「タイムレンジャーか。訳の分からんものを攻撃するより、少しは楽しめそうだな」
概要
Case File 28『再会の時』に登場。
30世紀において超凶悪犯罪を起こしヘルズゲート行きとなっていた囚人で、本編で解凍された2人目のヘルズゲート囚人。罪状は不明。
銃を愛用しており、一撃で石板を撃ち抜く高い威力を持つが肉弾戦の実力もかなりのもの。時空パルスの発射を阻止しようとするタイムレンジャーを苦戦させ、契約したビルを守るべく駆け付けたシティガーディアンズも一蹴する等、ヘルズゲート送りになるだけの高い戦闘能力を持ち合わせている。
ちなみにプレスリフレイザーを受けても巨大化せず、等身大のまま圧縮冷凍された初めての怪人である。巨大化抑制シールの位置は左太ももだが上記通り使用されず。
活躍
ギエン「また楽しませてくれよ……ヒャハハハッ!」
時空パルスの発生を受け、危険な香りがすると好奇心を刺激されたギエンによって解凍されたジャグルは、丁度時空パルスの密度の高さをタックが感知していた所へ出現。予め仕掛けた装置のアンテナから特殊な電波を放ち、時空パルスを刺激し、その密度を増大させようとする。ジャグル……延いてはギエンの目的は、時空の向こうにある何か(後にそれが行方不明になっていたブイレックスだった事が判明する)を引きずり出そうという物であった。
逃げ惑う市民を「邪魔だ!」と言って排除しつつ、ジャグルがゼニットに作業の続行を命じていると、タックの指令を受けたタイムレンジャーと、シティガーディアンズの両陣営がその場に出動。先に到着したタイムレンジャーに装置の護衛以外のゼニットを全滅させられたのを受け、記事冒頭の台詞と共に5人に襲い掛かるジャグル。
「ゼニット、お前達は続けろ。私は狩りを楽しむ。ハッ!」
時空パルスの増大を残りのゼニットに命じるや、ジャグルは狩りと称して発砲。その威力にイエローが戦慄する中、容赦無く格闘戦を仕掛ける。シティガーディアンズが契約対象である近辺のビルの護衛の為に到着するのを見掛けるレッドとピンクに再度発砲すると、組み合っていたグリーンを一蹴して「余所見をしている暇は無いぞ!」と叫び、尚も5人を徒手空拳で圧倒。先にブルー達4人を蹴散らし、残るレッドを追い詰める。
自身の攻撃に倒れるレッドに手応えの無さを感じつつ、止めを刺そうとするジャグルだが、そこへシティガーディアンズの隊員達が間に入り、レッドの制止を無視して発砲した為、「お前等に様は無い!」と言って反撃。タイムレンジャー同様、隊員達を瞬く間に蹴散らし、彼等のリーダー目掛けて発砲するも、庇ったレッドのスーツを大破させる。
負傷したレッドに対し、淡々と「死に損なったか……」と言い捨てて止めを刺そうとするジャグルだが、そこへ現れたピンク達4人から妨害される。持ち前の格闘能力で負けじと彼等を圧倒し、止めを刺そうとするも、駆け付けたレッドのアサルトベクターの攻撃で銃を落としてしまう。
向かって来るレッドに対し、片手を翳すと同時に起こす爆発で迎え撃つジャグル。だが、レッドのアサルトベクターの射撃とベクターエンド・ビート12の連続攻撃を受け、怯んだ所へプレスリフレイザーを受け圧縮冷凍されるのだった。
ジャグルの敗北後、暴走した時空パルスは行方不明になっていたブイレックスを現代に引き込む事に成功。事実上、ギエンの目論みは達成された事になる。
ギエン「素晴らしい!こんな楽しい事になるとは!」
現れたブイレックスが市街地で暴れ回る様子にギエンが心躍らせる中、タイムレンジャーは
タイムロボαとタイムシャドウでその暴走を止めるべく動き出すのだった。
なお、今エピソードで竜也がタイムレッドだという事がシティガーディアンズの直人や父親の渡にバレてしまう。ブイレックスの登場も含めて重要な役割を担った怪人だと言える。
その後、第38話で魂の活動屋グロカンの召喚する怪人の1体として登場した。
余談
基本的にヘルズゲート囚人はギエンの破壊衝動を満たす為に解凍されるが、このジャグルとハーバルは後に行われるギエンのより大きな破壊活動の計画の捨て石に使われた感が強い。
また、狂人揃いなヘルズゲート囚人にしては冷静な性格だったが、どのような犯罪を引き起こしてヘルズゲート行きとなったのかは不明。ただ、レッドを圧倒した際に「手応えがないな」と口にしている点から暴力に近い犯罪を引き起こした事が窺える。
声を演じた齋藤氏は昨年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』でも冥界魔闘士グールの声を担当していた。