黒崎一誠
くろさきいっせい
「私の“薔薇”に彩りを加えましょう… 裏切り者の“ 紅い血”と…“屈辱の涙”を…!」
「人間だろうとワームだろうと関係がありません。薔薇が見つめてくれるのは、もっとも強く美しい者のみ……。私は、そのために戦うだけです」
演:武蔵
変身する仮面ライダー
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』に登場。30歳。
並行世界の地球を実質上支配しているZECTの本部に所属する用心棒兼殺し屋。
屈強な肉体を持つ寡黙かつ優雅(?)な男性にして究極のナルシスト。
ZECTが密かに推し進める “天空の梯子計画”の真意を知らされている数少ない人物の1人であり、計画に関わる者、計画の障害になる人物の死の背後に見え隠れする謎の黄金のライダーこと仮面ライダーコーカサスの正体で、大和鉄騎を初めとする実働部隊には同行せず本部直轄の指令のみで行動するという存在自体がトップシークレット扱いになっている人物。
その強さは“彼と戦う者は、戦う前にすでに敗北している”と噂されるほどで、自らが倒した相手に“青いバラを手向ける”という独自の美学を持っている。
なお、計画の詳細を知らされながら、計画に加担している理由は“自分が頂点に君臨していれば良い”という己さえ良ければ周りのことなどどうでもよいという自己中心的な考えから来るものであり、人類やワームの運命については関係ないと言い切っている。
上層部の依頼で、反乱分子のリーダーである仮面ライダーヘラクス=織田秀成を始末した後、地球に新たなワームたちを迎え入れるために宇宙ステーションから発射されたミサイル内部でそれを阻止しようとする天道総司=仮面ライダーカブト、加賀美新=仮面ライダーガタックの2人を抹殺するために遂にその姿を曝け出す。
キック攻撃を主軸とした持ち前の高い戦闘力から繰り出される格闘術と、彼が無敵と言われる所以のツール“ハイパーゼクター”を用いた“ハイパークロックアップ”を駆使して圧倒するが、ガタックの決死の行動で「ライダーキック」を抑え込まれた隙を突かれカブトに“ハイパーゼクター”を奪われてしまい、宇宙空間へと追放されてしまう。
しかし執念で加賀美の乗った脱出ポットにしがみつきトドメを刺そうとするも、最後はハイパーフォームとなったカブトの「ハイパーキック」を浴び、ミサイルへと突っ込んで爆散。宇宙の藻屑と化した。
世界や人類を犠牲にしてでも己の歪んだ思想を優先させる点では、世界と自分を同一視し、ゆえに自分が世界を救うと公言する天道のアンチテーゼと言える。
演じた武蔵は元格闘家ということで、素面のアクションシーンも可能な限り彼自身が演じているが、ガチで当てる技を繰り出す格闘家とカメラ映えする技を繰り出すアクション俳優とではタイミングや距離感で勝手が違い、天道の吹き替えやカブトのスーツアクターを演じた高岩成二氏は本気で恐怖を感じたという。
乃木怜治:こちらは『カブト』本編で既に変身済みのガタック相手に人間態での超絶的な格闘能力を披露した敵。演じた俳優が格闘技経験者である点も共通している。
天津垓:コーカサスオオカブトがモチーフの金のダークライダー、強い自己主張と白いスーツが特徴。
劇場版仮面ライダーボスキャラクター