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冬映画シリーズ

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ふゆえいがしりーず

冬映画シリーズとは、文字通り毎年冬の時期に公開される仮面ライダーの映画シリーズである。

概要

2009年12月に『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』が公開されて以降、毎年12月に公開されるのが恒例となったシリーズ。

公開時に現在放送中の新作と、放送終了した旧作のクロスオーバーが大きな見所となっており、旧作から新作へのバトンタッチという側面も持つ。

仮面ライダーディケイド』以降、仮面ライダーシリーズの切り替え時期が9月となった為(『鎧武』から『エグゼイド』までは10月)、基本的に、新作は放送開始2~3ヶ月後のサイドストーリー、旧作は終了2~3ヶ月後のエピローグを展開する。また、新作に関しては公開日の段階でTV本編に登場していない新たなサブライダーの顔見せが行われることもある。

所謂平成ライダー昭和ライダーとは異なり、スーパー戦隊シリーズ同様に一作ごとに独立した設定と世界観を持っている事を売りにしているが、テレビシリーズ以外ではその限りでなく、映画としては『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』(2008年)からクロスオーバーが行われていた。

また、『仮面ライダーディケイド』の劇場版である『オールライダー対大ショッカー』に仮面ライダーWが客演して以降、各テレビシリーズ単独の劇場版に次回作の仮面ライダーが登場する事が定番となっている(鎧武は最終回で登場)。

当初は、あくまで電王中心であった『電キバ』『超・電王』や、ゲスト出演という扱いの単独劇場版とは異なり、『MOVIE大戦』は各シリーズにそれぞれ単独のパートを展開し、終盤に向けて両者が合流するという、クロスオーバーを強調した構成となっていた。

しかし、後年になると最初から2つのライダーがコラボ前提で話を進行させるタイプの作品になっていき、形態としてはスーパー戦隊シリーズの『VSシリーズ』に近い内容になっていった。しかも近年では、前後の2作だけでなく他にも複数のライダーがクロスオーバーするようになった。

ちなみにこれらの作品では、各ライダーの世界が地続きであるかのように描かれる事が多い。

大別すると、「別々のエピソードを同時上映して、最終的に一本の話に収束するタイプ」(2010、CORE、アルティメイタム、戦国、フルスロットルが該当)と「最初からコラボ前提で話が進行するタイプ」(MEGAMAX、ジェネシス以降のシリーズが該当)がある。

さらに後年はより、各TVシリーズ本編と『MOVIE大戦』のエピソードが地続きである事が強調されるようになり、『MOVIE大戦』と連動したエピソードがTV本編で公開されたり、TV本編の伏線や謎の一部が『MOVIE大戦』で回収されたり、逆に『MOVIE大戦』で張られた伏線や謎がTV本編で回収される事もある。

しかもTV本編とだけではなく、前後の別の映画や『MOVIE大戦』の内容や張られた伏線が、作品を跨いで後年の『MOVIE大戦』内で回収されたりといった、作品を超えた連動までも行われるようになった。各ライダーの公式小説の年表等でも、『MOVIE大戦』の内容は正史扱いされている(ただし、『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』の鎧武サイドのように公式年表に組み込まれていないもの、『MOVIE大戦CORE』のオーズサイドのように小説版では歴史に組み込まれているものの、正史に組み込まれているかは判定しづらい作品もある)。

現行ライダーは主に物語前半、昨年度のライダーは後日談という設定で進行する事が多い。

この点は、基本的にVSシリーズ等のクロスオーバー作品が事実上独立している事が多く、ゴーカイジャーのようなクロスオーバー作品でもなければ、クロスオーバーでの話が各TVシリーズやそれに準ずる単独作品等で触れられる事はほぼない、スーパー戦隊シリーズとは対照的である。

2016年からはメインタイトルが『平成ジェネレーションズ』に改題された。

さらに2019年では『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に改題されている。

2020年はCOVID-19の影響で公開が延期となった『ゼロワン』の夏の劇場版『REAL×TIME』と『セイバー』の短編映画『不死鳥の剣士と破滅の本』の2本立てとなり、従来の冬映画は制作されず、『ゼロワン』と『セイバー』の共演は2021年夏の『スーパーヒーロー戦記』に持ち越された。

2021年は再び同系列の冬映画『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』が公開され、それ以降も『MOVIEバトルロイヤル』(2022年)、『最強ケミー★ガッチャ大作戦』(2023年)が公開され、コロナ禍前の状態に戻りつつあった。

しかし、2024年11月現在、本シリーズに相当する作品の告知が無いため、事実上の休止期間に入った可能性が高い。実際、東映も働き方改革のために今年の映画本数を減少させており、本年度決算(PDF)にも記載が無い。

また、『仮面ライダーガヴ』も働き方改革の一環で例年より撮影スケジュールが前倒しされているため、そういった内情が本シリーズにも影響していると思われる。興行収入も全盛期と比較すると平均約4〜5億円と3分の1にまで減少(尚、この結果は近年の同じニチアサで劇場版が年に1回に減った『プリキュアシリーズ』の劇場版に大きく差を付けられており、しかも夏と冬の興収を合わせてもターゲットが絞られるであろう近年の『プリキュアシリーズ』を下回っている)しており、お世辞にも高いとは言えず、コロナ禍もあって年々低下の傾向にあったのも事実なので、こういった点も関係があるのかもしれない。実際、フィギュア王No.322にて『ガッチャード』の制作陣もかなり気にしていたことがうかがえる。

なお、今後の展開についてはTTFC内で12月13日に配信の白倉伸一郎氏による特別番組で明かされており、今後当シリーズにあたる作品の制作は廃止するとのこと。理由に関しては「提供できるメディア媒体(主にTTFC)が増加したことで今一度整理する必要がある」と感じていたかららしい。

ちなみに2024年11月には最初の冬映画シリーズアニメ化した劇場版『仮面ライダースカルの肖像』が公開。

後に来年2月に公開される『仮面ライダーガッチャードGRADUATIONS』と合わせて「この冬、劇場版ライダーはこの二本!!」と公式サイトから投稿されている。

各作品

単独作品

以下はクロスオーバー作品ではない冬季に公開された仮面ライダーの劇場版。

その他あれこれ

冬映画は現行のTVシリーズに登場するキャラクター(あるいはアイテム)の先行お披露目という側面も兼ねている。

登場時間が短いというパターンが多いが、仮面ライダーバースのように本編で活躍がしっかりと描写されている例もある。

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