概要
オールライダーとは、
新旧の仮面ライダーたちが、時代や世界観の垣根を越えて一堂に会したときに呼ばれる名である。
消失
まだ仮面ライダーの世界がひとつでライダー同士の共同戦線が盛んだった、
いわゆる昭和ライダーの時代、彼らが集まったときの呼称はその時どきの人数に合わせ
「○人ライダー」とするのが習いだった。
だがオリジナルビデオ作品「真・仮面ライダー」以降、
作品同士の繋がりが見えなくなり、後の作品は別世界の出来事とされるようになっていった。
それに伴い、「ライダー同士の競演」という一大イベントは過去のものになりつつあったのだ。
発端
この事態を破壊、もとい打破したのが2009年の「仮面ライダーディケイド」である。
本作の設定は「平成ライダーの居る様々な平行世界を巡り目的を達成する」というものであり、
発表当初からクウガ〜キバの9人と並ぶディケイドのグラビアが各関連雑誌に掲載され、
平成ライダーシリーズを追っていた若い世代のファンをいろめかせた。
復活
そして夏。
ディケイドの劇場映画として「オールライダー対大ショッカー」が公開された。
その内容は平成のみならず、昭和ライダーをも加えた
全25人の主役ライダー(+ディエンドほか)が一挙出演するというド派手なものであり、
大々的にニュースなどでも取り上げられ、お祭り状態と化した。
言わずもがな、「オールライダー」のネーミングが初めて使われたのも今作である。
- それはいいんだけど…
かくして公開された「オールライダー対大ショッカー」であったが、
全ライダーファンの納得がいく出来映えとは正直言いがたかった。
続く「MOVIE大戦2010」でこの問題点はいよいよ浮き彫りにされ、
昭和、平成の世代を問わず
「俺の●●はあんなじゃない」「大好きな△△の扱いが納得いかない」といった声が
各方面から飛び、現代の環境での共闘劇の難しさを垣間みる結果となった。
そして未来へ
2011年、仮面ライダーシリーズ生誕40周年を記念して、
映画「OOO×電王×オールライダー レッツゴー仮面ライダー」が封切られた。
「世界よ、これが日本のヒーローだ!!」のコピーからも見て取れるようにその意気込みは半端ではなく、
それは前回のオールライダー映画を凌ぐ「再挑戦」の意味合いがあったのかもしれない。
このジャンルが再び眠りにつくのは、(嬉しいことに)まだまだ先のようだ。
現在はスーパーヒーロー大戦シリーズのお陰で1年に1回は必ずオールライダーが集結している。