「ワナダァ〜」
データ
属性/アンデッド型モンスター
分類/水晶玉目ミイラ科(自然発生)
身長/188cm~46.1m
体重/285kg~698.3t
分布/真実の広間
経験値/305
概要
日本の歴史史上初の女性総理大臣にしてリュウソウ族である狩野澪子から自然発生した、幻獣「ミイラ」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
首長のミイラの上半身をピラミッドを模した鎧で覆ったような外見を持ち、鎧の胸部分には水晶玉が嵌め込まれている。また、足下にはサソリを模したサンダル状の足鎧を付けている。
かつてリュウソウ族の村を出て300年間も過ごし、人の将来を見抜く力を身に付けていた宿主の経歴が反映された事で、驚異的な見切り能力を獲得。多方向からの攻撃やハヤソウルでの加速を加えた動きすら先読みして避けてからの反撃で一方的に立ち回る。ビルを一撃で粉々にする電撃を両腕から放ったり、身体の包帯を飛ばして敵の動きを封じる事も可能。
また将来を見抜く力で占い師となっていた経歴に由来するのか、胸の水晶玉から放つ光線を浴びせた者へ本音を喋らせる事が出来る。
宿主の澪子は人間よりも遥かに長寿であるリュウソウ族故、愛した人達に先立たれる経験を何度も経験していて、やがて「愛する人と一緒に死にたい」と言う願望を思い詰めたマイナス感情を抱き、マイナソーを生み出すに至った。
そうして生まれたミイラマイナソーは「ワナダー!」と鳴きながら暴れるも、これは罠である事を警告しているのではなく「I wanna die(死にたい)」と言う嘆きの言葉だった。
活躍
既に宿主の澪子から誕生・等身大サイズで実体化しており、新しい潜伏場所に移っていたワイズルーとクレオンの所へ現れ、クレオンにワイズルーへの本音を喋らせるも、気配を察知したワイズルーから威嚇射撃を喰らって逃走する。
程無くしてカップル同士に本音を喋らせて仲違いさせていた所へ、澪子から自身の事を聞き出したバンバとトワが現れて交戦。しかし驚異的な見切りで2人からの攻撃をかわし切り、隙を突いてリュウソウグリーン=トワに水晶玉からの光線を浴びせて「完全体に成長するまで待とう」と言う本音(※)を喋らせる。これでリュウソウブラック=バンバが動揺した所に包帯を飛ばして2人の動きを封じて電撃を浴びせ、変身を解除させた所でその場を立ち去る。
※バンバとトワが情報を聞き出した際、澪子より『マイナソーが完全体になった所を倒せば、あなた達のマスターについて教える』と取引を持ち掛けられていた。しかしマイナソーが完全体になる=宿主が死んで話が出来なくなると言う矛盾に気が付いていたバンバは取引を突っ撥ねた。
その後、澪子からエネルギーを吸い上げつつビルを倒壊させる等して暴れていた所に、バンバ以外のリュウソウジャー4人が現れ交戦。4人の多方向からの攻撃やハヤソウルで加速したリュウソウレッドの動きすら見切ってかわし、更にリュウソウピンクへ本音を喋らせてリュウソウブルーに突っ掛からせ仲違いさせる等して翻弄する。
そうしている内に澪子から更にエネルギーを吸い上げた事で巨大化を果たす。これに対しレッドはティラミーゴとディメボルケーノを呼び出して対抗しようとするが、ミイラマイナソーはこの2体にも光線を浴びせて本音を喋らせ合い仲違いさせようとする。しかし本音を言い合った騎士竜同士は逆に解かり合い、レッドを乗せてキシリュウオーディメボルケーノに合体する。
するとこの状況に不利を悟ったのか相手へ背を向けて逃げ出そうとする。これに対してバンバも合流した残りのリュウソウジャーは、マワリソウルで目を回させる事で足止めする作戦を実行。ピンクにソウルを使わせてその力をミイラマイナソーへ直接当てようとするも、力を飛ばす瞬間に足が挫けてあらぬ方向へ飛んでいき、その先の軽トラックに積んであった家庭用ガスの缶に当たってしまう。
…しかし、力の当たったガスの缶は高く飛び上がりミイラマイナソーの頭にヒット。それで振り返ったミイラマイナソーの目前に来たガスの缶へキシリュウオーディメボルケーノが放った火が引火、引き起こされたガス爆発をモロに浴びてしまう。
こうして先読みが出来ない一連の流れに動きが止まった所へ、ボルケーノスラッシュを叩き込まれて「ワナダァァァィッ!!」と鳴きながら爆散。
しかしバンバに諭された上で助かった澪子は、総理大臣の地位を捨てて再び人間社会へと溶け込み生きる事を選択。マイナソーの断末魔とは逆の道を選ぶのだった。
余談
経験値の合計数は宿主の名前の「澪子(みおこ)」の語呂合わせ。
狩野澪子演じた中越典子女史は、19年前の戦隊で浅見竜也/タイムレッド(声)を演じた永井大氏の妻である。
尚、永井氏は終盤でバンバの師匠・マスターブラック役として準レギュラー出演する事になる。
この回の意味はリュウソウ族が長命であるが故に地球人との恋愛は成り立つのかを問うエピソードであり、次の回に登場する婚活戦士に対する布石と言える(第17話でバンバにもそのような過去があった)。
ミイラモチーフの戦隊怪人は天装戦隊ゴセイジャーのミイラのゼイ腐以来となる。
第1話以来の自然発生のマイナソーである為か、成長目的の為のドルイドン族の護衛も作戦も無し。
また、第35話で幻影マイナソーの内の一体として登場していた様だが、テレビ本編ではカットされている。
この時期からアクションのためにマイナソーの造形の簡略化が求められるようになり、それにあたって頭部を上部に持ってくることでボリュームを抑えることなく動きやすいデザインとなった。
ちなみに、自然発生型のマイナソーは頭部が定位置にあるという設定はこのマイナソーのデザインから生まれた。
関連項目
トロールマイナソー:同じくピンク=アスナが起こしたミラクルで逆転・撃破された。
ミイラカンス、モルグモルグ、墓荒らしサイマ獣ゾンビースト、魔導神官メーミィ、ミイラのゼイ腐:ミイラをモチーフとした歴代の戦隊怪人。
スカサハ(Fate)、忍野忍(マギアレコード):死ぬ事を望んでいる他版権キャラ。この2人を素体にしてもおそらく能力は違ってもこのマイナソーが生まれるであろう。