もしかして……
概要
現在の医学では治すことが不可能ないし極めて困難な病気のことである。必ずしも命に関わる病気ばかりではなく、アレルギーや男性型脱毛症なども含まれうる。
21世紀の現在で不治の病としては狂犬病・エイズ・パーキンソン病・アルコール依存症・糖尿病・ほとんどの遺伝病などが挙げられる。ただ、エイズや糖尿病などは治らないまでも症状を抑えることができるようになり、長期の生存が望めるようになっている。
依存症などの精神疾患は再発しやすいため完治と言わず、症状が完全に収まった場合は完全寛解と呼ぶことが一般的であるが、不完全寛解であっても社会生活が営めるまでに回復することも多い。
かつては結核など多くの感染症も医療で治すことが困難で遅かれ早かれ死に至る病とされていたことがあったが、医学の発達によりエイズなどの一部を除いて治るものになった。ただ、感染症や寄生虫などは薬剤耐性を持ったり戦争や災害で衛生状況が再び悪化したときに死の病に逆戻りすることがあるため油断は禁物である。
老化を不治の病と考え、治療を模索する研究者もいる。
創作における不治の病
かつては創作の中で悲劇を演出する上で不治の病がよく登場した。「サナトリウム文学」というジャンルを生み出した結核をはじめ、白血病などが多かった。
だが、現実の医学の進歩により過去に不治の病と設定されていた病気が治るようになることも多い。
そのため、物語の舞台をあえて過去の時代に設定したり(ヒロインが白血病で亡くなる『世界の中心で、愛をさけぶ』は2001年に発表されたが、物語の主要な舞台は1980年代である)、現代や未来設定のフィクションでは架空の病気を設定することもある。
pixivにおいて
pixivにおいては、何か特定のフェティシズムに沿った作品を描かずにはいられない状態を指して「不治の病」と表現する場合がある。
例
関連タグ
ブロキーナ:『おしりぴりぴり病』『くるぶしつやつや病』『ひざがしらむずむず病』等の複数の不治の病を患っている(ただしこれらは自称や仮病の可能性もある)。ちなみにこういった病は本編開始前の時系列の頃から患っていたようである。