろ」

前田家の家紋の(まとい)を持っている。サラシに法被にスパッツ(?)。

性格は姐御肌で、サバサバとした男勝りな性格で威勢が良い。

一人称は「アタシ」。 利家のことを「アンタ」と呼び、慶次からは「姉御」と呼ばれている。

オリジナル武将総選挙で3位と人気が高かった。

花の慶次

この作品、及び原作小説である「一夢庵風流記」でも描写されているが、夫・前田利家に献身に従う良妻として描かれているものの、実は慶次とひそかに情を通じている事も描かれている(小説と漫画版では多少表現が違うが)。

信長の忍び

おっとりした性格。ねねの親友。夫・前田利家とペアルック(同柄衣装)で周囲を辟易させるほどの熱愛ぶりを見せている。

殿といっしょ

織田家臣団の嫁ーズのまとめ役的存在。非常に筆まめで文才がある。夫の現ポジション同様に常識人枠であり、嫁ーズの中ではツッコミ担当。作中でも五指に入るナイスバディでありどんな服を着ても目立つほどの爆乳の持ち主。

夫婦仲の良さは最早周囲の常識レベルであり子供達からも「またいつものパターンだ」と言われるほど。

関連タグ

前田利家 加賀

まつを演じた人物

森光子………女たちの百万石(1988年、日本テレビ)

松坂慶子……加賀百万石〜母と子の戦国サバイバル(1999年、NHKドラマ)

松嶋菜々子…利家とまつ〜加賀百万石物語〜(2002年、NHK大河ドラマ)

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 明日があるさ

    今夜は乾杯

    慶次からの電話。その連絡内容は…。※ひとつの設定に従った現代パラレルです。
  • 戦国市婆娑羅町

    織田さんが町にやってきた(現パロ)

    現パロ。ほんとうは、近所でも噂の胡散臭さで何の仕事をしているか分からない松永さんが書きたかったのに、全然違うものになって・・・あれ?だって、隣に松永さん住んでたら嫌かなって思ってたら、こうなりました。あれ。
  • 現代BASARA

    現代婆娑羅 五

    お待たせしました、現代に飛ばされたBASARA武将の物語の続きでございます。前回はこちらhttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1678445からどうぞ。 まだまだ出てくる武将達に怪しい影、でもって哀れな原住民さん達。街はどこまで原型を保っていけるのか今から心配です。 一話はこちらからどうぞhttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1658797。
  • 昼時

    バトパくんの天下統一のストーリー、それ以前のナンバリングでは見受けられないような終わり方になってましたが、前田に引き取られた濃姫と、孫市が対面したらどうなるのか気になってしまい、書きました。 前に書いたものと少し似てるかもしれないです。 ご感想等ありましたら、以下のリンクへ… https://marshmallow-qa.com/life_and_hobby
  • school life

    school life【現パロ】番外編②

    schoollife【現パロ】シリーズの番外編part2になります。 戦国BASARAの現代パロディです。 今回のお話はお市とまつと濃姫がメインです。 松永さんが高校の教頭をしております。 松永さんが良い人使用になってます。 信長公は会社の社長で明智さんは社長秘書をしてます キャラ崩壊気味 それでもおkは方はどうぞ
  • 戦国(同設定もの)

    カゴメ、カゴメ

    光秀→帰蝶の話。義昭上洛での、二人の関係と取り巻きを書きましたが。無駄に久秀が出張ってます。会うとこまで書くか迷って、このままで。信長様は別に帰蝶が嫌いなわけではありません。むしろ、好きかと。/////前作 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2580247
    15,438文字pixiv小説作品
  • 【戦国BASARA】-響-(ひびき)

    -響-(ひびき)中編

    -響-(ひびき)前編http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3821667の続きです。こちらを先にお読みください。 ■閲覧・評価・ブクマありがとうございます!
    14,517文字pixiv小説作品
  • 言わなくても分かってほしい

