概要
著者は涼川りん。「ヤングアニマル」(白泉社)にて掲載された漫画作品。略称は『あそあせ』。単行本は全15巻。
涼川による繊細かつ柔らかな作画と、それにふさわしいのかどうか微妙な作風(後述)が特徴。作品コンセプトは「美少女×お遊戯コメディ」。
Larcheの手によってテレビアニメ化されている。2018年夏アニメとして、TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、AT-XのほかBS11に加えてテレビ愛知(テレビ東京系列局)にて放送。
ストーリー
遊び人研究会、通称「あそ研」に所属する3人の女子中学生の、笑いあり涙ありの心暖まる交流と成長を、凉川の丁寧な作画で描くハートフルコメディ漫画……
実態
あそ研に所属する女子中学生、華子、オリヴィア、香純の3人の『遊び』と言う名のギャグを描く強烈な笑激作品。
可愛らしい絵柄からは想像できない彼女達の顔芸が最大の売りで、その美麗な絵柄に反して躊躇無く下ネタも突っ込むギャップから、ネット上では『電車で読むんじゃなかった』と、読者の腹筋をことごとくえぐっており、読む場所を間違えてしまった人が続出している。
そのせいか、「汚いきんモザ」だの「汚いゆゆ式」だの「綺麗な稲中」だの「マリアさまが見ていないほう」だの「マリアさまが見すてる」だのと散々にいじり倒される有様である。
読む際はくれぐれも周りに注意されたし。
アニメ版では、表紙詐欺といじり倒されていたことに対抗してOP詐欺とも言えるような仕上がりになっており、後には公式のテレビCMでも宣伝するようになった。もっとも、PVとホームページは隠すことはさらさらなかったが。
また、EDは、形容しがたいかなり特殊な絵柄であそ研の3人がスリーピースバンドで演奏しながら嫉妬にまみれた歌詞をハードロック調(あるいはデスメタル調)で歌う、というとてつもないインパクトのあるもので、こちらはしばらく前に放送されたスリーピースバンドアニメ「天使の3P!」と絡めて「堕天使の3P」や「悪魔の3P」といじられたことがある。
登場人物
本作の真の主人公。しかしあそびあそばせは誰が主人公がハッキリと決まっていなく、ただ1番主人公っぽいだけである。あそ研部員。「腹黒バカ」。
本作の主人公の1人。金髪で碧眼の美少女(?)。「ただのバカ」。
本作の主人公の1人。物静かな雰囲気のあそ研部員。「隠れバカ」。
あそ研を取り巻く人達
生徒会長(CV:井上ほの花)
おさげの眼鏡っ子。
見た目通りの地味な性格で、自分を変えるために生徒会長に立候補した。
本人にその気はないのだが、なぜかやたらと冷徹に見える一面がある。
基本的にはあそ研に振り回される苦労人ポジションだが、時々変顔を披露したりとブレーキが壊れる。
生徒会副会長(CV:金澤まい)
会長とは打って変わってギャル風の外見。元々は会長同様の地味子であるばかりか生徒会長選挙では彼女に票を入れなかったら呪うとまで鬼気迫るほどの陰キャだったが、所用で向かいの男子校を訪れた際に男子校の鎮江君に感化されてギャル化。男子校の生徒会執行部全員と交際するヤリマンになった。
素面を見せることには非常に神経質で、メイクが半分しか済んでいない時に交際相手がやって来た際には相手を気絶させてしまうほど。但し生徒指導の高柳先生を前にしては水を被ってメイクを落として神妙になったりもする。
岡(CV:金澤まい)
本名は岡 るう(上イラスト左端)。親友のアグリッパが「ルゥ」と呼ぶ以外は基本的に「岡さん」と呼ばれる。超常現象科学部(通称オカ研)部員。呪術方面のオカルトに明るく、実際に呪いを行使して楽しんでいるようである。
アグリッパ(CV:戸田めぐみ)
オカ研の部員(上イラスト右端)。本名は間桐 あぐり。美的センスに著しいズレがある(岡曰く「流石、病んでる」。この発言への彼女の返答は「嬉しい」)。
華子と瓜二つの黒髪ツインテール。但し顔芸はしない。
