概要
2000年11月22日に発売されたコンパチヒーローシリーズのRPG。前作『スーパーヒーロー作戦』の正式な続編だが、世界観は異なる。
前作とは異なり、ガンダムとバンプレストオリジナル主人公は登場せず、代わりに仮面ライダーが参戦しているのが特徴。また、描かれるキャラクターの顔グラフィックが、アニメ調で描かれていた前作とは打って変わって、フィルムに忠実なリアリスティックなものになるなど、特撮への傾倒が見られる。
シナリオは4章に分かれており、ちびっ子、大友、お父さん世代の三世代で楽しめるシステムになっている。ただ、前作に比べると物語の独立性が強く、コラボレーションが薄いのが玉に瑕(第1章がガイアと宇宙刑事、第2章が仮面ライダー、第3章がキカイダーとイナズマン、第4章が昭和ウルトラマンのエピソードになる)。
その代わりシリアスな前作と比べると、コミカルな描写が入った明るい雰囲気になっているだけでなく、原作先取りに昭和ウルトラマンと平成ウルトラマンが共演が実現した作品である。
変身前の姿も登場する特撮クロスオーバーゲームでは珍しく、平成ウルトラマンが出演している点も特筆すべき点である(スーパー特撮大戦2001では平成ウルトラマンは登場しないため)。
TVCMでは『仮面ライダーV3』から風見志郎、『快傑ズバット』から早川健、『ウルトラマンガイア』から高山我夢が出演。発売日に近づくにつれて内容が変化していく方式であり、発売後も年末バージョンや正月バージョンなどが放送された。
参戦作品
- ウルトラマン /ウルトラセブン /帰ってきたウルトラマン
- ウルトラマンガイア
- 快傑ズバット
- 仮面ライダー/仮面ライダーV3/仮面ライダーBLACK/仮面ライダーBLACKRX
- 宇宙刑事ギャバン /宇宙刑事シャリバン /宇宙刑事シャイダー
- 人造人間キカイダー /キカイダー01
- イナズマン
- 星雲仮面マシンマン(ゲスト出演)
なお、ウルトラ戦士は戦闘機で戦ってから変身という流れではなく、最初から巨大化した状態で戦う。
作中のデモパートでもしっかりと巨大化していることが描写されているが、戦闘はサイズに関係なく一つの画面で進行する。
また、変身パートは原作の流用ではなく、3Dモデルでの再現となっている。
原作との違い/小ネタ
この手のクロスオーバーゲームで原作と異なる描写があるのは良くある話であるが、それにしてはツッコミどころが満載である。
とはいえ、熊木やキャサリン・ライアンなど原作のゲストキャラがしっかり登場したり、ナレーションが各作品に準じたものに変化したり、トリプルライダーでデストロンとの死闘を潜り抜けるイフ展開があったりと決して見所がないわけではないのだが…。
『ウルトラマンガイアの章』
『ウルトラマンガイア』の章は『ウルトラマンガイア』をベースとしながらも、元となったエピソードのゲスト怪獣が別のエピソードに登場した怪獣にまるまる変更されている例が多い。
- ボクラグ(第5話)/ギールⅡ&ゾンネル(第24話)→ゴメノス
- アルギュロス(第16話)、Σズイグル(第41話)→アパテー
- 一方でニセウルトラマンアグル、クリシスゴースト、ニセウルトラマンガイアは普通に登場する。
- シャザック(第33話)→ティグリス×2
- 超パズズ(第44話)→ブリッツブロッツ
- 超コッヴ(第44話)→コッヴ×3
これらに加えてエンザンや死神に至っては戦闘形態に変化すらしないなど原作再現が今一つな部分も散見される(一方でゾグは第1形態と第2形態を披露している。この差は一体…)。
その他
- 仮面ライダーV3が登場するのにも拘らず、仮面ライダー1号と仮面ライダー2号は旧版のまま(新1号の出番はパッケージのみ)。
- いまだにショッカー全盛期であるにも拘らず、ゲルショッカー製であるはずのショッカーライダーが登場する。なのでガニコウモル役はこいつが務めている。
- 本作では仮面ライダーXが登場しないので、プルトンロケットに乗って散ったはずのライダーマンがあっさりとパーティに復帰する。
- ゴルゴム怪人の登場は少なく、ゴルゴムはショッカー怪人やデストロン怪人を使い回ししている。
- よって蝙蝠男がコウモリ怪人役になっている。
- 加えて「謎の洞窟」と言うダンジョンではマシンマンの敵であったテンタクルはゴルゴムの構成員扱いになっている。
- バトルホッパーは原作通り破壊されるが、立花藤兵衛に修復される。
- 原作では続編の『RX』にてアクロバッターとして新生し、本作でも反映はされている。
- 宇宙刑事の登場順はギャバン→シャイダー→シャリバンの順。
- このゲームで最初に登場する人造人間はキカイダー01
- 前作でダークを描写したためか、ストーリーのベースは「01」となっているため(ダークは壊滅後の設定)。
- 加えて世界大犯罪組織シャドウは『イナズマン』の新人類帝国に置き換わっている(なのでジャイアントデビルは彼らの兵器という扱いである)。
- 原作では言語能力を持たないキャラクターが喋る(例:サラセニアン)
- ちなみにサラセニアンに攫われる宮下雪江は『キカイダー01』のリエコと置き換えられている。
- 快傑ズバットの敵組織であるダッカーは登場しないので、戦闘はおろか特技対決の相手も東映特撮に登場する怪人となっている。
- クライシス帝国が登場せず、BLACKからRXの強化も終盤でさらっと行われる程度。
- 一方でイナズマンが『F』時代の姿にパワーアップするイベントはない。
- ボスキャラに直接関係のないキャラクターが脈絡もなくお供として登場する(例アパテーにガンQ、イカデビルに蜂女など)。
- ウルトラマンガイアに登場した怪獣を操る装置「パーセル」は敵キャラを1体だけ仲間にできるアイテムとして登場。これを使えば(条件を満たした場合に限り)シャドームーンすらも思いのまま。
中の人ネタ
- 本郷猛たちに早川健が風見志郎と間違えられる。
- 演者が宮内洋氏であるため。作中では早川と志郎が対面するファン垂涎の展開も。
- 一条寺烈の好物があんぱん
- 死神博士とプロフェッサーKが同一人物
- 言うまでもなく演者が天本英世氏である為。
関連項目
サクシウム光線:光線のSEはこの必殺技の流用。