「私は宇宙の者。この世界の法は通用しない」
「全宇宙を支配する不変の法は、ただ一つ…」
CV:杉田智和
スーツアクター:中田裕士
変身者
・不明(後述)
概要
EP35・36のキバ編にて登場した謎の仮面ライダー。
公式サイトには“時空を超え、天より飛来した未来の仮面ライダー”との記述があり、どうやら彼もまた未来からやってきた模様。
後に発売されたDXミライドライバーのパッケージでは「A.D.????」の表記になっている。
シノビ、クイズ、キカイに続く4人目の「ジオウ」オリジナルの仮面ライダーであるが、その目的は地球を滅ぼすことらしく明確にジオウ達と敵対している。
正体考察
ウォズやスウォルツさえも存在を知らず、その正体を「時空の歪みからこの世界に迷い込んだ異物」「純粋な力」と推測している。
すなわち何者かが変身したわけではなく、「大いなる力そのものが仮面ライダーとして具現化した存在」であると思われる(経緯は異なるが、類似例としては仮面ライダーコアや仮面ライダーポセイドンが該当する)。
ギンガの存在・強さはクジゴジ堂のメンバー達とタイムジャッカーのメンバー達から相当な緊急事態と判断され、一時的にクジゴジ堂(常磐順一郎を除く)、タイムジャッカー、アナザーキバとその下僕達が協力するというイレギュラーな事態が発生している。
スペック
身長 | 201.2cm |
---|---|
体重 | 98.2kg |
パンチ力 | 42.1t |
キック力 | 97.6t |
ジャンプ力 | ひと跳び110.7m |
走力 | 100mを1.0秒 |
能力
正体不明のため、公式ページですら各部名称及び機能については全て仮称と推測で記載され、機能の説明も「~と考えられる。」と曖昧なものとなっている。
「ナックダスター」という両手の武装グローブから、太陽光より取り出した純粋なエネルギー「ピュアパワー」で形成する疑似惑星弾「エナジープラネット」を用いた超能力の様な戦法で戦う。
エナジープラネットは、スペシメングローブという七ヶ所の惑星情報保存装置に1つずつサンプリングした惑星の欠片から各惑星の特性を反映したエナジープラネットのレシピを作成される。
このエナジープラネットは主に遠距離攻撃にのみ使われており、近距離で攻撃に使ったのはジオウトリニティのサイキョーギレードを受け止めた後の一度のみである。
「グラビコンリング」という全身七ヶ所にある重力子制御装置により各リングの力場の差を利用する事で宇宙空間での移動や大気圏内での飛行に加え、パンチやキックの破壊力も自在に変化でき、光学兵器を湾曲させ物理攻撃を遮る重力場を生成する。
恐らくこの重力場が本編でジオウ達の攻撃を防いでいた半透明な球状の物であり、手足での攻撃時の衝撃もグラビコンリングの力と考えられ、この能力で近距離での攻撃や防御のほとんどを行っていた。
主に手でのみ使っていたが仮面ライダーウォズに対して足で攻撃した際に手で攻撃した時と同じ衝撃が出ているのが確認出来る。
ただし、防御の際に重力場を両手でしか発生させていないのでもしかしたら上記のエナジープラネットとの併用なのかもしれない。
もしくは、生成できる重力場が2ヵ所程度で、主に扱いやすい両手の先で発生させる運用をしていると思われる。(重力場を身体の前に生成し防御しつつ、その間に両手で反撃用のエナジープラネットを形成したりしている)
「ミルキウェアー」というギンガの身体たる宇宙服。宇宙塵やデブリなどからの防護のため、その性能は戦闘用以上の耐久性と柔軟性を備えており、気密性のチェック、気圧、体温の調整などを常時行う生命維持装置を内蔵している。
「ミーティアーマー」という微小隕石を重力子制御によって高密度に吸着させ形成した胸部装甲で地球上の鉱物を遥かに上回る驚異的な硬度を誇る。
大気圏突入時やギンガドライバーからのエネルギー供給が停止した場合、適合者を包み込み保護するための巨石形態「ロックプロテクションルック」への変形機構を持つ。
弱点としては太陽の光が無いと活動出来ないらしく、雨が降って太陽が完全に隠れてしまった際には石化して活動を一時停止させている。
これが「ミーティアーマー」の機能と思われ、隕石として飛来した際も隕石化していた模様。
また、その強固な装甲や宇宙服、両手に発生させた重力場の強力な防御力の為か、ジオウ達によって重力場を突破されダメージを受けた際は明確に焦りを見せている。
装備の機能には「適合者」や「生命維持装置」などのワードが散見される事から、そのライダーシステムに関しては生命体が変身して使用する事を想定した物である模様。
技
- ギガンティックギンガ
元々強力なエナジープラネットを更に強力な破壊光弾として叩き付ける。
EP36で技名が判明。
- ダイナマイトサンシャイン
EP36で使用。相手からの攻撃を上記の重力場で防いだ後、衝撃波らしきもの(太陽光の熱波?)を繰り出す。
- ストライク・ザ・プラネットナイン
劇中未使用。ネーミングとウォズギンガファイナリーの演出から広範囲爆撃やキック技と思われる。
玩具版には上記2種類の技と同様に音声が収録されている。
アイテム
『ギィンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方の!ファンタジー!
