概要
ダイレンジャーの5人が転身・通信に使用する、ブレスレット型の変身アイテム。気力を凝縮する右腕用の「オーラギャザー」、その凝縮した気力を開放する左腕用の「オーラスプレッダー」の二つ一組で構成される。
機能
転身
「気力転身・オーラチェンジャー」(※)の発声とともに、オーラギャザーのリング状のパーツに指をかけ、そのまま折り畳まれていたバーを引き出した後、そのバーを側面よりオーラスプレッダーに差し込む事で、オーラギャザーにて集中・凝縮させた気力をスパークさせて開放。それによって空中の金属イオンが固定化され、ダイレンスーツが形成・装着される。
通信
通信機能はオーラスプレッダーの側に備わっており、これによってメンバー間、もしくはダイレンジャー本部との間で通信を行う。
あくまでも緊急時の連絡のための機能である都合上、私用でこれを使う事は禁じられているようで、一度将児がそれを破って亮にモーニングコールをかけた際、それがきっかけで思わぬ騒動に発展した事もある。
(※ 初変身など一部の話数においては、メンバー各人がバーを引き出す際に「気」「力」「転」「身」「了」と順に発声した後、亮の「オーラチェンジャー」の掛け声と共に左右のブレスを組み合わせる、といったパターンも存在する)
キバチェンジャー
キバレンジャー専用の変身アイテム。老道士・虞翻が最初に来日した際、リンの部屋に隠していったもので、後に白虎真剣の導きによってコウの手に渡った。
2つのブレスレットで構成されるオーラチェンジャーとは異なり、オーラスプレッダーと同型ながら色が異なる「キバスプレッダー」と、金色のキーホルダー型アイテム「キバエンブレム」で1セットとなっており、このキバエンブレムをオーラギャザーの代わりとして、「気力転身・キバチェンジャー」の発声とともにキバスプレッダーに差し込む事で転身を可能とする。
追加戦士専用変身アイテム
備考
「折りたたみ式のバーを展開し、その先端のリングをもう一方のブレスに差し込む」というプロセスは、その差し込む先が細長いスリットであったり、伸ばしたバー自体もちょっとした衝撃で固定が外れて縮みやすかったりする事などもあり、手元を見ながらの状態でさえも正確に差し込むのが難しいとの指摘は、放送当時より既になされていたりする。
ましてや作中のように、手元を見ず真正面を向きながらこのプロセスを決めるとなると、その難度はさらに跳ね上がるようで、出演者からもイベントでのトークの際に「撮影でスリットに入った事は一度もなかった」という証言が出ているほどである。作中の転身シーンでバーが差し込まれる瞬間に、既にバーが差し込まれた状態からエフェクトが発生するカットへと切り替わるのも、こうした事情が背景にあったものと推察する向きもある。
スーパー戦隊の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー』シリーズでは、当初の数シーズンが『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のスーツや装備をほぼそのまま踏襲していた都合上、他の『ダイレンジャー』の装備の多くと同様にオーラチェンジャーの出番もなかった……と思いきや、後年思わぬ形で出番が巡ってくる事となる。
それは同シリーズの第7シーズン『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』(1999年)での事で、同作の登場人物の一人であるマイクがマグナ・ガーディアン(ディフェンダー)に変身する際のアイテムとして、原典にはない「マグナ・ガーディアン(ディフェンダー)・モーファー」と呼ばれるブレスレットが登場するのだが、このマグナ・ガーディアン・モーファーこそ、他ならぬオーラチェンジャーの流用品なのである。
オーラチェンジャーとの差異として、オーラギャザーのシール部分が独自のものに貼り替えられているという点が挙げられる。このシール部分のうち、本体のそれは同作中のプロップとも異なっており、前者が「GALAXY」のロゴが入ったデザインであるのに対して、後者は銀一色となっている。
玩具は放送当時に発売されたものの他、放送から約四半世紀を経た2016年に「戦隊職人」レーベルより一部仕様を変更する形で復刻販売された。収録音声についても、当時品には入っていなかった「劇中変身音」と、キャスト陣による「名乗り台詞」が新たに収録されている・・・との触れ込みであったが、このうち前者について未収録(※2)であった事が、2017年3月の商品発送後に購入者より複数指摘された事を受け、収録音声を見直した修正版が7月に改めて送付されるという事態に発展した。
(※2 当初の発送分に収録されていたのは「名乗りの際のBGM」と「キャスト陣による名乗り音声」のみ。後に発送された修正版では、初回で使用されたバージョンの変身音が収録されている)
関連タグ
アクセルチェンジャー ダイノコマンダー/ダイノハープ - いずれもスーパー戦隊シリーズに登場する変身アイテム達で、オーラチェンジャーと同様に「キーをブレスに差し込んで変身する」機構を備えている。当然ながら変身に際しての難点も共通している