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白虎真剣

びゃっこしんけん

白虎真剣とは、特撮テレビドラマ『五星戦隊ダイレンジャー』の登場キャラクター、および武器の一つ。
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「やったぁ!ハッハッ!これで俺も自由になったぜ!べらぼうめぇ!」

「お初にお目に掛かるぜ。俺の名前は白虎真剣、白虎と呼んでくれよな」


CV:阿部渡


概要編集

キバレンジャーの専用武器にして、彼の相棒ともいうべき意思を持った剣コウからは冒頭に示した台詞の通り白虎の愛称で呼ばれる。

柄頭はその名の通り虎の頭を模した形状をしており、そこから言葉を発して意思疎通を行う。べらんめえ口調で威勢の良い性格をしており、やや短気な面もあるが経験の浅いコウを導く頼れる存在でもある。

剣としての性能も抜群で、その切れ味はスターソードに匹敵し、さらにスターソードと同様に気伝獣を招来させる際、気力を伝えるアンテナとしての機能も併せ持つ。また、自ら気力を発して雷雲を呼び、周囲の敵を攻撃したり、果ては自力で飛行する能力まで持っており、飛行の際には白虎真剣を掴んだコウをそのまま遠方まで運べるほどの力を発揮する。


作中での動向編集

白虎真剣が誰に作られたのか、あるいは自然に生み出されたものなのかは、作中でも詳しく言及はされていないが、元々は老道士・虞翻の元にあったようで、中国にいた虞翻が婚約者の小喬に預けていたところ、彼女を我が物にせんと目論んだ歌舞伎小僧に小喬もろとも呑み込まれ、そのまま日本へと持ち込まれるに至った。

その後、虞翻とダイレンジャーの活躍で小喬は無事救出されるが、虞翻と小喬が日本を離れる際、遠からず誕生するであろうもう一人のダイレンジャー――即ちキバレンジャーのためにとある寺にあった大岩へと突き立てられ、日本へと残された。

そして白虎真剣もまた、自らの相棒となり得る「運命の子」ことコウに気力でコンタクトを図り、彼を誘導してキバチェンジャーを入手させつつ自らの元へ向かわせ、自らを岩から引き抜かせることで晴れて自由の身となった。


以来、時にはその幼いがゆえの未熟さを叱咤し、また時には辛い立場に置かれた彼を励ますなど、戦いの面でも私生活でもコウの相棒として支え続けるが、同時にその複雑な出自ゆえに、キバレンジャーの正体をダイレンジャーにもゴーマ族にも知られてはならないという事情から、当初は白虎真剣がコウの代わりに変身後のキバレンジャーを「演じるという形を取っていた。

結果として、物語後半で思わぬアクシデントで正体が露見するまでの間、見事に両陣営を欺いてみせており、実際にダイレンジャーもキバレンジャーの声の主が白虎真剣であり、それ自体が言葉を喋れる武器だったと知った際には大いに驚きを示している。

物語終盤では、コウがゴーマの血に目覚めかけたことやそれに伴う混乱により、一時期コウとも離れ離れになっている。後にダイレンジャーとシャダムら三幹部、それに阿古丸との間でコウの母親を巡って三つ巴の戦いが展開された際、コウの母親を救おうとしてシャダムに捕まってしまうが、程なく道士・嘉挧によって「とある取引」の元で取り返され、コウの母親による「洗礼の儀式」においては彼女の指輪を介して大地や宇宙の気力を取り込み、これをコウの身体へと送り込む役割を果たした。


コウがゴーマの血から解放された後は再び彼の元に戻り、ゴーマとの最終決戦においても共に戦っている。そのゴーマとの戦いに一応の決着が付いた後、コウが立派に成長した50年後においても彼の元にあるのかまでは、作中でも言及されていない。


備考編集

CV担当の阿部は、1990年代前半から中頃にかけての東映特撮における常連ともいうべき存在でもあり、レギュラーキャラクターとしての出演は2022年現在この白虎真剣が唯一である。本作以外では、2013年に放送された『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』にキバレンジャーが登場した際にも、本作と同様にCVを担当している。


放送当時発売されたなりきり玩具は、前年の獣奏剣からの流れを汲む形でサウンドギミックに力の入ったものとなっており、2種類のみではあるが作中と同様のボイスを発することが可能となっている。また、2016年にはガシャポン「High Proportion Collection」シリーズの一つとして白虎真剣も受注販売されており、小サイズかつサウンドギミック非搭載ではあるものの、作中のプロップにより近付けた精密な造形となっている。

また後述の『パワーレンジャー』の関連商品として、高年齢層向けの「LEGACY SABA THE TALKING TIGER SABER」が2015年頃に海外で発売されているが、同様にパワーレンジャー関連の商品として発売され、後にその金型を一部利用して日本国内でも商品展開が行われた獣奏剣とは異なり、白虎真剣については2022年現在も同様の商品展開は行われていない。


海外版編集

第2シーズンから第3シーズンにおいて、ホワイトレンジャー(キバレンジャー)の振るう「サーバ」として登場。

トミーがホワイトレンジャーとして戦列に復帰した際、ゾードンより与えられたものという位置付けで、原典と同様に喋る能力を持つ他、虎の目からはビームを放つこともできる。


関連タグ編集

五星戦隊ダイレンジャー 白虎 インテリジェンスソード

戦隊ホワイト


大剣人ズバーン30番目のスーパー戦隊に登場するインテリジェンスソード。こちらは両刃剣、レッドイエローが使用、人型への変形能力(この能力により番外戦士扱いされている)、手持ち武器サイズ~人間大~巨大ロボサイズまで身体の大きさが伸縮自在、ズバーン語なる独特な言語を発し人語は話せないといった相違点がある

シンケンジャー:33番目のスーパー戦隊で、戦隊名に「真剣」を含む他、白虎モチーフの巨大戦力を使役するといった共通項を有する

ニンジャークソード46番目のスーパー戦隊に登場するインテリジェンスソード。こちらは紫の番外戦士の使用武器兼本体


ガルル(仮面ライダーキバ):『仮面ライダーキバ』の登場人物の一人。意思を持つ獣の剣の姿に変身する能力を持ち、これを振るう際に使用者成り代わるといった共通項を有する

光剛剣最光:『仮面ライダーセイバー』に登場する武器の一つ。白虎真剣と同様に意思を持って喋る剣である一方、それ自体がヒーローの一人である、という相違点も有する


ベリアロク:『ウルトラマンZ』に登場する武器の一つ。白虎真剣と同様に、剣に備わった顔を通して意思疎通が可能な剣であるが、常に所有者が固定されていた白虎真剣とは異なり、時に自らの意思で所有者を選ぶ行動に及ぶといった相違点も見られる


追加戦士専用武器

獣奏剣白虎真剣キングスティック

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