概要
タイの航空会社。1959年設立、翌年から運航開始。一応株式会社ではあるが、株式のほとんどをタイ王室か政府が保有しているため、国営に近い。また、設立の際に協力を受けた経緯からスカンジナビア航空との結びつきが強い。運航開始当初から日本へ就航している事もあり、日本でも馴染みある航空会社である。
2000年代に入ってからは格安航空会社との競争が激化し、長年の放漫経営も重なって経営が悪化。新型コロナの影響で運行休止が長引いたのをきっかけに2020年5月19日に経営破綻してしまった。
ただし経営破綻後も完全民営化を前提に航空便の運航は続けられてはいる。
サービスと安全性
サービスの評価は高く、航空会社の格付けランキングでは上位の常連である。その一方で、欧米のお役所からは安全性で目をつけられている。というのも、タイの航空当局が国際的な安全基準を満たしているかどうかのギリギリのラインにあるためで、タイ国際航空というよりもタイのお役所が目をつけられている状態である。
また、仏教曹はクラス関係なく第一位優先で乗降される。
ところで・・・・・・
タイにはかつて、このタイ国際航空とは別に、タイ航空なる航空会社が存在した。国内線を運行していた一方、クアラルンプール、ペナン島(いずれもマレーシア)やハノイ(ベトナム)への国際線も運行していた。1948年にシャム航空として設立、1988年にタイ国際航空に吸収合併されて消滅した。なお、タイ国際航空は、実はタイ航空の国際線部門として設立した会社だったりする。