「知っているか?”退屈”というのは嫌な病気だ」
「俺の虚しさを埋めてくれるのは金と闘い。それともこの中の誰かが埋めてくれるとでも言うのか?」
概要
『海賊戦隊ゴーカイジャー』第28話「翼は永遠に」に登場。
宇宙帝国ザンギャックに雇われた宇宙一の賞金稼ぎ。これまで150の賞金首を仕留めてきた凄腕で、得た賞金総額は1億ザギン(360億円)にも及ぶ。
全身を赤い鎧で覆っており、細身のソードを武器に様々な宇宙の体術を駆使した戦闘を行い、全身を覆うアーマーは赤熱磁場でコーティングされ、あらゆる弾丸も弾き返し、また強化改造により得た「動体視力強化アイ」と「ハイスピード筋肉」の併用により驚異的な速さと動体視力を発揮、5丁のゴーカイガンの銃弾を全て片手だけで掴み取るなど超人的な反応力を有する。
武器は片刃の剣で、ゴーカイジャーを6対1でも余裕で子ども扱いにし、ゴーカイチェンジしたバイオマンのスーパーエレクトロンを簡単に跳ね返した上に、マスクマンのオーラパワーを一刀両断するほどの剣技を有する。
赤き海賊団時代のマーベラスを倒した経歴を持つ強敵だが、本質は「退屈を紛らわすのは金と戦い」という思想の戦闘狂で、退屈を何よりも嫌い、金と戦い以外に価値を見出せず、圧倒的な力の差でマーベラスを蹂躙し、倒せるはずをあえて止めを刺さず、自身の鎧に刃で貫いて傷付け、「これで弱点ができた、さあ戦え!」と挑発させたり、豚は太らせてから食う如く、賞金を上げるようわざと逃がしたりするなど、狂気じみた闘争心の一面を見せる。
一方、一目見ただけでダマラスに隠された強大な力を見抜く洞察力を持つ。
来歴
過去にキャプテン・マーベラスと闘いこれを圧倒した上、「あまりに弱くてつまらない」と吐き捨て、自らの胸に刃を突き立てて「この胸の傷が俺の弱点になった、ここを狙えば勝てるかもしれんぞ?」とハンデを与えるという常軌を逸したイカレっぷりにより、マーベラスの心に恐怖と屈辱を植え付けた。
やがてザンギャックに雇われて地球に赴き、再びマーベラスと対面。ゴーカイジャー達の放った銃弾を余裕で掴み取り、ゴーカイチェンジも全く相手にせず一刀のもとに斬り伏せてしまう。これでは退屈しのぎにすらならぬとばかりに「消え失せろ」と余裕でゴーカイジャーを見逃した。
止めを刺さなかったことをワルズ・ギルから咎められるが、「俺から逃げ延びたというだけで奴ら(ゴーカイジャー)の賞金は上がる、『豚は太らせてから食え』だ」という賞金稼ぎとしての矜持と嘯く。
「所詮は金か、薄汚い賞金稼ぎの考えそうなことだ!」と言うワルズ・ギルに対し、「俺の虚しさを埋めてくれるのは金と戦い………それとも、この中の誰かが、退屈を紛らわせてくれるのか?」と獲物を見定めるような視線にワルズ・ギルは怯えてバリゾークの背に隠れ、バリゾーグとインサーンも身構える中、不動に立つダマラスに視線を向けると、まるで極上の獲物を見つけたかのようにため息を吐き、「ほう……お前なら楽しませてくれるかもな」とダマラスの力を一目で見抜き、一笑した後、その場を後にする。
その後、あの世から一時的に戻ってきた結城凱が変身したブラックコンドルと河川敷で交戦する。
ブラックコンドルを苦戦させるが、恐怖を乗り越えたマーベラスが鎧以外の4人と共にゴーカイチェンジしたジェットマンの変幻自在の飛行能力に翻弄され、最期はジェットフェニックス(劇中未呼称)を受け爆散した(その際に死力を尽くした戦いに満足したのか、笑い声を上げている)。
余談
テレビマガジンの40周年記念DVD「オールヒーローなんでもBEST5」では、ナレーターが杉田智和だったためとあるシーンで一瞬だけ登場している。
『スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの怪人として再登場を果たした。
モチーフはタコとボバ・フェット。スーツはモモタロスの改造という説があるが韮沢靖は言及していない。
関連タグ
海賊戦隊ゴーカイジャー 宇宙帝国ザンギャック 戦闘狂 戦隊怪人 井上キャラ
黒岩省吾(暗黒騎士ガウザー):登場回の脚本を担当した井上敏樹氏が過去に手掛けた作品にて、同じく「知っているか?」のセリフで知られる敵幹部(その後の話の趣旨は大幅に異なるが)。
金好き、最後は狂ったように笑うなど共通点を持つ。