仮面ライダー!ギンガ!』
ギンガの変身ベルト。CV:杉田智和。
内蔵された「パワーピュアフィ」で太陽光より純度の高い力「ピュアパワー」を取り出し、適合者に圧倒的な力を与える…と考えられる。
中央の「ギンガスコープ」にはターゲットに選ばれた惑星を表示しており、登場時には「地球」が表示されている。
劇中では変身済みだったからか上記の変身音は流れず、登場音としてインストが流れた。
変身音は玩具版初披露(必殺技音声は一部登場)となり、ギンガ本人とはかけ離れたそのハイテンションっぷりから「杉田ドライバー」と呼ばれることも。
ただし、上記のように本来の仮面ライダーギンガは変身者が存在することが示唆されており、その変身者は変身音声に見合ったハイテンションな人物だった可能性もある。
活躍
- EP35「2008:ハツコイ、ウェイクアップ!」
「全てのものは滅びゆく。それが唯一の絶対の法…」
アナザーキバとの戦闘中、開かれたワームホールから突如地球へと飛来。
現場に駆け付けたソウゴ達やタイムジャッカー、アナザーキバといった面々に問答無用で攻撃を仕掛け、応戦したジオウトリニティを指一本触れさせる事無く圧倒。ゲイツに「次元が違う」と言わしめる程の戦闘力を見せつけた。
- EP36「2019:ハツコイ、ファイナリー!」
人間達を襲撃していた所に、駆け付けたジオウ・ウォズと交戦。北島祐子を庇ってジオウが戦線離脱した後、ウォズと加勢したスウォルツの連携でダメージを負い、「まだまだキバって…」と反撃しようとするも、降り出した大雨により太陽光が遮断されたことで石化、活動を停止した。
その後、晴天となったことで活動を再開。ジオウⅡ、ゲイツリバイブ疾風、ウォズ、さらに「女王様の気まぐれ」で現れたアナザーキバとその下僕達をも圧倒するがアナザーキバに気を取られたところに3人が投げつけた武器を受け、両手で2つは受け止めるもサイキョーギレードを止められずダメージを負い(この時「ウウッ!ガブッ…」と呻いている)そこにトリプルライダーキックを受けた事で突き立てられた武器達が貫通、「ギャラクシーッ!!」とよくわからない断末魔を残して爆散。宇宙に白い光を放ち消えていった。
その力は一部スウォルツの持っていたブランクウォッチに宿ったが、スウォルツの目論見を見通していたウォズが奪取、宇宙最強の力を手にした。
- EP37 「2006:ネクスト・レベル・カブト」
回想の中で登場。ギンガの隕石を呼び水にするかの様に、地球には更なる隕石が頻繁に降りそそぐ。ソウゴ達はギンガとの関係性を推測するが、隕石と同時に地球外生命体・ワームもまた地球に飛来していたのだった。
番組としての「仮面ライダーギンガ」
「ジオウ」の舞台設定の関係で、以前の三名のミライダーと同じく、何処かの時代で放送されている『仮面ライダーギンガ』という番組の主役ライダーではないかと推測される。
各種装備の機能を見る限りでは、宇宙で活動することを前提としたライダーシステムと推測されており、「銀河中心部から変身した状態で出発、ドライバーが示した惑星に向けて秘密裏に宇宙を航行、目的の惑星に降り立って何らかのアクションを起こした後、サンプルを回収して次の星へ向かう」と言う目的を以て設計された事が窺える。
余談
上記の様にジオウトリニティを寄せ付けない戦闘力を見せたが、トドメに受けた攻撃が戦闘能力だけで言えば下であるジオウⅡ、ゲイツリバイブ疾風、ウォズのトリプルライダーキックだったことから一部では「能力は強いが本体自体は大したことないのではないか?」と言われることがある。
が、よくよく考えるとこの時ギンガが相手にしていたのはこの3人以外にもアナザーキバ、バッシャー、ドッガに加えてスウォルツや先に戦闘不能にはなったがウール、オーラも相手にしている(この数を入れると実質9対1)。
