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解説
症状
人体の腋の部分にあるアポクリン腺と呼ばれる分泌腺から分泌される汗が、皮脂やエクリン腺からの汗と混ざり、表皮常在菌に分解されることで発生することが原因。
そのニオイは香ばしさと酸っぱさが混じったような悪臭に例えられることが多く、いわゆる『汗臭さ』ととは大きく異なる。
また、アポクリン腺からの汗は衣服の腋の部分に黄色いシミを作ったり、多汗を伴うなどの特徴がある。
人間にとっては不快なニオイであるため、この体質を持つ人物が所属する集団によっては不快要素にとらえられ、その人物へのいじめや攻撃につながることもあり、それを過度に気にする精神状態に追い込まれ、結果としてうつ病やひきこもりなどに陥るケースもある。そのため、人間集団の傾向によってはこのワキガは軽視することはできない重要な健康問題となる。
特に思春期のように潔癖さが増してくる敏感な年齢の集団においては深刻な問題になることも少なくなく、過去には自身がワキガであることを苦にした少女が自殺してしまうという悲劇も起きている。
中には実際にはワキガではないにも拘らず自分はワキガと自分で勝手に思い込んでしまい、自己臭恐怖症に陥っている者もいるが、きちんと専門医に判断してもらうことが望ましい。
ワキガの診療は、皮膚科や形成外科が担当となる。一口にワキガといっても様々なケースがあるので、あらかじめ電話で確認してから受診することが良いだろう。
治療
外科手術によって主な原因たる腋のアポクリン腺を除去するのが一般的。但し、アポクリン腺が沿う毛根ごと取り除くため、腋毛が生えなくなる事がある。
軽度の人ならば制汗剤の使用やわき毛の処理、アルコール消毒などによって一時的に抑えることもできる。
スポーツにおいて
体同士がぶつかり合う事が多い格闘技やスポーツにおいて、ワキガ嫌いを公言するプロ選手もいる。
選手といってもやはり人間であり、体質の問題もあって仕方ない部分もあるが、競技において、必要最低限のエチケットやマナーは心がけておきたい。
遺伝学において
日本人におけるワキガの割合はおよそ10〜15%程度とされている。そのため日本人から見ると「ワキガは少数派」という扱いなのであるが、世界的に見るとむしろ「ワキガじゃない奴らの方が異端」である。
遺伝学的に人種によってワキガの割合が異なることは立証されており、日本人、韓国人、中国人などの東アジア人のワキガ率が0〜20%とされているのに対して、ネイティブアメリカンはおよそ50%、そして白人であれば70〜90%、黒人ではほぼ100%がワキガだとされている。
そのため世界的に見ればワキガがスタンダードなのであり、東アジア人がむしろ「なぜかワキガじゃない連中」なのである。これは北東アジア系の祖先が寒冷地に適応したためではないかと言われている。
しかし逆に言えばアジア以外では体臭ケアのための強めデオドラント使用が当たり前、周囲の他人もワキガであって当たり前という社会のため、そのような文化が薄いアジア人でワキガの人々は結構な苦労をすることになるのである。
創作作品におけるワキガキャラ
外見だけでは分からないためこの設定をされているキャラは少ない。
上記のように人種間によってワキガの割合が変わるためか、設定されているキャラクターのほとんどが非アジア人かハーフである。逆に言えば描写がないだけで外国人キャラはほぼ全員ワキガと考えてしまっても(現実基準で言えば)問題ないのかもしれない。
以下は明確にワキガ(あるいは"脇の匂いがキツい")と設定されているキャラクター。
- グイード・ミスタ→イタリア人。トリッシュと精神が入れ替わった際に「ワキガ」と連呼されてしまった(一応ミスタの名誉のために断っておくが、彼の所属する護衛チームは1週間以上にも渡り敵と激闘を重ね、加えてその過程でジョルノとミスタは汚いベネツィアの川に突っ込んでおり、臭いのは当然ではある)。
- 田辺・ミッチェル・五郎→アメリカ人とのハーフ。人命に関わるレベルのワキガ臭の持ち主。
- オリヴィア(あそびあそばせ)→腋のにおいを嗅いだ部員仲間の娘が『アポクリン汗腺!!!』(ワキガの原因とされるアポクリン腺の別称)と絶叫し、第6話では部室の暑さで髪を切ろうとしたオリヴィアに向かって『髪を切ったってワキガは治らないよ』と言った。
備考
検索してはいけない言葉
実は地味に「検索してはいけない言葉」の一つ。
これは先述の治療のための外科手術中の、腋の皮膚を切開して捲り裏側からアポクリン腺をこそぎ落としている様子の画像が多くヒットしてしまうため。
グロが苦手な人はググらないように。
ドラゴンスリーパー
イラストの様に相手の頭部を脇の下に挟むプロレス技である。
この技の見た目もあって、ドラゴンスリーパーとワキガとの関係はよく話題に挙がる。
もしも、技の使用者がワキガだったら・・・考えただけでも恐ろしいだろう。