「覚えておきや。妾(わらわ)達三姉妹が来た限り、絶対にキバレンジャーは誕生させないから」(第17話)
概要
いずれも紅白の装束に身を包み、雅やかな所作で阿古丸を始め他者に接するが、主である阿古丸に害をなす者に対してはその限りではない。
また、単体でも高い実力の持ち主であるが、3人が代わる代わる攻撃を繰り出す「三位一体拳」を始め、その息の合った連携ぶりは転身したダイレンジャーでさえも苦戦を強いられるほどである。
それも当然のことで3人は実の姉妹同士でもあり、ダイレンジャーとの戦いの中で3人の中から脱落者が出ると、その度に遺された姉妹達が復讐を強く誓っており、最後に遺された指輪官女に至っては妹達の亡霊を呼び出してまでダイレンジャーやキバレンジャーに襲いかかる等、姉妹同士の絆の並々ならぬ強さが窺える。
一覧
三姉妹の長女。その名の通り人面を模した指輪と、それがはめられた手を象った上半身を持ち、相手を拘束する巨大な指輪や棍棒を武器とする。
また妹達の敗北後はその遺品を介し、彼女らを亡霊として呼び出すという術も行使している。
三姉妹の次女。ろくろ首のように首を自在に伸ばす能力を持ち、監視活動や攻撃などに活用する。作中ではキバレンジャーことコウをゴーマへと引きずり込むべく、阿古丸とともに親子に化けて彼への接近を試みた。
三姉妹の三女。肩と一体化した巨大な耳と伸縮自在の髪の毛が特徴で、その髪を自在に伸ばして敵を締め上げる戦法を得意とする。キバレンジャーの正体を探るため、「虎の形をした火傷の痕」のある子供を探す任務に従事した。
備考
デザインは共通の衣装となる人間体も含め、3体全てをマイケル原腸が担当。若干生っぽい顔にしたいという意図から、怪人体の造形に際して人間体を演じる役者からライフマスクを取ってもらうよう注文したところ、実際に出来上がった造形物では想定以上に生っぽさが出てしまったため、「やっぱりデザイン画通りに作ってもらった方がよかったかもしれない」と、後年のインタビューに際して振り返っている。
人間体の衣装については、当初ロックテイストを含んだラフが起こされており、後に「ちょっと違うかな」ということで変更が加えられたものの、ベルトのバックル状の意匠が施された掛衿や肩周りに、そのテイストを若干残す形で仕上げられている。
実の親に捨てられた阿古丸にとっては数少ない味方であり、上述にある通り、(曲がりなりとはいえ)ネックレス官女が阿古丸の母親役を演じる場面もあったが、あくまで忠実な部下という立場である故に人間的な意味で阿古丸の支えになれず、最終的に姉妹全員ダイレンジャーに敗北し、のちに阿古丸自身も破滅的な末路を辿ってしまった。
そのような意味では、コウの母親代わりとなったリンのアンチテーゼとも呼べる。
関連タグ
ゴーマ3ちゃんズ、ゴーマ四天王:いずれも同じゴーマ族に属する、複数の怪人達によって構成される集団達
ヒダリテ怪人、ミミラー、ハイネスデューク、仮面忍者:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、人体をモチーフとした怪人達