概要
長期療養者のための施設。
かつては結核(肺結核)に満足な治療法がなく、安静にしているしかなかったためこのような施設が多く建てられた。このため、市街地からやや離れた日当りの良い場所や海の近くなどに建てられることが多かった。
結核は戦後治療法の進歩により長期療養を必要としなくなったため、かつてのサナトリウムは総合病院や精神科の療養施設、または脳出血や脊髄損傷など長期間のリハビリ用施設等に転換したところが多い。
フィクションにおけるサナトリウム
結核患者を題材にした文学が多くうまれた流れで、サナトリウムを題材にした作品も多い。
また、それらの小説や映画などから孫引き的なイメージを得て、近年のロックバンドの楽曲やゲームの題材とされることもある。
サナトリウムをテーマにしたフィクション作品
文学
音楽
- さだまさし『療養所(サナトリウム)』
- PlasticTree「サナトリウム」というタイトルのアルバムおよび同名の楽曲がある。
- ZUN 『緑のサナトリウム-Sanatorium in Mountain』
アニメ
ゲーム
- ピアノの森の満開の下
- サナトリウム U-WORKS制作のスマートフォン用配信ホラーゲーム。
- ナルキッソス
- いつか降る雪
そのほか
- さなちゃんねる(名取さな) バーチャルYouTuber。自称、バーチャルサナトリウムに住むバーチャルナース。
- サナトリの村…パーフェクトクソゲーである「アンシャントロマン」に登場する村。ゲーム中では「療養の村」と呼ばれており、サナトリウムが名前の由来となっていると思われる。
また、サナトリ村のbgmを聞いた際に体内で生成される有害物質「サナトリウム」のことも指す。