祖母直伝の魔法の薬(本物)を複数所持している。当の祖母は「一足先にヴァルプルギスの夜に行っている」…らしい。
岡曰く「どこかに転送された」らしいが、実際はおケツの穴に出来た(かなり深刻な)できものの治療のため学校を休んでいただけだった。
吸血鬼
学校図書室の書庫に棲み着いている少女の外見をしたバンパイア(上イラスト中央)。樋口先生が生徒として在学していた頃から棲息していた模様。
あそ研の三人と遭遇しオリヴィアの血を吸おうとするも、一口で致命的な毒の血だと拒絶することに。しかも三人のおふざけで直射日光を浴びて灰と化してしまうが、オカ研の二人が灰を拾い集めて呪術で復活する。それも束の間再度日光を浴びて灰に帰してしまい保健室の先生がその灰の一部をゴミとして掃いて捨ててしまったことで、結局は以前の姿よりより小柄な格好になってしまった。
華子達の学年で一番可愛いと噂される銀髪の美少女。体育の着替えをトイレでする、一人称が「ボク」、実は付いてるらしい等、男の娘疑惑が浮上している。
理由は不明だが香純を気に入っており、彼女にちょくちょく思わせぶりな態度をとったり口付けしたり、百合なのかよく分からない描写が原作4巻からよく出てくる。
又その為か、香純と百合カップリングされる事が多い。
遊び人四天王(CV:金澤まい)
聖・淑女学園に通う女の子。名前は「紗礼頭 徳子」(しゃれこうべ とくこ)で藤原北家の末裔。
山の民を思わせる出で立ちをしている一方で、制服は校則通りに着ている。成績もかなり優秀。遊び人四天王という肩書きは隣の男子校の生徒ほとんどと寝た末に付いたらしい。
あそ研とは遊びに行った後も親しくしているらしく、文化祭にも招待している。
藤原さん(CV:内田秀)
クラスメイト。学年一英語が得意だが、顔が平安美人のため古文が得意と勘違いされている。
ひょんなことからオリヴィアが英語を話せないことを知り、そのことを香純に問い詰めるも「誰にも言わないで…」と壁ドンしながら懇願してきたことで新しい扉がオープンした。
オリヴィアの秘密をネタに香純をデートに誘うも青空さんが介入したことで断念、そのフラれたショックで古文の成績が却って良くなるという結果に。しかしまだ諦めてない様子。
來米躑躅
とても天真爛漫な新聞部の部長(上イラスト右)。本名はくるめつつじと読み、愛称はつーちゃん。黒髪ロングの姫カットが特徴の美少女(初期は前髪のみ短かった)。初期はあそ研(主に華子)の奇行に振り回された被害者の一人だが、その後なにかと縁があり部員ともども交流を深め、現在では姉妹のような関係に見えるくらい仲が良い。同学年ではぺんぺん、シャネルと特に親しく、よく一緒にいる(時折シャネルの実験台にされかけるが)。登場間もない頃は、スクープを追い求め破天荒な言動が目立つお転婆娘だったが次第に鳴りを潜め、現在は素直で親切なお姉さんキャラといった位置付けになっている。
七種なずな
新聞部の副部長。左側の一部を三つ編みにしたロングヘアと眼鏡が特徴の美少女(上イラスト左)。愛称はぺんぺん(なずなの別名称ぺんぺん草から)。冷静沈着で理路整然としておりクールな印象だが、実際はややオカルトに傾倒していて天然気味な性格。物静かで感情を出さず淡々と喋るが、時折悪気の無い毒を吐く時もある。あそ研とは良好な関係(香純を除く)で、特にオリヴィアとはとある一件を通じてスールの契りを交わしているほどである。本編はもちろん、作者の公式Twitterの落書きにおいて、シャネルから性的被害を最も多く受けてるキャラである(妙な薬を飲まされる、卑猥なコスプレを強要など)。しかしあくまでギャグとしてでありガチの嫌がらせでは無い(と思われる)。その際に露出した胸が意外に巨乳であることが判明している。
久保田みゆき
