大連王
だいれんおう
「正義の鉄槌を今こそ振り下ろせ!進めよ修羅の道!」
全高 | 54m |
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重量 | 288t |
合体コード | 「五星合体!」 |
テーマソング | 『龍星王 ~大連王のテーマ~』(FunkyY.K(※)) |
(※ 作曲家・編曲家・歌手の小杉保夫の変名。『ライブマン』以降、スーパー戦隊シリーズで数々の主題歌・挿入歌の作曲に携わってきた小杉であるが、同曲のように歌唱まで手掛けたケースは稀である)
気伝武人・龍星王を中心に、5体の気伝獣が「五星合体」して誕生する巨大武人。
4体の気伝獣が鎧へと変形し、龍星王に着込むのように合体するという、従前の戦隊ロボには見られなかった合体パターンが特徴で、中国風の兜を思わせる頭部のデザインなどからも窺えるように、鎧を纏った武将の如き出で立ちは、合体前の気伝武人・龍星王のスマートさと好対照をなしている。
スーパー戦隊シリーズとしては初めて、「戦隊の冠名+合体」というフォーマットの合体コードが取り入れられているのも特筆すべき点である。
初登場は第8話で、スーパー戦隊シリーズの1号ロボとしては非常に遅い部類(※)に入る。この記録は実に「30年近くも更新されずにいた」が、2022年放送の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』において、ようやくこれを上回る遅さで後輩が登場した。
一方で、龍星王を単体の1号ロボと見なせば、もっとも早く登場したスーパー合体ロボと解釈できるとの声もある。もっともその解釈に則った場合でも、20年近く後にその記録を2話分更新した後輩が登場している。
初陣にて、ゴーマの中でも強豪中の強豪であるノコギリ大僧正を難なく打ち破ったのを皮切りに、以降も最終盤に至るまで並み居るゴーマ怪人を文字通り瞬殺し、一部の例外を除きテレビシリーズにおいてはほぼ無敗の戦績を残している。同時期の他の戦隊での巨大ロボ達が、いずれも敗北や苦戦の描写が目立っていたのとは対照的とも言えよう。
この「無敵」ぶり、「瞬殺」ぶりについては、設定上ダイレンジャー全員の気力に加え、大自然に満ちた気のエネルギーを大量に必要とし、短時間しか動かせないというデメリットをカバーするためとも言われている。
(※作品によってバラつきはあるものの、スーパー戦隊の1号ロボは基本的にはパイロット版(第1・2話)、遅くとも5・6話前後で登場するのが常である)
※太字表記は武器・斜体表記は技を表す。
- 気力技
大連王は5人それぞれの気力技を使うことが可能で、作中ではホウオウレンジャーの得意技である一文字竜巻を披露している。
- ダイジャベリン
龍星王の武器である気伝飛龍棍に、星鳳凰の尾羽を組み合わせた三叉の槍。劇場版でのみ使用された。
- 大王剣
必殺武器である片刃の剣。普段は腰から提げている鞘に収められている。
下記の疾風怒濤の他にも、刀身から電撃を放射する大王剣・大放電という技があり、戦闘中に大王剣を敵に奪われた際にもこの技でダメージを与え、取り返すという応用も見られた。
- 大王剣・疾風怒濤
大連王最強の必殺技で、全気力を集中した袈裟斬りを繰り出す。その際バックに水墨画が浮かび上がるという、異彩を放つ演出も盛り込まれている。
ダイナロボの科学剣・稲妻重力落としと共に、劇中で一度も破られることのなかった技である。
実質当たって倒せなかった敵は皆無だが、唯一「199ヒーロー大決戦」での客演時に戦ったヨゴシマクリタインにだけは耐えきられてしまっている(続くエンジンオーとRVロボの追撃でトドメを刺してはいる)。
後年のシリーズ作品に客演する事もあり、3D映画『スーパー戦隊ワールド』にも登場。ファイブロボ、ジェットイカロス、大獣神、無敵将軍と共同戦線を張り、帝王ダイダスと戦った。
また映画『199ヒーロー大決戦』にも歴代戦隊ロボの一体として登場、RVロボ・エンジンオーの直前に攻撃を放った。同作の制作時点で、放送当時に使用されていた大連王のスーツはアクション用、アップ用共に現存せず、歴代の1号ロボが並び立つシーンでは当時のスチール写真が使われた。
海外版『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』では、第2シーズンにてサンダーメガゾード(Thunder Megazord)という名称で登場。前作『ジュウレンジャー』の守護獣が気伝獣に変形(モーフィング)する。
実際に現地でも撮影された前任者と違い、戦闘シーンはほぼ原典での映像のみが流用されている。そのため第2シーズン序盤のパワーレンジャーオリジナルモンスターとの戦闘では、基本的に同じ画面に映ることが無かった。
そして第3シーズン序盤、数少ない新撮パートにおいて、ホワイトタイガーゾード(ウォンタイガー)と共に衝撃的な形で物語から退場する事となる・・・
2017年4月には、プレミアムバンダイのリクエスト企画として、「五星合体 DX大連王」の「戦隊職人」レーベルでの復刻が発表された。このリクエスト企画は申込数によって発売の可否、それに特典の付属が決定するというもので、6月5日時点までに申込数3,000件を突破して発売並びに特典の付属が決定、2018年3月に発送が行われた。
戦隊職人版「DX大連王」は、放送当時に発売された同商品を元に、一部構造の改修・見直しや、シール処理であった各部の意匠のモールド化、さらにはそれらも含めた塗装処理箇所の増加など、よりクオリティを向上させる形で復刻されたものであり、付属品も作中での描写を踏まえたオプションパーツの追加の他、申込数目標達成の特典として新規造形の天宝来来の玉も同梱されている。
2023年4月20日に『SMP 五星合体 大連王』を同年8月に発売すると発表。
以下3種のラインアップとなる。価格2640円(税込)
1.龍星王
レオパルドン:東映版『スパイダーマン』に登場する巨大ロボ。大連王と同じく、作中で無類の強さを発揮したことで知られる
クエスター・ガイ:『轟轟戦隊ボウケンジャー』の登場人物の一人。デザインモチーフとして大連王が採用されている
五星鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する戦隊怪人の一体。こちらもデザインモチーフとして大連王が採用されているのではないか、と指摘する向きもある
ガオガイガー:『勇者王ガオガイガー』に登場する巨大ロボの一体。コアロボを中心にサポートマシンが鎧のように合体するパターン、それにガオガイガー自体を強化合体と捉える見方がある、といった共通項を有する。他方で大連王とは対照的に、番組初回から登場しているという相違点も見られる