    平成最後のバレンタインSSは学バサに捧げます。 相変わらずの文才の欠如ぶり。 蒼紅や関ヶ原など、数いるイケメン武将(もとい生徒)を抑えて、孫市先生は女子から一番チョコを貰うタイプのような気がします。 きっと私のような女子から大量に貰うんでしょうね。そうあってほしいという妄想を書きました。 孫市先生は天然なので、渡す側がかなり直接的な表現でもしない限り、本命として受け取ることはなさそう。というわけで、孫市先生は、かなり天然&鈍感仕様になっております。 流れ的には、前田家(少し)→南海道(親孫鶴)→慶孫→チカサヤ→孫鶴 アニキパートがやや後味悪くなってしまった(バトエン気味)…他は多分大丈夫な筈。 アニキ、ごめんなさい。いずれハピエンなチカサヤ(親孫)ストーリー書きます。
  • 恋する気持ち

    バトパ、本当にありがとう天下統一23章の後日談妄想です。 慶次と濃姫様中心のお話です。蘭丸は青年として出てきます。一人称も変わっておりますので、ご注意を。 地の文が壊滅的に下手なので、かなり分かりにくいと思います…
  • こんなのは嫌だ!

    こんなのは嫌だ! 新説 天岩戸が変

    2012.12.30発行の作品で完売済み。再録予定がないので晒します。 日本神話の天岩戸をモチーフとしたパロディ作品です。パロディが苦手な方はご遠慮ください。
  • 再出仕ならず

    笄斬り事件〜桶狭間の戦いまで。
  • 裸の付き合い!!

    戦国BASARAの前田利家、まつ夫婦とちょこっと慶次◎ 最近この3人がほんわかしていて可愛くてお気に入りです!
  • 美味しい匂いと貴女の愛に包まれて

    戦国BASARA まつ×鶴姫(学パロ) ※百合注意!
  • 戦国市婆娑羅町

    前田さんの捜査日記(現パロ)

    久信で。最近、信長の様子がおかしいと探りを入れさせられる慶次君のお話。信長少年、たった数日で久秀に感化されました。///いつも閲覧、評価、ブクマありがとうございますv励みになりますv///前作→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2715860
  • 【戦国BASARA】-響-(ひびき)

    -響-(ひびき)後編

    -響-(ひびき)中編http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3821694の続きです。 ■閲覧・評価・ブクマありがとうございます!ブクマコメもありがとうございます。コメント欄にてレスさせていただきました。
    16,446文字pixiv小説作品
  • 10/12 SPARK9 戦国BASARA新刊「独法師の恋」小政

    10/12 SAPRK9 戦国BASARA新刊「独法師の恋」のサンプルです。A5サイズ、P60、コピー誌。戦国BASARA4の長政のドラマルート 北ノ庄城大将戦あたりから思いついたお話です。小政なんですが、正確には、小政…というか政宗様が勝家の恋を昇華しようとする本でございます。出来てるんですが、小政のいちゃいちゃは少なめかも。小政の他に、勝家、長政、市、まつが出ています。伊達軍の先鋒として道案内をしていた勝家は、政宗の指示を無視して長政に切りかかってしまうが…といった感じのプチシリアスです。当日は、東5ホール と-68aにおりますので、スペースを覗いてみてくださりませ。
  • あいさつの魔法

    ぽぽぽーん要素皆無です。申し訳ない。どっちかっつーと、三成にメシ食わせることを目的としただけの話。出来上がったら、メシ食い終わってたわけですがorz
  • あなたの隣で 二 【小十郎+まつ】

    ※現パロ 小十郎とまつが仲良く並んで料理を作るお話のはずでしたが…。 人妻まつと、人誑し小十郎の少し危険な大人のお話を目指しています。
  • われとぬしと〇〇と

    まつ谷が好きです。ツイッターで書いたツイッ短文を膨らませてすごい勢いで書いてしまう程度にはまつ谷が好きです。まつ谷増えろ。■いろいろゲーム展開無視してます。最上さんのまつ谷ルート(だから違うって)後にまつさんが西軍に大谷さんのお世話にくるというはちゃめちゃな話です。まつさんに狼狽える大谷さんを見て、楽しむかんべと一緒に狼狽える三成と小ばかにする毛利さんで形成されております。まつ谷とか言ってますが、カプ要素はあるようなないような。どちらにしろ大谷さんの一方通行です。
  • 【官兵衛×まつ?】お気に召すまま

    2012年11月11日、恐惶謹言十三綱で無料配布した、黒田官兵衛総攻NL合同誌「せつなのひめごと」より再録。多分ほのぼの。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

まつ
8
編集履歴
まつ
8
編集履歴