いつもスマホを手にしているウェーブボブの美少女。華子、オリヴィア、香純のクラスメイトで、教室の席は華子の後ろ。新聞部員であると判明する前にも作中に何度か登場している。本田健太郎と並ぶ作中一の常識人である。ポーカーフェイスで何事も一歩引いて物事を見ている。躑躅、なずななど周りの突飛な言動に心の中でツッコミを入れながらも、脱線しがちな人たちをサポートをしている。女子高の向かいの男子校に母親の再婚により同い年の姉弟となった久保田たかしがいる。たかしが女に対してフットワークが軽いため苛立っているが、たかしのマザコン疑惑を晴らしてあげるなど家族に対する思いやりと同時にたかしに対する恋愛感情も持っている。しかし義弟に告白する勇気はない。
作中一サディスティックな美術部部長。愛称はシャネル。初期はガスマスクで顔を隠していた。黒髪ロングで赤目(瞳孔が開いている)で、香純をも上回る巨乳の持ち主である(作者談)。怪しい薬草でキメてるかのような奇行、言動を度々行い、周囲に恐れられている。自分を恐れず慕ってくれている華子の事は華子嬢と呼び可愛がっている。ぺんぺんとは百合的な読者サービス(お互い胸部を晒したり、胸を合わせたりなど)を度々披露しており、この漫画のセクシー担当を二人で担ってるほどである(もちろんぺんぺんは強制的に巻き込まれてるだけだが)。中1時では今とはまるで正反対な性格で、躑躅・ぺんぺんと仲良くなるまではぼっちで絵ばかり描いている根暗じみた生徒であった。
鈴木幸子
う○こを愛する美術部部員。愛称はエルメス。金髪ショート(最初はおさげだったらしいが鬱陶しかったため断髪)。初期はペストマスクで顔を隠していた。○んこや人間の指など、奇怪な物を作る技術に優れており、特にうん○に関しては本人いわく天才クオリティ(実際に生徒会長の机に置いてみたところ、見事に大事件へと発展した)。笑いのツボに関しても、う○こ関連のネタはストレートにハマり、茶色の物体を見ただけで吹き出すレベルである。美術部としてシャネルやミュウミュウとは良好な関係だが、時折シャネルに対しては謎めいた感情を抱くことも。
雲母美優
美術部部員。本名はきららみゆうと読み、愛称はミュウミュウ。常に、キラキラ目で笑顔のマスクを被っており、未だに素顔が判明していない(とある話で素顔の一部が露出した事はあるが)。美術部一クレイジーな人物と言っても過言ではないほど、ブッ飛んでいる。自身らを笑わせてもらうために唐突にあそ件にネタをやらせたり、友情を試すため自身に悪霊を憑りつかせようとオカ件に突撃したりと行動力がとにかくずば抜けている。喜怒哀楽の感情は激しいが、マスクのせいで顔自体が見えないため、笑顔のまま怒鳴ってるかのように見えるので非常に不気味な面も多々ある。
学校の先生
本名は樋口千紗都。あそ研の顧問。女子校出身の為、結婚というか男に飢えていた所、遊び人研究会という言葉に騙され見学に訪れた際に、三人に見事に丸め込まれて顧問に就くことになる。
半ば強制的に顧問にさせられたものの、ちょくちょく顔を出している。
ずっと女子校だったため男性との出会いがなく、未だ独身。(本人曰く「気づいたら母親が自分を産んだ年齢を越していた。」)
済南先生(CV:増谷康紀)
華子のクラスの担任の先生。国語教師。変態だが基本的には凄く良い先生。
作者の別作品りとる・けいおすに、同じ姿の登場人物がおり、セリフからおそらく弟と思われる。
生徒想いだが、悪ノリに付き合ってギックリ腰になる、原材料不明のクッキーを試食させられるなどよく散々な目に遭う。そして変態という名の紳士である。
高柳先生(CV:斎賀みつき)
生徒指導の先生。男性と言われても違和感の無い屈強な体格をしている。化粧経験が無いのか、化粧パフを雪見だいふくと認識するほど。しかし教育態度は非常に真面目で、手荷物チェックやいじめへの対応(誤解だったが)もきっちりこなす勤勉な人である。誰かに殴られたアザの様な華子のメイクを目にしたり、何も身に着けてないアンドロイドが教室の窓から転落して自爆する一部始終を目撃したり、あそ研の騒動に巻き込まれることもしばしば。
3年にクリソツな妹(しかも水泳部。違う意味で破壊力抜群である)が在学している。
松戸先生
