バヂス「ガグガバ・リソシン・ヂバサザ(さすがは緑の力だ)」
概要
感覚に特化した仮面ライダークウガの戦闘形態。クウガの基本4フォームの中では唯一遠距離攻撃に対応した形態となっている。
身体能力は他のフォームと比べて劣るが、視覚・聴覚・嗅覚といったあらゆる感覚が極限まで研ぎ澄まされ、それを活かして遥か離れた敵を正確に狙い撃つ事が可能。
しかし全身の神経が極限の緊張状態に陥るために体力の消耗が激しく、変身時間は50秒と短い。
50秒を経過する前であれば他のフォームに変身したりすることは可能だが、時間を過ぎると強制的にグローイングフォームの姿となってしまい、更にその後2時間はクウガに変身できなくなるという弱点を持つ。
このため、専用武器・ペガサスボウガンの性質もあって遠距離からの一撃必殺の狙撃という、銃ライダーとしては特異な戦闘スタイルを持つことになり、真っ向から撃ち合う状況ではむしろ苦戦を強いられている。また、後述通りペガサスボウガンは基本的に拳銃から生成されるため、変身時間と合わせて警察との連携の必要性が強いフォームという一面もある。
総じてハイリスクハイリターンな形態と言えよう。
一方、小野寺ユウスケの変身するクウガには上記の弱点が存在しない(単に制限時間内に留まっていただけの可能性がある)、若しくは能力がある程度抑えられているようで、他の銃ライダーのようにペガサスボウガンを乱射していた(『仮面ライダー図鑑』などによると、一応設定上は雄介のクウガと同様の能力であるらしい)。
また、扱いやすさの関係からか、『バトライド・ウォー』などのゲーム作品ではユウスケクウガの仕様である事が多い。
ちなみに劇中では「緑のクウガ(4号)」としか呼ばれていない。
アイデンティティワードは「邪悪なるものあらば、その姿を彼方より知りて疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり」。
スペック・戦闘スタイル
身長 | 200cm |
---|---|
体重 | 99kg |
パンチ力 | 1t |
キック力 | 3t |
ジャンプ力 | ひと跳び15m |
走力 | 100mを5.2秒 |
カタログスペックはマイティフォーム、ドラゴンフォームのお互いの短所を合わせたような感じで、激しく奇襲をしかける戦闘には向いていない。また感覚強化に伴い、運動能力も低くなってしまう(一応ボディアーマーは防弾仕様になっている他、引き金を引く右腕には腕力を補うサポーターが付いている)。その感覚を活かし、敵の遠くからの射撃にも俊敏に反応する事も出来るため、上記のデメリットを十分補える。武器はあくまでボウガンなので、銃のような連続射撃等は披露しない。
外見
複眼・アーマー・モーフィングクリスタルが緑になっている。右肩のアーマーは黒く、左肩のアーマーは緑で右に比べてやや大きく、突き出ている。左右非対称の形状なのが特徴。
ツール
ペガサスボウガン
銃や弓などの「射抜く物」を変形させたボウガン。劇中では警察官から拳銃を借りて変形させていた。
必殺技
ブラストペガサス
ペガサスボウガンのスロットルを引き、封印エネルギーを込めて放つ空気弾。
「ディケイド」ではクロックアップしたワームを倒した事もある。
劇中での活躍
初戦は空を飛ぶグロンギであるメ・バヂス・バに対して変身したが、その研ぎ澄まされた感覚で様々な情報が流れ込んできた事で混乱し、変身解除してしまう。バヂス再戦時は能力を生かす事ができるようになり、バヂスが高度数千メートルより射出した針を指で掴み、彼を驚愕させ、一条薫から受け取った拳銃を変形させたペガサスボウガンからのブラストペガサスでバヂスを撃破した。
その後も空を飛ぶ敵や姿を消す敵に対して変身する事が多い。しかしダグバの異様な気配を探ろうとした際は、逆にそのプレッシャーに圧倒され、一瞬の内に変身解除されてしまった。
また、至近距離の水中に身を隠した敵を探るためにこのフォームに変身した際、攻撃を察知したは良いものの避けきれず、肩に銛状の武器が被弾、よりにもよって痛覚が鋭敏化しているこのフォームのまま拘束されてしまったため、返しのついた銛をこのフォームのまま引き抜くハメに陥っていた。
HEROES版に於いて
コントロールクラウン(角)が上へ伸び、3本ともほぼ同じ長さになる。ボウガンのスロットルを引く右手の人差し指と中指が一体化する。
ブラストペガサスは、TV版のように封印エネルギーを「撃ち込む」のではなく、物理的に「撃ち抜く」形になっている。
戦いの舞台がメ集団になってからの登場ではあるが、バヂズとガルメを仕留めておりこの作品において別形態の中では撃破した怪人の数は一番多い。
とはいえ、メ集団になってからはグロンギ内の内輪もめの所為で向こうが勝手に数を減らしたり更には人殺しに嫌悪感を抱きクウガに味方した怪人出ており、後にゴ集団に移行すると単独では従来の形態で対抗するには厳しいかもしれない。
ディケイドでは
劇中ではワームを倒す際にディケイドが使用。
五代雄介と違い変身者が五感の強化に慣れていた為か、フォームチェンジしても様々な情報による脳の混乱が発生する描写は無かった。
余談
クウガの相棒である一条薫は射撃の名手であるが、その正確無比な銃撃から「常時ペガサスフォーム」と評されることもある。詳細は個別記事にて。
関連動画
関連タグ
バッシャーフォーム、タイプテクニック:似ている例。ただし、本形態ほどピーキーでは無い。
ジンバーピーチアームズ・・・・同じく聴覚に特化したフォーム
ロビン魂・・・こちらも緑でボウガンを使うという点が共通
ノームマイナソー…聴力で見つけた標的にミサイル発射と戦法がほぼ同じだが、こちらは悪の怪人。
感度3000倍…デメリットが似通っており、あちらは触覚に近い物が常時強化されているので生活に支障が出ている。
どちらも苦悶の描写が存在するが、一概にどちらの方がきついかと言うのは分かりかねる。
とは言え、任意で変身と解除が出来るこちらの方がマシだと思われる。