しかもギンガはアナザーディケイドの力を手に入れる前とは言え、本編のラスボスであるあのスウォルツを苦戦させた数少ない1人である。
そのため元々戦闘能力が高い面々を相手に7体1でも終始有利に立ち回った事と、本来敵同士である筈の者達が協力してやっと隙を突いて勝てた事を考慮すればまず弱いということはない……どころかジオウ本編の中でも屈指の強敵である。
マスクは仮面ライダーメイジの物、ボディは同じく宇宙に関わりのあるフォーゼのメテオフュージョンステイツ、膝から下は仮面ライダーメテオの改造と思われる。
星獣戦隊ギンガマン・ウルトラマンギンガと合わせ、これで三大特撮ヒーロー全てに「ギンガ」の名が使われた事になる。ちなみに「X」も同様である。
他には、「タイガ」「キング」「エース」にリーチがかかっている(この人達を含めて良いならコンプである)。
発表が4月1日だったため、エイプリルフールではないかと疑う声もあった。
公表当初から、「未来から来たギンガ」繋がりでその変身者であった演者が演じるのではと疑われていたが(本人もtwitterにてコメントを寄せている)、まさかのギンガ本人が登板。
杉田氏は過去にキバットバットⅢ世の声でレギュラー出演しており、奇しくも「キバ編」にてレジェンドキャストでは無く別キャラクターとして出演することとなった。
ダメージを受けた時には「まだまだキバって……」と呟いたり、ダメージを受けて「ガブッ…」など、キバを意識した台詞を発している(声優ネタというよりは恐らくアドリブ)。キバがピックアップされた回でキバットとして出演出来なかった名残なのかもしれない。
杉田氏がキャスティングされた理由は「特撮界隈のみならず、アニメ界隈でも、"ギン"といえば、この人だ!」とのこと。まさかの確信犯。
また、玩具版ではミライドウォッチは2個目の音声(ライドウォッチだと簡単なライダーの解説だったもの)がウォッチに力を宿すライダーの名乗り口上となっている···がギンガミライドウォッチでは「燃える太陽、無数の惑星!遥かな宇宙は俺の庭!仮面ライダーギンガ!」となっているが、この法則だと仮面ライダーギンガの決め台詞はこれに相当するが、とても性格的に厳かな彼が言いそうにない(まぁ、杉田氏なら言っても違和感がないが··)。
他にも以下のような演者予想があった。
- 公式の情報公開ツイートに『ルパパト』のハッシュタグがあったことから、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の出演者(正確には「ルパパト」「ギャラクシー賞おめでとうジオ」であり、ギャラクシーとギンガをかけた祝福であった)
- 宇宙繋がりで『宇宙戦隊キュウレンジャー』の出演者
- スーツと服の色が類似し、仕草が黒スーツ時のそれと似ている事からタイムジャッカーのスウォルツが変身すると言う予想もあった。
杉田氏も『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『特命戦隊ゴーバスターズ』、『獣電戦隊キョウリュウジャー』にそれぞれ1話のみだが怪人役で出演している。その後、『魔進戦隊キラメイジャー』にて初のレギュラーキャラを演じる事になった。
関連タグ
ダークライダー チートライダー スペースライダーズ マントライダー ミライダー
仮面ライダーサガ:「キバ」の企画段階では宇宙から来た設定で、変身ベルトであるサガークも宇宙船がモチーフ。
ワーム(仮面ライダーカブト):外宇宙からやって来た怪人。ギンガとの何らかの関係を指摘されていた。
キバットバットⅡ世、キバットバットⅢ世、ジェームズ・トレードモア(JTC)/仮面ライダーストライク、デェムシュ:ライダー関連における声優繋がり。キバットバットⅡ世は(最終的には味方陣営だが)記念作品の敵繋がりでもある。