「小僧!阿古丸様に手を上げるとは、覚悟しいや!」(第20話)
スーツアクター:中川素州
登場話数:第17話「出ました新戦士」~第22話「虎の子大秘術!」
概要
ゴーマ怪人の一体で、阿古丸直属の怪人姉妹「地獄の三人官女」の長女に当たる。
指輪をはめた手を象った上半身が大きな特徴で、その指輪に能面のごとく浮かび上がった顔がそのまま自身の顔となっている(※)。三姉妹の長姉なだけあって、妹達に比べると若干ながら戦闘能力は高い方であり、両端に宝石状の装飾がついた棍棒や、敵を拘束する際に用いる巨大な指輪などを武器とし、幾度となくダイレンジャーに襲いかかった。
また、指輪官女固有の能力として、妹達の遺品から彼女達の亡霊を召喚することも可能で、亡霊の妹達とは生前と同様に巧みな連携を発揮することもできる。
(※ 妹達とは異なり、指輪官女にはゴーマ怪人共通の一つ目が備わっていないが、これは単純に入れ忘れによるものであることを、デザインを手掛けたマイケル原腸が後年のインタビューの中で明らかにしている)
作中での動向
新たに誕生しようとしていたダイレンジャー6人目の戦士・キバレンジャーを狙う阿古丸と行動を共にし、彼の命令の元で数々の作戦行動に従事。
白虎真剣を探索中に将児・リンと遭遇した際には、妹達と共にこれを圧倒しその高い実力をまざまざと示してみせると、以降もキバレンジャーの正体を突き止めようと暗躍し、さらに阿古丸とネックレス官女による、コウの憎しみを煽り立てる作戦においても、これをアシストする役割を見せてもいる。
その作戦においては、将児の転身するテンマレンジャーとも一対一で干戈を交えたこともあり、同じ棍棒同士での打ち合いの最中に「テンマレンジャー、勝負は預けた」と矛を収めるような素振りを見せつつ、相手が油断したところで妖力弾を見舞うという頭脳プレーも見せているが、この卑怯なやり口が却ってテンマレンジャーの闘志に火を着けてしまい、結果彼の得意技である「天馬高速回転蹴り」によって手痛い敗北を喫することとなる。
これら一連の作戦行動の過程で、イヤリング官女、そしてネックレス官女と相次いで妹達を喪う格好となった指輪官女は、ダイレンジャーやキバレンジャーに対する復讐心を募らせ、同様に政争に破れ前線指揮権を剥奪された阿古丸と共に、憎きコウを始末すべく彼を急襲。さらに助けに入ったダイレンジャーに対しても、妹達の亡霊を召喚することで彼等を大いに苦しめた。
「馬鹿め!何人来ようと妾(わらわ)には勝てない。妾の身体には妹達の恨みが込もっているのじゃ!」
さらにその後、キバレンジャーの使役する新気伝獣・ウォンタイガーが誕生すると、巨大化した状態でこれに襲いかかるも、対するウォンタイガーも大咆哮、そして武人変化して繰り出す「虎の子大秘術・火炎玉」など、怒涛の連撃に遭い劣勢に立たされてしまう。
ここでも指輪官女は、妹達の亡霊を召喚して数の上で優位に転ずるや、相も変わらぬ連携ぶりでウォンタイガーを気伝獣形態に戻すほどのダメージを与えてみせるのだが、そこに龍星王が飛来したことで、これが騎乗したウォンタイガーの突撃により妹達もろとも蹴散らされてしまい、その弾みで起きた落石が結果として、主たる阿古丸の死をも誘発することとなる。
なおも熾烈な巨大戦が続く中、戦線に復帰したキバレンジャーがウォンタイガーを牙大王へと合体させると、三人官女の攻撃もまるで通用せず、そのまま必殺の「飛翔剣・木端微塵」により、妹達と共に引導を渡されたのであった。
「妹達、私もあの世へ逝くわいなぁぁぁ!」
関連タグ
ドーラミラージュ:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する敵怪人の一体。指輪官女とは人間体の演者を同じくしている