113話にて登場した男性教師。理科担当で、新聞部の顧問でもある(躑躅いわく、園芸部など他の文化部もいくつか兼任しているらしい)。ホラー映画のキャラのような不気味な容姿をしており、名前の通りマッドサイエンティストそのもの。樋口先生に好意を寄せており、名前を聞くだけで過剰に反応するほど。その愛情は常軌を逸しており、ローラースケートで本人の周りをうろつく、不気味な創作物を本人に渡す、自身の研究室に盗撮した写真を貼りまくるなどやりたい放題。120話ではシャネルを立体物として贈るため、彼女を監禁、拘束して救助に来たぺんぺん共々シリコンで固めて型を取るという明らかな犯罪行為まで遂行した(ギャグ漫画よろしく警察沙汰には全くならなかったが)。以上の奇行から樋口先生からは心の底から嫌われている。
自身がそうであるにもかかわらず、エキセントリックな人物が苦手であり、それ故シャネルをはじめとする美術部の部員は全員苦手らしい(華子いわく、同族嫌悪)。個性溢れるキャラクターの中でもトップクラスのサイコな人物ではあるが、テストに関しては甘々で、仏の松戸と呼ばれるほどである(逆に樋口先生はその難しすぎるテスト内容から、鬼の樋口と呼ばれている)。
あそ研の身内の人達
前多(CV:置鮎龍太郎)
華子の家に務める使用人。よく恍惚とした表情を浮かべる。
華子の暴走(横暴とも言う)に振り回されることもあれば、華子を思う余りに彼女を振り回すこともある。
一応人間の筈だが、若い頃に宇宙人に仕込まれたらしく肛門からビームが出る(←彼のアイデンティティーである)。
オリヴィア兄(CV:森川智之)
本名不明。いわゆるアキバ系オタのような人物。原作担当編集者のお気に入りらしい。
海外の大学を飛び級で卒業、博士号も既に2つ取得済みという、妹とはかけ離れた学力を持つ。学力以外でも、外見はもちろん性格までオリヴィアとは全然似てない。唯一とも言える共通点は綺麗な青い瞳なのだが、掛けている眼鏡のせいでほとんど見えない。
生の中学生(ナマチュウ)に尊さを感じている。
実はヴァンパイアハンターであり、元々は今の姿と似ても似つかぬイケメンであった。
しかし呪いにかけられてしまったオリヴィアを救うために現在の姿になったことが明かされた。
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あそびあそばせらじお おききあそばせ
華子役の木野日菜、オリヴィア役の長江里加、香純役の小原好美がMCのラジオ。放送局は音泉。
関連タグ
ギャグ コメディ 馬鹿 表紙詐欺(アニメ版はOP詐欺も含む)
あそびあそばせ100users入り → あそびあそばせ500users入り → あそびあそばせ1000users入り
ぐらんぶる:同時期に放送されたマンガ原作アニメで、OP詐欺つながり。
月がきれい:スタッフ及びキャストの一部が共通だが作風が180度異なるため、本作は一部の人から『月が汚い』とも呼ばれている。もっとも、ED後のおまけパートのノリは似たり寄ったりだが。
スター☆トゥインクルプリキュア:2019年冬に始まった新作のプリキュア。華子役の木野日菜と香純役の小原好美がメインキャラクターを担当しており、キャスト発表の際にネットニュースでも本作が話題に上がった。このことから巷では「きれいなあそびあそばせ」と呼ばれているとかなんとか。→プリキュア×あそびあそばせ
ソードアート・オンライン/アリシゼーション:2018年秋に始まった第3期のアニメ。こちらでも華子役の木野と香純役の小原が共に出演しており、しかも2人1組で登場した。両アニメの放送時期がとても近かったため、初登場時にあそ研を思い出した者はいたと思われる。
アウトサイダーパラダイス:本作に登場する新聞部、美術部の3年生が高等部に進学し主人公を務める。 ちなみに、明言こそされていないが、本作の正統な続編ではなくパラレルワールドである事を示唆する描写が存在する(本作でもパラレルワールドの人物と会話する話がある)。