概要
CV:沢城みゆき
もう一人のヒロイン。私立山星高校に通う女子高生。
文化研究部の副部長で、クラスは1年3組⇒2年4組所属。
艶のあるセミロングでストレートの黒髪、切れ長の目と長い睫毛を持つ凛とした顔立ちのため、高校生とは思えないほど大人びた印象と全体的に超然とした雰囲気を持っている。ちなみに、胸の大きさはBカップ。
パソコンと情報収集が趣味で、最初はパソコン部に入ろうとしたが、すぐさま部長と対立。
やむなく情報処理部を立ち上げようとするも人数が足りず、他のメンバー共々文研部に入部させられたという経緯を持つ。
部内では副部長を務めており、予算やスケジュール管理などを受け持っている。
ココロコネクトの主要キャラの中でも、キャラクター人気投票の結果は得票率52.4%の圧倒的支持を集め、第1位に輝くほど、かなり人気が高い。
人物像
兄が2人いるせいか、男っぽい性格で、自分の名前である姫子と呼ばれるのが苦手。
短篇集2巻『ステップタイム』収録の『ファーストコンタクト』でも呼び方を決める際も、真っ先に自分の下の名前で呼ばれるのを嫌がっていた。その為多くの人は苗字で呼ぶが、伊織からは「稲葉ん」、青木からは「稲葉っちゃん」と呼ばれている。
一見クールに見えるが、思ったことはストレートに言うタイプで、太一や青木に対して度々物理攻撃を伴った突っ込みを入れる。
物わかりが早く、自分に話してくる相手が少し話しただけでも、その内容を簡単に理解出来る。そのため、内容を理解した時には必ず、「なるほど。理解した。」と、あっさりと早口で言う。(太一曰く、「さすがは稲葉。物わかりが早いな。」)
自分勝手なようで思慮深く、失敗は絶対にしたくない完璧主義者であり、異常現象への対策も含め、文研部内でリーダーシップを取ることも多い。
ただ、そうしたサバサバした面は「他人全てを敵と見なし、決して弱みを見せてはならない」という考えに則した面があり、内心に多少の人間不信と自己嫌悪を抱いていた。
それゆえに、<ふうせんかずら>が起こす異常現象に巻き込まれる前は、棘の有る発言や態度でそれとなく周りから距離を置いていたが、現象やその中での太一や伊織の言葉を受けて、そうした考えを改めていくことになる。
作品総じて一番変わったのは紛れもなく彼女だろう。
デレばん
初出は短篇集1巻『クリップタイム』収録の『ペンタゴン++』。
彼氏が出来た途端、それまでのクールビューティぶりが吹き飛ぶ程のものすごいデレっぷりを見せており、そのバカップルぶりに対して伊織が名づけたのが「デレてる稲葉ん」略して「デレばん」である。
この彼氏に対する仕草と「デレばん」という愛称が、稲葉が高い知名度や人気を持つ主な理由である。
そもそも、前段階の太一への告白シーンでも凄まじい破壊力であり、作中でも伊織がその姿にグッと来ている程。
残念ながらアニメ版は直前の『ミチランダム』までなので、最終話の最後の方で少しだけの登場だが、一見の価値ありなのでぜひ見て欲しい。
また、ゲーム版である『ヨチランダム』の外章「デレばん編」は「『ヒトランダム』の直後に二人が付き合い始めていたら・・・」というifシナリオになっており、『ヨチランダム』の本編と全く同じシチュエーションでありながら、本編とは全く違うデレデレ思考が見られる。そして、ハッピーエンドでは、幸せで意外な結末を観る事が出来る。