「私の薔薇に彩りを加えましょう。 裏切り者の紅い血と、屈辱の涙を」
「薔薇の花言葉は愛、愛と共に散りたまえ・・・!」
HEN-SHIN
「変身!」
CHANGE BEETLE
CV:武蔵
スーツアクター:岡元次郎
変身者
・黒崎一誠
スペック
身長 | 199cm |
---|---|
体重 | 102kg |
パンチ力 | 4.5t |
キック力 | 8t |
ジャンプ力 | 42m |
走力 | 100mを5秒 |
概要
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』に登場する、本作オリジナルのマスクドライダーの一人。
黒崎一誠がカブティックゼクターを用いて変身し、その出で立ちと実力の高さゆえに敵味方双方からは、「黄金のライダー」として恐れられる存在でもある。実際に作中でも他のマスクドライダー2人を撃破し、仮面ライダーカブトでさえも大いに苦戦させるなど、本作の事実上のラスボスとしてその実力の高さをまざまざと示してみせた。
特徴
モチーフであるコーカサスオオカブトの要素が反映された、額と両頬に計3本の角を備えた頭部と、左腰に装備された「ハイパーゼクター」、そしてパーソナルカラーの金色でアーマーが染め上げられている点を除けば、その出で立ちは他の本作オリジナルライダーと概ね共通したものとされている。
また、ヘラクスやケタロスのようにゼクトクナイガンは装備していないが、カブトとガタックという2大ライダーを向こうに回し、重みのある徒手空拳のみで完全に優位に立ってみせたところからも、コーカサス本来の実力の高さが窺い知れよう。
それだけの実力を持つコーカサスなだけに、彼がハイパーゼクターを使用した際には、いよいよ並大抵の相手では手の付けられない程の強さを発揮する。作中では一貫して「ハイパークロックアップ」のみを用いているが、それでも「彼と戦う者は、戦う前に既に敗北している」との謳い文句通りに、相手を遥かに凌駕する速さで一方的に攻撃を叩き込み、これを撃破せしめるには十分過ぎるものである。
実際に、作中で最初に彼と相対したヘラクスは反撃の暇も全く与えられずに瞬殺され、カブトとガタックでさえクロックアップを発動しながらも、まともに反応できずに翻弄されるばかりであり、ガタックの取った捨て身の行動でハイパーゼクターを奪われるまでは、他のライダーはコーカサスに対する対抗手段を殆ど持ち得なかったと言っても過言ではない。
なお、公式設定(下記リンク)を参照するに、先述のカタログスペックを除くとスーツやアーマーの性能そのものはカブトやケタロス、ヘラクスとほぼ同じである(ただし、カブトは人間の4倍の聴力を生むカブトホーン(出典:『テレビマガジン2006年5月号』(講談社)P56より)が、カブティックゼクターで変身するライダーは500mmの鉄板を突き破るショルダーブレードがあるという点で差別化されているが)。
コーカサスがここまでの力を発揮できたのもハイパーゼクターの性能に加えて黒崎の戦闘センスによるところが大きいのかもしれない。
アイテム
詳細な機能などについては、各個別記事なども参照。
いずれも変身の際に使用されるツール。
カブティックゼクターは持ち主に合わせて、角の形状と色が専用のものとされている他、変身の際にも黒崎の構え(※)に合わせて自動でブレスに装着・回転するという独自のアクションを見せる。
マスクドライダーの多くに装備されたバックル。
コーカサスのものはベルト部の両側面に、カブトなどと同様の「スラップスイッチ」が配されており、ハイパーゼクターもこれを介して装着される。またハイパーゼクター装着時には、反対側のスラップスイッチの操作でハイパークロックアップを発動させてもいる。
カブトムシ型ゼクター。ハイパークロックアップやライダーキックの発動の際に使用され、作中においてはコーカサスの無類の強さの要として位置付けられている。
(※ この変身ポーズは、演者で空手家の武蔵が、空手の型である「征遠鎮(セイエンチン)」を元に編み出したものであるという)
必殺技
ライダービート
カブティックゼクターを基部から180度回転させ、「Rider Beat」の電子音声(劇中では割愛)とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップして放つ強力な一撃。
ライダーによって使い方は異なるものの、コーカサスの場合はこれを利用して腕力を大幅に上昇させた状態でパンチを放つ。ただし劇中では発動の瞬間カブトにより宇宙空間に放り出されたため不発に終わった。
後年発表された『バトライド・ウォー』シリーズでは、飛び上がってから敵を殴り付けるという形にアレンジされている。
ショルダータックル
設定上のみ存在する技で、右肩の装甲より突き出た「ショルダーブレード」にタキオン粒子を送り込み、そのまま体当たりする。
タキオン粒子を脚部に集中させて放つ、一撃必倒の蹴り。
