1の帝王ダイダス
「だが、真実でもない」
『スーパーヒーロー作戦ダイダルの野望』の敵組織「真帝国ダイダル」の帝王であり、同ゲームのラスボス。
未来を予知する「予測回路」や負の心をエネルギーに変える能力、次元を超える能力など様々な力を持っている。
その姿は宙を浮かぶ円筒状のガラスケースに収まった脳で、筒の脳髄は7個あり、脳が見えた上半身だけの巨大な体の脳部分に脳髄の筒が挿入されているのが真の姿なのだが、この姿を現す前は体をマントで覆っていたため解らなかった。
その正体は人が人らしさを獲得しながら成長する過程を人工的に再現するために、別の次元の人間が作った人工生命体「デルタ7」であり、自分を失敗作扱いし破棄した人間達に復讐し元の世界に帰る為に莫大なエネルギーを獲得するため人間の負の感情を集め始めた。
ゲーム開始時のムービーで初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックらウルトラ兄弟やギャバン、シャリバン、シャイダーといった宇宙刑事、キカイダーとキカイダー01兄弟やズバット達と戦いを繰り広げていたが、正義と悪のぶつかり合いを望み、様々な次元から善悪の勢力を自身の世界に召喚している根源的破滅招来体が発生させたワームホールにヒーロー達と共に吸い込まれ、ウルトラマンガイアの世界に飛ばされる。(この根源的破滅招来体の行いのせいで、このゲームのガイアの世界は別の次元が流れ込み、別世界の要素が最初から存在しているかのように人々の記憶ごと世界の理が書き換えられている)
ガイアの世界にやってきたダイダスはガイア達の活躍で根源的破滅招来体の力を取り込み、それ以降は根源的破滅招来体に変わって別次元の勢力を流入し始めた。
続く仮面ライダーの章では自らショッカー・デストロンの首領となって暗躍し、組織の壊滅後は多くの悪の勢力を率いて「真帝国ダイダル」を建国。戦闘員ダイダル兵を転移させるために「ダイダルゲート」を発生させたが、ヒーロー達によって破壊された。
本拠地におけるヒーロー達との最終決戦時にワームジャンプ能力でヒーロー達の手の届かない次元に逃げようとしたが、シャイダーの母艦であるバビロスの機能を高山我夢・藤宮博也が再現させた4つの「ポータブル次元転換航行装置」を持って追いかけてきた4人のヒーローと戦闘を展開。次元を転々としながら決着をつけようとするも、大ダメージを受けて位相エネルギーを失ったため元の次元へ帰る。
負けを認めつつもそれは真実でもないと否定し、ダイダル兵の輸送ではなく負の心を集めるための装置であるというダイダルゲート設置の真の目的とゲートの地下深くに残された装置を使えば負の心だけを転送するだけのダイダルゲートを発生させることが出来ることを明かし、集められてきた負のエネルギーで自身の肉体を強化。ヒーロー達をどんどん追い詰めていく。
だが、最後の最後までヒーローの勝利を信じる人々の心から負のエネルギーが薄れ、希望の光まで集めてしまったダイダルゲートのエネルギーを受け、敗北した。
今際の際にヒーロー達から「ダイダル兵NO.5656とリンクしてみろ」と言われる。その通りにアクセスすると、そこには、故障して廃棄されたはずのダイダル兵NO.5656達が、子供や老人たちと仲良く穏やかに暮らしている姿が映った。
以前、彼らの村を訪れたヒーロー達はその姿を目撃し、一つの事実に気付いていた。それは、「予知が出来なくなった=未来が見えなくなったからこそ、未来に希望をもって生きることができる」ということだった。故障して予知から切り離されたNO.5656達は人間たちに拾われ、本心から平和に生きることを願うようになっていた。
予測能力が有る故に「希望」というものがわからなかったことに最期に気付いたダイダスは残されるNO.5656達の幸せを願いながら消滅した。
その後、次元を操作できる「特異点」の力はヒーロー達に受け継がれ、混乱した次元を修復したためヒーロー達は元の世界へと戻って行った。
必殺技
ダイパンチ
右ストレートパンチ。
アックスパンチ
体を回転させ、両腕で薙ぎ払う技。
巨大ミサイル
両肩から発射する2発のミサイル。
ターンミサイル
大量のミサイルを乱射する。
フレアーバーナー
下部にある巨大なバーナーで広範囲に火炎攻撃を食らわせる。
ストリームクラッシュ
高速回転することで竜巻を発生させ、巻き上げた敵を回転しながらパンチラッシュ。
ボルトビーム
相手の上空に転移し、下部の赤い球からビームを発射。
関連項目
