デュデュオンシュ
でゅでゅおんしゅ
「貴様ら下等な猿どもと我らフェムシンムとでは、命の重さが違う‼」
「大丈夫かね、我が友よ! さぁ、行きたまえ。みんなが待っている!」
第33話に登場した孔雀に似た姿の中華風のオーバーロードインベス。
レデュエの配下で、彼(もしくは彼女)に呼ばれ出現した。レデュエから「彼」と呼ばれていた為、性別は男性のようであるが中性的な体形をしている。オーバーロードの中では饒舌な方で典雅な印象のある口調で話す。
杖にも見える曲剣『デェンゴシュイム』を武器とし、相手の足元に空間の歪みを発生させ、動きを封じる能力を持つほか、喉元から強力な破壊力を持つ火球を放つことが出来、ジンバーレモンアームズやマリカの放った矢を軽々と弾き返すだけでなくマリカを変身解除にまで追い込み、カチドキアームズ相手にも立ち回れるだけの実力者。
デェムシュと同じく人類を猿と見下している。一方でやけに甲高い声で話したり、極アームズの多彩な武器を使う戦法に翻弄されて狼狽えたり、ドンカチを頭に喰らってふらつくなどオーバーロードにしては茶目っ気のある部分もみられた。
また、他のオーバーロードに対し仲間意識や尊敬の念をそれなりに強く持っているらしく鎧武との決戦時に「デェムシュ様の仇だ‼」と叫んでいた。光実に対しても少々皮肉を込めてはいたもののかつての仲間を手に掛ける事に対し「いいのか?」と心配していた(尤も、彼の上司も裏切り上等な性格であるのだが…)。
呉島光実の手伝いと(明言はないが)彼のお目付け役を命じられ斬月・真に変身した彼と共に葛葉紘汰と湊耀子を襲撃する。
オーバーロードだけあってSランクのアーマードライダー2人に対しても優位に立っていたが自分よりも格上であるデェムシュを倒した極アームズに勝てるはずもなく、最後は極アームズが斬月・真に向けて放った砲撃の盾にされ、爆死した。
死の間際に「裏切り者め!何時か貴様も…‼」と光実に呪いの言葉を投げかけた。
第40話ではデェムシュを差し置いて紘汰の夢の世界に登場。インベス化した紘汰を「我が友」と呼び助けるなどここでも同族に対する仲間意識の強さを見せた(このデュデュオンシュはレデュエが作った幻のようなものであり本人の発言ではないのだが、レデュエからも情に熱い人物と思われていたが故の再現だったと思われる)が決意を固めた紘汰に倒される。
現実でも夢の世界でも仲間と思っていた人物に倒されるというある意味悲惨な人物である。
魔蛇によって再生されたオーバーロードの一体だが、デェムシュやレデュエと異なり、全く喋らない。
レデュエと組んで因縁のある龍玄&斬月・真と対決し、ドラゴンショットに敗れた。
実は意外にも龍玄と対決するのはこれが初である(というのも本編では光実は斬月・真の姿で活動していたため)。
名前は「朱雀」を意味する。また出番の少なかったこともあるが本編では一度もオーバーロード語を話さなかった。
また、デュデュオンシュの情報発覚までオーバーロード語は母音(あ、い、う、え、お)を反転させ、子音を組み合わせているだけと思われており、当時の「ざ」は「デョン」と推測されていた。
そのため、発覚当時は「デュデュオムシュ」の表記ミスではないかと言われてもいた。(しかし、この表記だと「ススアンク」と、おかしな表記になる)
その後、デュデュオンシュのモチーフが朱雀であることが判明してからは、オーバーロードは単なる母音の反転表記ではないと言う、翻訳する側にとってある意味衝撃を与えたオーバーロードでもある。
「デェンゴシュイム」を日本語に訳すと「ジャケン(蛇剣)」となる。
敵役ではあるが、その仲間意識の強さなどから「仮にオーバーロード側から見たとすれば一番まともな性格かもしれない」という意見もあり、ファンからの人気も比較的高い。
初登場回がプロフェッサーがユグドラシルの上層部を裏切ったり、デュデュオンシュが斬月・真に盾にされる回だっただけにより仲間意識の強さが際立っているとも言える。