概要
2008年4月12日公開。
特撮番組『仮面ライダーキバ』の放送に際し前作『仮面ライダー電王』とのコラボ作品として公開された特撮映画。
本来はVシネマ作品になるはずだったが、諸事情により劇場公開となった。
平成ライダーとしては初の「本編終了後に公開された映画作品」であり、後に宇宙戦艦ヤマトのごとく延々続く電王劇場版(さらば電王、超・電王シリーズ)の先駆けとなった。
また異なる作品のライダーが共演するということで、MOVIE大戦シリーズ、オールライダー作品の先駆けともなった。
本来平成ライダーシリーズは各作品のつながりはないため、異なる作品のライダーが共演した前例は(ハイパーバトルビデオの『龍騎』を除いて)無く、本作はかーなーり画期的な作品と言える。
とはいえ、本作での『キバ』サイドのキャラクターはゲスト的な登場にとどまり、主軸はあくまで『電王』サイドである(その代わり、戦闘面では最終的にキバが美味しい所は持って行った)。
また、後述するあらすじを見ればわかる通り、電王の世界とキバの世界が完全に地続きと断言できるわけではない模様。その後、映画『超・仮面ライダー電王&ディケイド 鬼ヶ島の戦艦』では『仮面ライダーキバ』のアームズモンスター三人衆が紅音也と出会う前の状態で登場している。(『キバ』最終回では渡の息子、紅正夫が未来から時を超えてやって来たので、もしかしたら…。)
ゲストキャストとして、声優の緑川光、『仮面ライダー剣』で相川始/仮面ライダーカリスを演じた森本亮治、後に『仮面ライダーディケイド』で小野寺ユウスケ/仮面ライダークウガを演じる村井良大が出演した。
特に森本は、『剣』の主要キャストの中で、他のライダー作品に出演した最初の俳優となった。
同時上映(前説)はギャグ短編『モモタロスのキバっていくぜ!』。
あらすじ
カイ配下に属さないはぐれイマジン、ネガタロスが世界征服のためにファンガイアや人間と手を組んだ。デンライナーのオーナーが保有するライダーパスを盗み出したネガタロスは資金調達のために銀行強盗を行おうとするが、オーナーが結成したデンライナー署(要するにいつものメンバー)の追撃を受けてネガタロス軍団(仮)は逃走。デンライナー署は警視庁と手を組み、ネガタロス一味検挙へと動き出す。
警視庁の新米刑事・鈴木と協力して町を捜し回る良太郎は、土に埋めていたバイオリンのニスを積めた瓶を掘り返している青年・紅渡と出会う。渡の情報から、「悪の組織」の存在を聞きつけた良太郎と鈴木は都内のビルに潜入する。そこではネガタロスと侑斗が組んでいて…!
登場人物
デンライナー署とゆかいな仲間たち
仮面ライダーキバとその仲間
ネガタロス軍団(仮)
怪人
人間
余談
電王とキバが共闘するシーンでは高岩成二氏は電王を担当しており、キバは代役として永徳氏が担当している。
後に、全国の科学館などにおけるプラネタリウム用映画として、『仮面ライダー電王&キバ デンライナー宇宙へ!』という短編映画が作成された。別にこの映画の続編と言うわけではない。
なお、今作のポスターが背景として名探偵コナン596話に登場しているので気になる人は探してみよう。
その後、良太郎と渡は門矢士/仮面ライダーディケイドへの対応が真逆となっており実質的に
『最初で最後の2人だけの共闘』になったと言える…。
関連項目
炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー・・・・・こちらもVシネマ作品になるはずが一般公開になった作品繋がり
劇場版(電王)
俺、誕生! → クライマックス刑事 → さらば電王