2の帝王ダイダス
CV:松本大
短編映画『スーパー戦隊ワールド』の敵キャラクターで、地球を征服する為に自らの部下達と共にやってきた。
最初は巨大な姿で登場し、自身の弱点である第三の眼の秘密を知ってしまったカップルのマサトとユカに部下のザイガン、バンゴ、ダマル、ゾガー、イルバルを差し向けたが、駆け付けたカクレンジャー、ダイレンジャー、ジュウレンジャー、ジェットマン、ファイブマンの五大戦隊に部下達と復活させたコットポトロ、ゴーレム兵、グリナム兵、バツラー兵といった戦闘員軍団を倒され、最終決戦に挑む。
無敵将軍、大連王、大獣神、ジェットイカロス、ファイブロボの五大戦隊ロボを相手に一歩も引かず苦戦させるが、マサトから第三の眼が弱点だと教えられた無敵将軍に第三の眼を攻撃され弱体化。
4大ロボの攻撃を受けて怯み、最後は無敵将軍の火炎将軍剣で倒された。
ヒーローショー
『獣電戦隊キョウリュウジャー』のヒーローショーでは、地球で長い年月眠っていたが、息子の死で目覚める。
黒いフードを被った全身黒ずくめで登場。
本名が「ダイダス・ギル」とされ、宇宙帝国ザンギャックのアクドス・ギルの兄で、皇帝候補だったが家督を弟に譲り自身は宇宙海賊として自由に星々を征服していた。
復活させた害統領バッチードとパチャカマック12世から弟・甥・息子の死を知り、スーパー戦隊へ復讐をすると同時に親族復活の為のエネルギーを貯めようとする。
手始めに、バッチードが地球で活動するキョウリュウジャー5人に襲い掛かり、5人をそれぞれ別世界に飛ばしてしまう。
各世界でバッチードと共にキョウリュウジャーをそれぞれ痛めつけ戦隊メンバーを洗脳するパチャカマック。
ジャンクワールドに遺されたキョウリュウレッドの前に現れるバッチードとパチャカマックと他のキョウリュウジャー4人。
その時、地獄から復活したバッチードとパチャカマックにアヤカシに似た妙な気配を感じたシンケンレッドと、異世界の異変に気付きシンケンレッドと共にジャンクワールドに来たゴーオンレッドが現れ、バッチードを倒しキョウリュウレッドを救出する。
地球(ヒューマンワールド)に戻ってきたシンケンレッドとゴーオンレッドとキョウリュウレッド。それを追ってきたパチャカマックと応戦するが、背後から現れた帝王ダイダスに襲われシンケンレッドとゴーオンレッドが負傷。
そこに、ゾワゾワを感じ助けに来たゲキレッドと、スターキャリアからダイダスの復活を聞いたゴーカイレッドが現れ、パチャカマックが倒される。
帝王ダイダスは、キョウリュウジャー4人を召喚しキョウリュウレッドを襲わせ、自身はシンケンレッドとゴーオンレッドとゲキレッドとゴーカイレッドの4人と戦闘を開始する。
キョウリュウジャー4人と戦うキョウリュウレッド。熱きブレイブを流し込み、キョウリュウジャー4人の洗脳を解くと、キョウリュウレッドはゴーカイレッド達と合流する。
シンケンレッドとゴーオンレッドとゲキレッドとゴーカイレッドとキョウリュウレッドの必殺技を受け、黒ずくめの姿から真の姿を現す帝王ダイダス。その真の姿はアクドス・ギルそのもの。
どれほどの攻撃を受けても倒れない帝王ダイダスに対し、ゴーカイレッドがスターキャリアから護身用にと預かっていたカクレンジャー、ダイレンジャー、ジュウレンジャー、ジェットマン、ファイブマンのレンジャーキーが発動し、スーパー戦隊ワールドバズーカが出現する(形はスーパー戦隊バズーカと同じ)。
備考
姿は異なるものの、全体的に『スーパー戦隊ワールド』を意識したものとなっている。
- 最後に登場したバズーカの名前は、スーパー戦隊ワールドバズーカ。
- ゴーカイレッドが持っていたレンジャーキーは『スーパー戦隊ワールド』に登場した5戦隊の5本。今回登場した戦隊も、『スーパー戦隊ワールド』登場5戦隊に関連している。
ショー登場戦士 | 『スーパー戦隊ワールド』 | 共通点 |
---|---|---|
シンケンレッド | 忍者戦隊カクレンジャー | ※1 |
ゲキレッド | 五星戦隊ダイレンジャー | ※2 |
キョウリュウレッド | 恐竜戦隊ジュウレンジャー | ※3 |
ゴーオンレッド | 鳥人戦隊ジェットマン | ※4 |
ゴーカイレッド | 地球戦隊ファイブマン | ※5 |
※1…和の戦隊。また、敵が妖怪モチーフの怪人。
※2…拳法を使う戦隊。
※3…恐竜モチーフの戦隊。
※4…鳥モチーフのレッドがいる戦隊。また、敵が次元を超えてきた存在。
※5…宇宙に関連した戦隊。また、敵が宇宙を征服する巨大勢力。