「俺の強さにお前が泣いた。俺の強さは泣けるでぇ!」
変身・憑依する仮面ライダー
以下、他作品の仮面ライダーへの憑依
データ
- 身長:192.0cm
- 体重:123.0kg
- 特色/力:相撲のようなパワー攻撃、キンタロアックスでの斬撃
概要
ウラタロス(と、リュウタロス)に続いて野上良太郎に憑依した金色のイマジン。元は病に倒れた空手家・本条勝に憑依・契約していたところで良太郎らと出会い、イマジンには珍しく契約者を想い行動する様子(後述)から心を通わせた。その後過去の世界で本条をライノイマジンから守って消滅しかけた際、見かねた良太郎の提案を受けて良太郎に憑くことになった。
姿は本条勝が思い描く「金太郎」から熊をイメージしたものであり、(契約後に姿の変更はできないため)良太郎に憑依した後も姿は変わらない。その影響でかタロスズ他3体と比べてだいぶ派手である。
決め台詞として「泣けるでぇ!」や「俺の強さにお前が泣いた!」等と言い、倒した相手に「涙はこれで拭いとき!」と涙や鼻水を拭うためのハンカチ代わりの懐紙を渡すのを流儀とする。
その決め台詞が示す通り、人情に脆い世話好きな性格。
(中の人の人柄か)電王では誰よりも子供を大事にする子供好き。
子供と話す時はいつでも腰を落とし、相手と同じ目線で話す(22話、38話)。
子供を襲おうとする不届者には誰よりも憤る(44話)。
「子どもを狙うとは、許されへんなぁ!!」
関西弁を話し、浪花節が大好き。基本的にマイペースで、突然眠ってしまいなかなか起きないことも多い。
手を顎に当て、首を捻って鳴らす癖がある。
仲間のイマジンのことは「桃の字」(モモタロス)、「亀の字」(ウラタロス)、「リュウタ」(リュウタロス)と呼ぶ。
張り手一発で人間を数十m先のビルの屋上まで吹っ飛ばすなどパワーは高く、身体も頑丈。その怪力故に公共物をぶっ壊してしまう機会も多く、その都度慌てふためいている。物語初期は「なか」「なき」など、「泣く」に発音が似ている言葉を聞いては反応し「泣けるでー!!」と(眠っていたとしても即座に起きて)良太郎に憑依することも多かった。
専用武器はキンタロアックスで、ブーメランのように投げて攻撃することもできる。必殺技は「ダイナミックチョップ 」。
良太郎が自身の肉体を鍛えようとイマジンたちの力を借りて無茶な特訓を始めた際には、良太郎の精神的強さを説いて疑問を投げかけるなど、彼の本質的な強さについてはイマジンたちの中で最も理解している。
Double-Action Ax form
という訳で、パワーファイターと言うことで重厚なイメージを持ち、登場時は大いに期待を持たれたキン公、そのテーマソングにも「へヴィなイメージ」が来るのでは? と言う期待も持たれたのだが…
まさかの演歌アレンジだった。
キャラクターをストレートに反映しながらも特撮ソングとしては異色の仕上がりとなっている。
(前)契約者の願い
願い事:「もう一度空手がしたい」
キンタロスが良太郎の前に憑いていた本条勝は、学生空手で常にトップに君臨していた天才だった。しかし春期関東空手道選手権大会・中量級の決勝戦において、ライバルであった菊池信司との対戦で急病に倒れ不戦敗となってからは、そのまま闘病生活を余儀なくされていた。
生来の優しさや「強さを極めた者同士の契約」というシンパシーから、「憑いている自分が空手をマスターする」という至極まともな手段で(契約完了で過去へ飛ぶという目的の方は完全に頭から抜けていたようである)本条の望みを叶えようと、空手道場をめぐって道場破りを繰り返していた。なおこの際無断での襲撃は避けていたのだが、公共物を間違って破壊したり、道場の壁を破って空手家を吹き飛ばしたりと、力加減の苦手さからそれなりの被害は出していた。
ただ道場破りで結果を出したはいいもののキンタロス自身は肝心の空手を知らず、正拳突きのつもりで張り手を出すなど、間違って相撲を覚えていたことで消沈。しかしその後菊池と契約したライノイマジンが本条を襲撃し、直後の菊池とのやり取りで、彼の願いが「果たせなかった本条との決着をつけること」であると悟り、過去へ飛んだライノイマジンを追って自らも契約を完了扱いさせて過去へ飛んだ。過去で暴れるライノイマジンの被害から本条と菊池を守り「生きていれば彼らはきっと決着をつける」と身体を張ったことで、ハナや良太郎の心を動かすことになる。
なおストーリーの進み方のためライノイマジンと混同させてミスリードを狙うためか肩と額の角など全体的なシルエットは似ている他、初期の話ではあるが同時期に現れる複数種のイマジンは同じ日に飛ぶという伏線になっている。
余談
演じたてらそままさき氏はシャドームーンの声を当てていることでも有名。また、『劇場版仮面ライダーキバ魔界城の王』では、紅渡が入学した高校の渡のクラスの担任を演じており、黒板に「泣けるで」と書いてあるシーンがある。
ぱっと見はあまりクマには見えずむしろ鬼のような印象を受ける彼だが、鬼はクマや金太郎に縁のある存在であり、前者は年老いた熊が「鬼熊」に変じるとされたり、後者は金太郎こと後の坂田金時は鬼退治をしたという伝承が語られている。
関連イラスト
仮面ライダー電王アックスフォーム
憑依体
関連タグ
仮面ライダー電王 電王 アックスフォーム クライマックスフォーム 仮面ライダーNEW電王 イマジン
野上良太郎 K良太郎 モモタロス ウラタロス リュウタロス ジーク
ラブコフ:令和ライダー第3作に登場する、同じく関西弁(河内弁)で会話する(ようになった)3番目に登場した味方怪人。
仮面ライダーゲイザー:令和第4作に登場する仮面ライダーで、顔付きがキンタロスによく似ている。
大地の拳魔マク:30分前の同期に登場する熊モチーフ繫がりの敵幹部。スーツアクターも同じく岡元氏。
ロボコップ:キンタロスの外見(特に頭部)のモデルになったキャラクター
ゴールドプラチナム:中の人が同じ東映の金色キャラクター
ジュプトル(ポケダン):『電王』放送中まさかの裏番組で放送されたショートアニメ版でてらそま氏が演じたキャラクター。これには放送時も「いいのか!?」という声が挙がったが、一応1時間番組なので『電王』が放送されない7時30分~8時の間に流された。