「クライマックスはこれからだ!」(巨大化抑制シールを剥がす前の台詞)
「何ということだ…映画が、滅茶苦茶だぁ!」
概要
Case File 38「ぐっどないと」に登場するロンダー囚人で、最初からタイムレンジャー抹殺のために行動を起こしていた。
黒いキャップを被り、サングラスを掛けたテンプレな映画監督の姿をしている。
戦闘能力はチート気味に高く、特に「映画の台本に書き込んだ内容が全て現実になる」途方も無い能力を持っている(※ただし、台本に書くのは本人でなくても可)。
また、戦闘ではメガホンから特殊な演出の光線の発射もできる。
劇中では映画監督の『黒金明男』を名乗り、『タイムレンジャーの最期』の題名で、実際に5人が死ぬ映画を撮影しようと目論んだ。
……が、実はそんな囚人は存在せず、同エピソード自体、シオンが見た壮大な夢に過ぎなかった。
活躍
時代劇の映画の監督・黒金明男に変装し、トゥモローリサーチに部下を送り込むと、「自身の映画監督が制作費を横領している可能性があるから調査して欲しい」の口実で5人を誘き寄せる。
やがて正体を現すと、戦闘では映画の台本に書き込んだ、あらゆる事を実現する能力(※自分では書かず、ゼニットに書かせていた)や、メガホンから放つ光線を発射でタイムレンジャーを圧倒。おまけにシオンはハバード星人特有の、1年に1度来る猛烈な睡魔に襲われてしまっていたため、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
「そんな中、タイムレンジャーに襲い掛かる敵!」との宣言によって、かつて逮捕した凶悪犯ジャグル・用心棒ハイドリッド・恐喝番長フラン・テロリスト・サンドーラ・ハッカー・ユーゲント・エステティシャン・ドミーロ・結婚詐欺師バーベラ・密猟者マスターハンターの8体を召喚し、戦闘に始めている。
そうして5人を追い詰めると、駄目押しとばかりに左太ももの巨大化抑制シールを剥がして巨大化。
「演出を盛り上げる」理由で自らシャドウベータ、ブイレックス、プロバイダスを召喚し、まとめて止めを刺そうとするも、寝ぼけたシオンが台本の最後のページをサイン用紙として破っており、ページがなくなったためにゼニットが台本への加筆を中断したため台本も無力化されて冒頭下段の台詞で嘆く。かくして、皮肉にも演出で召喚した巨大ロボの連携攻撃に圧倒された末、プレッシャーカノンを喰らって圧縮冷凍された。
……が、全ては寝る前に見た時代劇に感化されたシオンが見た夢の話だったため、グロカンなる囚人は最初から存在しなかった。
寝言を漏らすシオンの様子を、竜也達は微笑みながら眺めるのであった。
余談
モチーフは映画監督。「活動屋」の言葉も「映画制作に携わる人」の意味で、かつて映画を「活動写真」と呼んでいた時分の名残である。
名前も映画界の巨匠である黒澤明のもじり。
関連タグ
未来戦隊タイムレンジャー ロンダーズファミリー ロンダー囚人
夢オチ
BBドドンパ:『激走戦隊カーレンジャー』第9話に登場した、実在しない夢オチ繋がりの怪人。
ヤツデンワニ:『爆竜戦隊アバレンジャー』の怪人で、ある一話は丸々彼の夢オチに過ぎなかった。
レギュラン星人ヅウォーカァ将軍/マウンテンガリバー5号:別のヒーロー作品における同類。
映画監督
デーボ・カントック:『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する映画監督繋がりの戦隊怪人の後輩。
ピッチ・コック:『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』に登場する映画監督繋がりの戦隊怪人の後輩。こちらはヒッチコックのもじり。
能力
ムジナ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』の怪人。自分の描いたシナリオ(こちらはマンガの世界に相手を閉じ込める)通りに物事を進める事が出来る能力を持っている。
タイプシャドー:『烈車戦隊トッキュウジャー』の怪人で、こちらも自らのキーボードで打った事象を具現化する能力を持つ。
ファントムマイナソー:『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する怪人で、こちらもグロカンと同様に、台本に書いた事象を具現化させる能力を持つが、こちらは能力行使には他者に依存する。