「降臨、満を持して…!」
変身・憑依する仮面ライダー
データ
- 身長:184.0cm
- 体重:98.0kg
- 特色/力:イマジンを小さくする、華麗な炸裂羽
概要
TV本編第23話に初登場。
リュウタロスが見つけた白のイマジン。大企業「鷹山グループ」の御曹司(会長の孫)である赤ん坊・鷹山祐介に憑依し、彼を抱えてうろついていたところをリュウタロス(R良太郎)がデンライナーに誘った。
彼が居着いた貨物車両は、ご丁寧に調度品まで揃えた豪華なプライベートエリアに仕立てられている(他にもリュウタロスの拾ってきた沢山の動物達が住み着いていた)。
童話『白鳥の湖』の白鳥をモチーフにその姿を構成している。
「ジーク」は自称で、名前の由来は童話中の登場人物・ジークフリート王子から。一人称は「私」。
元々は祐介の母親・鷹山栞に潜伏していたが、気が付いた時には彼女が妊娠していた子供・祐介の方に憑依していたことになっていた。そのためなのか、栞に憑依した際の記憶が曖昧になっている。
これは栞の『赤ちゃん(祐介)が無事に産まれてきて欲しい』という望みをジークが叶えた事による一種の副作用のようなもの。(要は乗り移り直した事で出産の時まで祐介を守っていた)
2007年の世界で祐介とともに"誕生"した作用で、未来人である通常のイマジンよりも遥かに強く存在できる力を有しておりデンオウベルトも専用のものを所持している(後述)、「契約未完の状態で契約者以外の人間に憑依し、リュウタロスすら完全にはねのけてしまう」、「他のイマジンを一定時間手の平サイズに縮める」などの特殊な力も持っている。
歴史改変には興味がなく、また性格ゆえに自分から動こうとはしない。
赤子である祐介の中から自分の記憶が消えそうになったことで一度消滅しかけるが、良太郎の機転で上記する栞との最初の契約を思い出し、その記憶をチケットに無事過去へと帰還。チケットに書かれた1997年6月1日(栞の結婚式当日)に移動し、花嫁姿の栞が放ったブーケに寄り添うように去って行った。
また、この一件で良太郎に恩を感じ、その後劇場版『俺、誕生!』や本編最終回に登場しては良太郎の危機を救っている。
性格
非常に尊大で高飛車、他人を勝手に召使い扱いする上に「動くのは私ではない、世界だ」と堂々と言い放ち、自分の機嫌を損ねた相手に「頭が高い!」と叱責して相手イマジンを一時的にミニマム化できる能力を持つ、筋金入りの私様王子。そしてKY。
自称「プリンス」で、相手のことは初対面であっても基本的に「お供」呼び。
自分の契約者である祐介を「我が兄弟」、自分を祐介とともに生んだ栞を「我が母」、「母上」と呼んで非常に大切にしており、他のイマジンによって2人に危機が及んだ際には身を呈して守ろうともした。
また単なる自己中ではなく、自分が相手に恩を感じればその人間にしっかりと恩を返す義理堅い性分でもある。ただし、恩を返す時も態度はいつも通り。
しかし、自身が祐介の記憶の中から消え、存在が保てなくなりかけた際には良太郎達に対して、土下座をしてまで「良太郎………我が母を……頼む!」と懇願するなど自身の愛する者に関しては、単なる気取った王子様に囚われない意志の強さや気高さを魅せる。
また、流石の彼でもデンライナーの乗車権限を担っているオーナーには逆らえないようで、要請には素直に従っている他、食堂車でオーナーが近づいてきた際には即座に席を譲っている。
憑依・変身
良太郎への憑依形態は、髪は白いメッシュの入ったコーンロウになり、肩に白いフェザーのファーを掛けた姿になる。
また登場時には多量の羽をばら撒いて優雅に登場する。羽は敵への攻撃にも応用可能。
本編では使われないが、公式表記は「W良太郎」。
ターミナルバックルが専用のウイングバックルとなったデンオウベルトを所持しており、これを用いることで仮面ライダー電王・ウイングフォームへと変身し、戦うことができる。通常はW良太郎の姿から変身するが、「さらば電王」では単独で変身している。
ジークのポテンシャルが高いこともあって高度な戦闘能力を有する一方、王子ゆえなのか不意打ちなどの攻撃には少々打たれ弱い。
その他
劇場版『俺、誕生!』に先駆けてテレビ本編に出演しているが、メインの出番は劇場版であり、メタ的に言うと劇場版専用のゲストキャラ。そのため、特別編である『クライマックス刑事』などには登場していない。テレビ本編最終回ではウイングフォームに変身こそしていないものの、最終決戦にちゃっかり参加する形で登場している。
もっとも、これは彼の上述の性格上、協力させたとしても大して役に立たないどころか却って足手まといになるだけと考えられ、よほど戦力が必要な時以外、基本的には『戦力外』(というかリュウタロス以外のタロスズ達やハナ(コハナ)からは半ば邪魔者扱いされている)と見做されている理由もあったりする。
よくよく見返してみると、彼が戦闘に加わる場面はほとんどがストーリーの終盤辺りである。
実際に『超電王トリロジー』の『EPISODE BLUE』ではオーナーが『助っ人』として連れてきたものの(実際の助っ人は彼ではなく幸太郎であったが)終始デンライナーの車内で呑気に食事していただけで何の役にも立たず、ラストではモモタロスから「テメェはまた結局何しに来てたんだよ!?」と観客の想いを代弁するかのようなツッコミを受けた(それに対して当人は「私のお陰で、この(デンライナーの)食堂車に癒しの空気が満ち足りたであろうが?」と自信満々に返し、モモタロスから「空気清浄器か!」とさらにツッコまれた)。
一方、ハイパーバトルDVDではイマジン達と共に、良太郎の修行に割と協力的な言葉を投げかけている。
良太郎に迷惑をかけたことに怒って自分のことを平手打ちしてきたハナに「今まで、我を殴ってまで戒める者はなかった」と態度をやや改める事、“家臣”の働きに対して労いの言葉をかける事を誓い、自らに臆せず平手打ちしたハナの事を慕って「姫」と呼んでいる。後にハナが小さくなってもその態度は崩さなかった。
その物腰に見合って味覚も割と高級志向なところがあるが、実はその一方で(タイアップの縁によるものであろうが)オロナミンCを愛飲していたりもする。なお飲む際には直接飲むのではなく、グラスに注いでから飲んでいる(意外なことに他人にやらせず自ら手酌している)。
白鳥がモデルになっているが、デザイナーの韮沢靖氏はジークの裏モチーフは『変身忍者嵐』であると述べている。
『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』では門矢士に憑依して登場した(士の中の人はジークが大好きで、スタッフが感心するほどノリノリで演じていたそうである)。
関連タグ
白鳥 王子 ナルシスト ウイングフォーム W良太郎 超クライマックスフォーム