最高出力 | 512馬力 |
---|---|
最高時速 | 750km/h |
ジャンプ力 | ひと跳び90m |
動力源 | モトクリスタル |
装甲 | ソーラジルコン |
概要
仮面ライダーBLACK RXが使用するマシンの一つ。
前作『仮面ライダーBLACK』の最終決戦において、壮絶な最期を遂げたバトルホッパーの新たな姿でもあり、光太郎がBLACKからRXへと進化した際の太陽エネルギーがバトルホッパーの残骸に降り注いだことで、光機動生命体へと蘇生・進化したものである。オープニングでは宮内タカユキの主題歌と共にRXを乗せて疾走しているが、ロボライダーやバイオライダー、ライドロンの登場後はそちらにカットが割かれて出番が少々減っている。
バッタに似た概観、という点こそバトルホッパーとも共通しているものの、そのフォルムは大幅に変化しており、青を基調に黄色と白のライン、車体後部へと伸びる左右6気筒のマフラー(フォトンバーナー)などが特徴。
また生命体であるがゆえに独自の意思を持ち、自ら相棒たるRXの元へ駆けつけたり、RX(=光太郎)との会話も可能であるという点もバトルホッパーより引き継がれているが、その喋りはより流暢となった上、テレパシーによってその意思を伝達できるといった具合にさらなる「進化」も見られ、フロントカウルより伸びるアンテナ(テレパサイザー)によって敵の動きなどを感知し、RXに対して的確なサポートを行うことも可能となった。
光太郎との仲は以前と同様に良好ではあるが、一方で意外とやきもち焼きな面もあるようで、RXのもう一台の「相棒」であるライドロンの完成の目途が立たず、途方に暮れる光太郎から意見を求められた際には「知ってるけど教えない」と意地悪な返答をしたこともある。
戦闘の面でも、前出のフォトンバーナーからの光粒子の噴射によって絶大な推進力を発揮し、RXを乗せることで互いのパワーが融合、その状態でソーラジルコン製の装甲にパワーを充填して放つ体当たり技の「アクロバットバーン」は、障害物をも難なく粉砕するほどの威力を秘めている。
さらに、RXの多段変身能力の獲得に合わせ、アクロバッターもまたそれに合わせて姿を変えることが可能であり、ロボライダーへの変身時にはロボイザー、バイオライダーへの変身時にはマックジャバーへとそれぞれ変化する。
一方でバトルホッパーの頃より引き続き、市販車に擬態する能力までは持ち合わせていないようで、普段はライドロンとともに廃工場に待機し、光太郎は日常の足として別のバイク(※)を活用しているが、最終回のラストではバイクに乗った状態の光太郎がRXへと変わった際、それに合わせてバイクもまたアクロバッターへと変わっており、このことから度重なる戦いの中で、市販車への擬態能力までも身に着けたのではないかと見る向きもある。
(※ 『BLACK』の頃とは異なり、本作ではスズキ・RGV250Γを使用している)
備考
撮影車両のベースは明確になっておらず、『仮面ライダー画報』ではスズキ・SF13Aではないかと推測している。また、バトルホッパーから引き続きSUZUKIロゴは健在で、多段変身後の各形態についても同様である。
デザインについては前述した「バトルホッパーが進化した」という設定を踏まえ、RXを模したフロントカウルや、エネルギー源であるモトクリスタルをガードするケージ状のパーツなどが踏襲されている。
アクロバッターはTVシリーズの他、2009年放送の『仮面ライダーディケイド』においても、「RXの世界」の光太郎が門矢士を見送る際に共に登場している。同作においては走行シーンはなかったため、この時点でアクロバッターがTVシリーズ放送当時と同様に動作可能であるかどうかまでは定かではない。
商品化は、放送当時にプラデラとして発売されている他、2006年には装着変身のラインナップの一つとして、バトルホッパーとの換装ギミックを備えた商品も出ている。これはオリジナルデザインの共通フレームに、アクロバッター(もしくはバトルホッパー)の外装を被せて各マシンを再現するというもので、その都合上車体の一部の形状や各部のバランスは実車両とは異なるものとなっている。
この装着変身版は、後にS.H.Figuartsにおいてもカラーリングや付属品の変更を加えつつ、ほぼそのままの仕様で複数回に亘って販売されているものの、元来が装着変身に対応した設計であることから、別売りのRXと組み合わせた際のバランスは良好とは言い難い、という難点も抱えている。