コーカサスの場合はハイパーゼクターの「マキシマムライダーパワー」も上乗せした、ミドルキックに近いスタイルの蹴りであり、カブトに対して繰り出そうとしたところでガタックに受け止められたとはいえ、彼に変身が解除されるほどの大ダメージを与えてもいる。
後に公開された『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』では、仮面ライダーディエンド コンプリートフォームに召喚された個体が通常の飛び蹴りという形でライダーキックを繰り出している。
ゲーム版
PS2『仮面ライダーカブト』
放送当時発売されたプレイステーション2用の格闘ゲームソフト。
同作ではプレイアブルキャラクターの1体として登場する。原典と同様にクナイガンは使用せず、またライダービートも使用できないが、内部データに音声だけが没データとして残っている。
『仮面ライダー バトライド・ウォーII』
2014年に発売されたゲーム。武蔵が声を演じている。
仮面ライダーバトルラッシュ
2016年7月25日にサービス開始されたアプリ。
原作通りライダーキックを必殺技としている。
他作品への客演
2009年放送の『仮面ライダーディケイド』では、第1話の「ライダ-大戦」の夢の中に登場。本作では使用されなかったゼクトクナイガンを装備していた。
また、同作の放送期間中に公開された『仮面ライダー電王』の映画作品『鬼ヶ島の戦艦』にも、仮面ライダーディエンドに召喚される形で登場。
原典と同様に青い薔薇を手にして姿を現し、仮面ライダーNEW電王などと干戈を交えるも、程なくしてキンタロスに憑依され、彼の得意とする豪快なアクションを披露している。意図的なものかは定かではないが、キンタロスとはパーソナルカラーとスーツアクターが共通している。
『電王』関連の作品には、これ以外にも2010年公開の『超電王トリロジー』の一編『EPISODE YELLOW』に登場。こちらもコンプリートフォームのディエンドの力で召喚され、前述の通りライダーキックを披露した。
演じた俳優
映像作品
CV
- 『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』
スーツアクター
- 『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』
- 『仮面ライダーディケイド』
- 『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』
- 『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』
ゲーム
CV
- PS2『仮面ライダーカブト』
立体化
アクションフィギュア
- 「C.O.R EX 劇場版 仮面ライダー3体セット」
- 「S.H.Figuarts 仮面ライダーコーカサス」
ソフビ
- 「ライダーヒーローシリーズK EX 仮面ライダーコーカサス」
- 「仮面ライダービッグサイズソフビフィギュア インブリスター~仮面ライダーコーカサス編~」
- かつて演じた武蔵氏が所蔵しているフィギュアもこれである(参考)。
- 「プレイヒーローVS 仮面ライダー対決セット 時空超越バトル編」
- 「プレイヒーロー仮面ライダーカブト3」
その他
- 「HGシリーズ 仮面ライダー37~ZECT VS NEOZECT編~」
- 「仮面ライダー ライダーマスクコレクションVol.9」
余談
作中での初登場の際、蹲踞の構えを見せていたのはスーツアクターを務めた岡元次郎氏の提案によるもので、武道のイメージと登場時のインパクトを強調する意図が込められているという。
本作オリジナルのライダーであるコーカサス・ヘラクス・ケタロスの3人は、いずれもカブトムシを由来とするデザインのため、頭部や右肩の造形など細かい部分を除けば、同じくカブトムシモチーフの仮面ライダーカブトをデザインの基礎としている。その都合上、コーカサスオオカブトをモチーフとしながらも、角は正面の3本に加えて(カブトの名残である)頭頂部の1本の、計4本が備わった形とされている。
本作オリジナルのライダーには、いずれも設定上マスクドフォームが存在しないが、放送当時販売されたアクションフィギュア「C.O.R EX 劇場版 仮面ライダー3体セット」では、オリジナルギミックとして付属のマスクドフォームのアーマーを装着し、他のライダーと同様にキャストオフを行うこともできる。同商品では各ライダーとも頭の造形が特殊であることから、アーマーも頭部のそれがオミットされている他、右腕のアーマーも肩の形状に改修が加えられている。
関連タグ
仮面ライダーヘラクス 仮面ライダーケタロス キンタロス 仮面ライダーディエンド コンプリートフォーム
劇場版限定ライダー
歌舞鬼/凍鬼/煌鬼/西鬼/羽撃鬼 → コーカサス/ヘラクス/ケタロス → ガオウ
単独劇場版ボスライダー